子育て中の「夫婦時間」の作り方
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出産前はラブラブな二人だったのに、子どもが産まれたらお世話にかかりっきりで、「気がついたら最近会話が減っている…」という夫婦も少なくないはず。子育て中だからこそ、「夫婦時間」、大切にしたいですよね。子育て中の「夫婦時間」の作り方について、子育ての専門家長島ともこさんが紹介します!
出産後にこんなに減る!?「夫婦時間」
最近、旦那さんと会話していますか?
旦那さんと二人きりの時間を作っていますか?
子どもが生まれるとどうしても、毎日の生活のリズムが「子ども中心」に。
ママは子どものお世話に時間をとられ、夜はぐったり疲れて子どもと一緒に就寝、パパは仕事が忙しく、帰宅するのは子どもが寝てから…という家庭も多いことでしょう。
このような、ちょっとしたすれ違いが日常化してしまうと、夫婦二人でゆっくりおしゃべりしたり、出かける「夫婦時間」がぐんと減ってしまいます。
その結果、お互いのちょっとした言動にイラッとして不満をぶつけあったりなど、夫婦関係がぎくしゃくしてしまうことも少なくありません。
NPO法人ファザーリング・ジャパンが2016年に行った「結婚生活と離婚に関する意識調査」によると、夫婦関係に不満がない「円満夫婦」と夫婦関係に不満がある「不満夫婦」の違いのひとつとして、「夫婦の会話時間」があげられています。
「円満夫婦」の平日、休日の会話時間は、「不満夫婦」の約3倍長く、夫婦の会話時間に大きな差があることが明らかになっています。夫婦円満の秘訣は、「会話」であるということがわかります。
(参考資料:「結婚生活と離婚に関する意識調査」調査概要 ~夫婦関係改善の鍵は余裕時間の創出と機能的役割の共有
子育て中の「夫婦時間」の作り方のコツ
子育て中の「夫婦時間」の作り方のコツについて、以下、5つ紹介します。
1 夫婦で会話する時間を持つことを意識する
いつも一緒にいてお互いが〝空気のような存在〝だからこそ、夫婦で会話する時間を意識してつくりましょう。「子どもが寝たあと晩酌する」「子どもが昼寝の最中、リビングでお茶を飲む」など、ちょっとしたひとときを「夫婦時間」に。
2 都合を合わせ、夫婦ふたりでカフェやレストランにお出かけしてみる
気になっているカフェやレストランなど、お互いの時間が合うタイミングを見つけ、夫婦ふたりでお出かけの機会を作れたらよいですね。子どもがまだ小さくても、なんらかの方法で
預けるのも手。
3 「おはよう」「いってらっしゃい」「おやすみ」「ありがとう」を忘れずに
あいさつの言葉を、子どもには言っているのに旦那さんには言っていない・・というママも、意外と多いもの。1日の始まりと終わりを心地よく過ごせるよう、あいさつは忘れずに。また、子どもをお風呂に入れてくれたなど、感謝の気持ちもしっかり言葉で伝えることで、コミュニケーションが生まれます。
4 お互いの誕生日、結婚記念日は必ず祝う
子どもの誕生日は盛大にお祝いするのに、自分たちの誕生日のお祝いは、ついついおろそかになってしまいがち。家族でお出かけするのもよし、自宅でホームパーティもよし。夫婦のお互いの誕生日は、必ずお祝いしましょう。結婚記念日も同様です。
5 一緒の趣味を楽しむ
好きな音楽やテレビ番組など、ちょっとしたことでも夫婦共通の「好きなこと」があれば、それを一緒に楽しむ時間を意識して持つようにすることで、コミュニケーションが生まれます。
よい夫婦時間をもつと、いいことたくさん!
当たり前ですが、子どもは親の姿を見て育ちます。ママとパパが仲良しで、夫婦で楽しそうに話したりしている姿を見ているだけで、幸せな気持ちになれるものです。
よい夫婦時間をもつことは、わが子のすこやかな成長につながるといっても過言ではないと思います。
また、夫婦がお互いに、仕事や育児、家事などと向き合いながらも意識して「夫婦時間」をもつことで、出産前とは異なる、家族としての〝チームワーク〝のようなものが高まるのではないでしょうか。
子育てに、時間や手間がかかるのは、限られた期間です。
子育て真っ最中の今は、1日1日を過ごすに精一杯。遠い先のことなんて想像できないかもしれませんよね。しかし、20年後、そして30年後。子どもは巣立ち、夫婦ふたりの時間の時間が再び訪れるようになるのです。
何歳になっても、お互いが幸せな気持ちで日々を過ごせるようにするためにも、子どもが小さい今のうちから「夫婦時間」を大切にしていきたいですね!
言いたいことを言い合って、時には夫婦ゲンカに発展するのももちろんOK。忙しさにまぎれ、お互い無関心になることだけは避けたいものですね。これを機会に、わが家の「夫婦時間」、しっかり確保できているか、振り返ってみましょう。