赤ちゃんの骨・関節の病気 外反偏平足の症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの骨・関節の病気のほとんどは、生まれつきのものか、出産時に発生した異常です。成長とともに自然に改善されることも少なくありません。ただし、早期発見・早期治療が重要な病気もあります。症状によっては、長期的に経過観察を行う場合もあります。
赤ちゃんの外反偏平足(がいはんへんぺいそく)って?
成長にしたがって大半は改善します
外反偏平足の主な症状
・土踏まずが見られない
外反偏平足になりやすい月齢・年齢
1歳~
赤ちゃんの外反偏平足 足の裏が平らで不安定なため、転んだり疲れたりしやすい
赤ちゃんの足の裏は扁平で、歩きだすと徐々に土踏まずができてきます。外反扁平足は、歩くようになっても土踏まずが見られない足の変形で、「べた足」ともいいます。立った姿を後ろから見たとき、かかとが外側に盛り上がっていることから判断できます。
足の裏が平らなために転んだり疲れたりしやすく、長い距離を歩くのを嫌がったり、疲れから足を痛がることもあります。足の靭帯がやわらかすぎたり、筋肉が弱いとなりやすいといわれますが、骨に異常はありません。
赤ちゃんの外反偏平足 治療&ホームケア
3歳ごろになると筋肉も靭帯もしっかりして、徐々に土踏まずができてきます。ほとんどの場合、4~5歳までには歩き方も安定します。
ただし変形が強い場合、程度によってはアーチサポート(足底板)や矯正靴などの装具で矯正することがあります。扁平の程度によって矯正の方法が異なるため、気になる場合は早めに整形外科で相談してください。
■赤ちゃん 骨・関節の病気
・先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)
・外反踵足(がいはんしょうそく)
・外反偏平足(がいはんへんぺいそく)
・先天性内反足(せんてんせいないはんそく)
・O脚(おーきゃく)・X脚(えっくすきゃく)
・肘内障(ちゅうないしょう)
・筋性斜頸(きんせいしゃけい)
・ばね指(ばねゆび)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。