SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 離乳食
  4. 息子が「肺炎」で突然の入院!初めての6日間の入院生活に、母が付き添って思うこと【ぐっち夫婦】

息子が「肺炎」で突然の入院!初めての6日間の入院生活に、母が付き添って思うこと【ぐっち夫婦】

更新

病院のベッドでぐったりしています。

忙しい毎日でも手軽に作れて、栄養バランスにも気をくばったレシピが人気の料理家「ぐっち夫婦」。2人には、昨年夏に第1子長男が誕生。現在1歳を過ぎました。今年の4月から保育園生活を送っている息子さんが肺炎になり、先日初めての入院を経験したとのこと・・・。今は元気に回復しているようですが、そのときの出来事を聞きました。「ぐっち夫婦の“頑張らない”赤ちゃんごはん」連載第4回です。

息子の体調が崩れ始めた

保育園生活が始まって2カ月、少しずつ体調を崩し始めた。

季節は初夏、暖かい日差しが心地よく、息子が保育園に通い始めて2カ月がたったころのことです。
元気いっぱいで保育園生活を楽しんでいた息子でしたが、少しずつ体調を崩し始めたんです。「あれ?今日は元気がないかも・・・」と思っていた矢先、保育園から電話が。「お子さん、少し熱があります」とのこと。
急いで迎えに行き、家に帰った夕方からケロッと元気。「あれ?大丈夫じゃない」とホッとしたのも束の間、翌日もまた保育園からの電話が。「えっ、また?」と少し不安がよぎりました。
保育園に通い始めると、よく聞くのが「いろんなものをもらってくる」ということ。これがうわさに聞いていたやつかも・・・?
まさにその洗礼を、私たちも受けることになったのです。迎えに行った後、近くの小児科へ駆け込みましたが、先生は「ただの風邪ですね」とひと言。ほっとしたものの、「大丈夫なのかな・・・?」という気持ちでした。

せきがひどい日、息子に何を食べさせようか…

いつもは大好きなバナナも、この日は口にせず・・・。このようなメニューもあまり食べてくれませんでした。

翌日は自宅での療養を決めました。近所の小児科からいただいたお薬を飲ませつつも「あれ、せきがひどくなってきた気がする・・・」と不安になりました。普段は大好きなバナナやヨーグルトを差し出しても、食べたがらない息子の姿を見て、「あれ?食欲がないなんて珍しい・・・」と。
赤ちゃんの風邪ごはんって、一体何をあげればいいのか、正直わからなくって。少しでも栄養をとらせてあげたい!と思い、消化のいいものやビタミンがとれる野菜の離乳食を準備してみました。「食べてくれるかな・・・」と心配しながら見守っていると、ぱくぱくと食べてくれた姿を見てほっと。「よかった、これで少しでも元気になってくれるといいなぁ」

突然の入院!予想外の事態に直面

病院で点滴を受けながら寝ている様子。

その夜、息子はいつもよりぐったりしていて、せっかく食べたものも吐いてしまって。「これはちょっと様子がおかしいかも・・・」と胸騒ぎがしました。パパとも相談をして翌日、大きな病院に行くことにして夜を過ごしました。
朝になりその日はどうしてもはずせない仕事があったため、ぐっちパパに病院を任せることにしました。
仕事中に届いたLINEには、「パパ:入院することになった」とのメッセージが・・・。その瞬間、「えっ・・・入院!?こんなに小さい体で・・・」とショックで頭が真っ白になりました。私自身、出産のとき以外で入院したことがなかったのに、0歳の息子が入院なんて・・・、なんともかわいそうで胸が締めつけられる思いでした。
動揺を隠せないまま、今日中に片づけなければならない仕事が頭をよぎり、心の中はあわあわとあせりが募るばかりです。そんな中、またパパからのLINEで「パパ:別の病院に移動することになった」と連絡が。「えーー大丈夫かな・・・」と不安がさらにふくらみましたが、病院のことはパパに任せ、私は入院準備を進めることに決めました。初めての入院なので、付き添い入院をすることにしました。
その後、ようやく病院に駆けつけた私は、点滴を受けながら寝ている息子の姿を見て、改めて胸が締めつけられるような思いになりました。
複数のウイルスに感染したことが要因だったそうで、ゼーゼーした呼吸と、発熱、また酸素をうまく取り込めない状況となっていました。

病院で過ごす日々。初めての入院離乳食

まるで定食屋さんのような離乳食。

入院は1週間ぐらいだろう、というのが当初の説明でした。抗生剤を打ち、酸素の吸入を鼻から行い、解熱剤も投与しながら・・・と、いろんなコードが顔や腕や足につけられ、それをはずさないように、包帯をまかれ・・・そんな状況でした。
病院生活が始まると、毎朝お医者さんや看護師さんが来て、掃除の方が来て・・・、気づけばあっという間に面会時間がやってきます。思っていた以上にせわしない。
ごはんをあげたり、おむつを替えたり、おふろに入れない代わりに体をふいてあげたり…。「あれ、パソコンなんて、いつ開けるんだろう?」と、仕事のことが気になりながらも、過ごす静かな時間。
そんな中、病院で出された離乳食には感動しました。「病院のごはんってどんな感じかな?」と少し不安もあったのですが、出てきたのはまるで定食のような豪華メニュー。
おかゆ、汁物、メインのおかずに添え野菜、副菜、そしてデザートまでそろっていて、
「あれ、意外としっかりした味つけだな・・・、家より豪勢だ!」と驚きました。職業柄か、毎日の献立が楽しみになり、「こうやって離乳食にアレンジすればいいんだ」と、学ぶことがたくさんありました。

レトルトごはんに缶詰、そして銭湯へ

レトルトごはんと缶詰、シンプルな母のごはん。

一方で、大人のごはんは病院からは支給されないため、面会時間の合間にパパとバトンタッチして近所の銭湯に行ったり、スーパーで缶詰や納豆、レンチンごはん、フリーズドライのおみそ汁、ちょっとしたお菓子にお水など、最低限のものを買い込んで過ごしました。
病気なのは子どもなので、子どものごはんがしっかりしているのはもちろんありがたいのですが、入院生活が長くなる場合には、大人はこれが続くとちょっとつらいな、と感じました。
付き添いベッドはかたくてなかなか疲れが取れませんが、「息子と向き合える静かな時間を楽しもう」と思いながら、貴重な療養時間を過ごしていました。

点滴が取れて両手で遊べるようになってきた

入院病棟のおもちゃで遊ぶ息子。

息子のせきもおさまり、血中酸素濃度も安定していきました。少しずつ笑顔が戻ってきて、「よかった、本当に・・・」と心から安心しました。小児科病棟にあるおもちゃを借りて、いろんなおもちゃで遊ぶ息子を見て、「元気になってきたな」と実感できる瞬間が増えていきました。

ゼーゼーした呼吸音もおさまり、熱も下がり、鼻水出ることがなく、ケロッとした顔に。
包帯が取れた手で、ベッドの柵につかまって楽しむ姿もみられるようになり、肺炎の症状が治ってきました。

「明日、退院して大丈夫ですね」と先生。

その言葉を聞き、ほっと安心した気持ちと、付き添い入院が終わるうれしさを感じました。
6日間の入院、なかなか大変な時間でした。

退院後の日常と家での離乳食

鯛とかぼちゃのしょうゆ煮。

退院後の離乳食作りは、病院で学んだおかげで、ワンランクアップした味とメニューを作れるようになったような気がしています。
驚いたのは息子の食欲がアップしたこと。病院でいろんなものを食べる楽しさを身につけたのか・・・と思うほど。うれしそうに食べる姿を見て、よし!おいしいもの作るぞ!と離乳食作りにもより気合いが入りました。

大変だったけど、これからもたくましく育ってね

笑顔を見せるようになってきた息子。

「大変だったけど、これでまた一つ、元気にたくましくなっていくんだね」と、息子の成長を感じる日々です。

今月のおすすめレシピ「まるごとさつまいもとしめじの炊き込みごはん」

そろそろ甘いさつまいもがおいしい季節。ママ・パパ用に「まるごとさつまいもとしめじの炊き込みごはん」はいかがでしょう。そして、赤ちゃんにもさつまいもを使った離乳食を作ってみましょう。離乳時期別に簡単な作り方をお伝えします。


【材料(2合分)】

さつまいも・・・小2本(230g)
しめじ・・・1/2パック
米・・・2合
白だし・・・大さじ3
かつお節・・・1袋(4g)
塩・・・適量
いりごま(黒)・・・適量


【作り方】
(1)米は洗って水気をきる。さつまいもは洗っておく。しめじは石づきを切り落とし、手でほぐす。
(2)炊飯器に米、白だしを入れ、水を2合の目盛りまで入れ、さつまいもをのせる。しめじをまわりに入れ、炊飯する。

(3)炊き上がったらかつお節を加える。さつまいもを大きめに崩しながら、さっと混ぜ、塩で味を調える。
(4)器に盛り、黒ごまを振る。

【調理のコツ】さつまいもは切らずにどーんと入れて!

さつまいもを丸ごと炊き込むことで、甘みが増しておいしい!

さつまいもを使った離乳食レシピ

これからが旬のさつまいも。大人と一緒に赤ちゃんの離乳食にも。

【離乳初期】「さつまいもペースト」

(1)さつまいも〈中1/3本・作りやすい分量〉の皮を厚めにむき、1cm厚さの輪切りにして水にさらす。
(2)小鍋に(1)とかぶるくらいの水を入れて、やわらかくなるまでゆでる。
(3)ザルにあげ、すり鉢などですりつぶし(ハンドブレンダーなどを使用してもOK)、お湯を加えてなめらかになるまでのばす。

【離乳中期】「さつまいもと鶏ひき肉のとろみ煮」

(1)さつまいも〈30g〉の皮を厚くむき、3mm角に切って水にさらす。鶏ひき肉〈胸肉・10g〉はこまかく刻む。
(2)小鍋にだし汁〈大さじ2〉、さつまいも、ひたるぐらいの水を入れ、さつまいもがやわらかくなるまで煮る。
(3)さつまいもがやわらかくなったら、鶏ひき肉を入れてほぐしながらさらに煮る。
(4)鶏ひき肉に火が通ったら、水溶き片栗粉〈適量〉を加えてとろみをつける。

【離乳後期】「さつまいもとりんごのやわらか煮」

(1)さつまいも〈3.5cm角1個〉とりんご〈1cm幅のくし形切り1個・10g〉は5mmの角切りにする。
(2)小鍋に水(適量)、①を入れてやわらかくなるまで煮る。

【離乳完了期】「さつまいもとほうれん草のおやき」

(1)白菜〈5g〉とほうれん草〈5g〉は、やわらかくゆでてみじん切りにする。
(2)さつまいも〈20g〉はやわらかくゆでて、つぶす。
(3)ボウルに(1)と(2)、片栗粉〈5g〉を入れて混ぜる。(3)の形を整えて、フライパンで両面をこんがりと焼く。

文・写真・レシピ/ぐっち夫婦さん 構成/たまひよONLINE編集

今回は、息子さんが肺炎で入院をしてしまったという貴重な体験のお話でした。病気の息子さんに付き添ったSHINOさん、ママ側の付き添い環境も大変だったようです。

ぐっち夫婦さん(ぐっちふうふ)

PROFILE
料理家。夫Tatsuyaと妻SHINO。忙しい毎日でも気軽に作れて、栄養バランスにも気をつかったレシピが人気で、SNSフォロワー数は100万人以上。離乳食サイト「はらぺこベビー」(https://harapekobaby.com/)を運営し、月齢ごとの離乳食レシピや、専門家の方々のコラムなどをご紹介。
Tatsuya (夫) 料理家。飲食店で独学で料理を学ぶ。料理家活動のほか、企業のマーケティングや新規事業立ち上げ等にも携わる。
SHINO (妻)  料理家、栄養士、フードスタイリスト、乳幼児食指導士。学生時代に栄養学、マーケティングを中心に学び、食の関連企業に多数勤務しながら、現場経験を経て、独立。企業の商品・メニュー開発業務に携わる。また、乳幼児食指導士の資格を持ち、子ども向けレシピの開発も行う。

●記事の内容は2024年9月の情報で、現在と異なる場合があります。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。