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赤ちゃんがやけど(火傷)をした! 子どもがやけどをしたときの応急処置・事故防止対策

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子どもの安全を守るのは、ママ・パパの役割。ちょっとした油断が大きなケガや命を失うことにつながってしまうことがあります。
ここでは赤ちゃんのよくある事故・ケガの中で、「やけど」がどんなケースで起こるか、万が一起こった時の応急処置の方法を覚えておくといいでしょう。
また赤ちゃんがやけどをしないように、事前に生活環境を整えたり、事故防止策を立てておくことが大切です。

小さな子どもは屋内・屋外、夏・冬を問わず、やけどをします

小さな子どもは、炊飯器の蒸気、アイロン、テーブルの上のコーヒーや汁もの、おふろのシャワー、ガスコンロなどでやけどをするケースが多く、ママ・パパがちょっと目を離したり、油断したすきに起こる事故がほとんどです。
夏は公園の遊具、チャイルドシートの金具など、日光で熱くなった金属、花火や蚊取り線香などでやけどをします。
冬はストーブのほか、ホットカーペットの上に長時間寝かせておいたり、湯たんぽ(45度くらい)に長時間触れることで起こる低温やけどにも注意が必要です。

小さな子どもは皮膚が薄くてやわらかいので、やけど(火傷)が重症化しやすくなります

小さな子どもは皮膚が薄くてやわらかいので、やけどをすると熱がすぐに皮膚の深部まで伝わってしまい、重症になりやすくなります。
たとえ浅くても、体表面積の10%以上のやけどを負うと、脱水症状やショック症状を起こす危険があります。
やけどを予防するには、熱いものに近づけないことが第一です。
赤ちゃんを抱っこしたままコーヒーなど熱い飲み物を飲まない、床や座卓の上など子どもの手の届く場所に熱いものを置かない、テーブルクロスは使わない、ホットカーペットに長時間寝かせない、ストーブには柵をつけるなどの対策が必要です。

小さな子どもがやけど(火傷)したときの症状

・赤くなる
・水ぶくれ
・脱水症状

やけど(火傷)の事故が起きやすい月齢・年齢・季節

生後10ヶ月~

通年(春・夏・秋・冬)

関連:【小児科医監修】赤ちゃんがやけどしたときにやるべき”とっさのケア”&NG行動

やけど(事故)の事故が起こりやすいケース

赤ちゃんや小さい子どもやけどの事故が、どんなケースで起こるか解説します。

家の中のキッチン、テーブルで


キッチンではガスコンロや魚焼きグリル、炊飯器の蒸気、電気ポット。テーブルのホットプレートや熱いコップ、みそ汁などにも注意しましょう。

アイロンがけの途中で


アイロンがけの途中で、テーブルの上や床に置いたままその場を離れたすきに、子どもが本体や蒸気に触れてやけどをすることがあります。

夏の遊具など金属部分で


夏の直射日光に当たると金属部分が高温になっています。遊具やチャイルドシート、ベビーカーの金属部分でやけどをすることがあります。金属の柵や鉄板にも注意します。

外食した先で熱いものに触れて


お出かけ先では子どもははしゃいでいる上、親も油断しがちです。熱い飲み物をこぼす、運ぶ人にぶつかって熱い料理をかぶる、鉄板に触るなどしてやけどをすることがあります。

関連:赤ちゃんがやけど!症状からわかる受診の目安、事故防止のポイントを小児科医が解説

やけど(火傷)は、とにかく冷やしてダメージをくいとめます

やけどの応急処置はすぐに冷やすことが大切です。できれば流水を20分以上かけて冷やし続けましょう。全身の10%(乳幼児の手のひら10個分)以上のやけどをしたときや、皮膚が黒くこげたり、白く変化したときなどは救急車を呼びます。

やけど(火傷)で119番・すぐに救急車を呼ぶ場合

【1】全身の10%(乳幼児の手のひら10個分)以上をやけどした
【2】皮膚が広範囲で黒くこげたり、白く変化した
【3】気道をやけどした

できるだけ速やかに病院を受診し、治療が必要な場合

【1】やけどをした部分に衣類がはりついている
【2】口・鼻・目・関節部・外陰部にやけどをした
【3】やけどをした部分が化膿して500円玉くらいの大きさの赤みがある
【4】やけど部分が化膿して水ぶくれができた
【5】低温やけどをした

病院の診療時間内に受診し、治療が必要な状態

【1】やけどの範囲がきわめて狭く、ちょっと赤くなっている程度

NG!やけど(火傷)をしたときにやってはいけないこと

子どもや赤ちゃんがやけどをしたときに、やってはいけないことを覚えておきましょう。

【×】アロエの葉、みそ、しょうゆなどを塗る


民間療法はやけどに効果がないばかりか、傷口に細菌感染を起こすことがあります。塗るのはやめましょう。

【×】体全体を冷やしすぎる


水ぶろにつけるなど、体全体を冷やしすぎると低体温になることがあります。患部以外は毛布などで温めておきましょう。

赤ちゃん・子どもがやけどをしたときの応急処置

子どもや赤ちゃんがやけどをしたときすぐ冷やすなどの、応急処置の方法を覚えておきましょう。

【1】流水で20分以上冷やします


手足など水をあてやすい部分は、水道水やシャワーをかけて冷やします。やけどが軽く見えても、20分以上は冷やし続けましょう。
衣服の上からやけどをしたときや、衣服を脱がせると皮膚がはがれるなどダメージが大きくなる心配があるときは、服の上からシャワーをかけます。

【2】流水で冷やせない場合は、保冷剤などで冷やして


流水を嫌がったり、顔など流水をかけにくい部位をやけどしたなど、流水で冷やせない場合は、氷の入ったビニール袋や、氷や保冷剤をぬれ手ぬぐいや薄手のおしぼりなどにくるんで患部にあてます。

【3】水ぶくれは破らず、布でふんわりと覆う


水ぶくれができてしまったら、受診が必要です。水ぶくれの液は皮膚を再生させる働きがあり、破れると細菌が入って感染を起こすことがあります。
なるべく水ぶくれを破らないように注意し、清潔な布でふわっと覆って受診しましょう。

頭・顔をやけど(火傷)したときの冷やし方のコツ 


氷をビニール袋に入れて、やけどをした部位を10分以上冷やします。保冷剤をぬれタオルでくるんだもので冷やしてもいいでしょう。

腕・足をやけど(火傷)したときの冷やし方のコツ 


流水で冷やせないときは、氷を包んだぬれタオルか、冷たい水に浸したタオルで冷やします。タオルは5分おきに冷たい水に浸します。

口の中をやけど(火傷)したときの冷やし方のコツ 


氷を清潔なガーゼで包み、やけどした部位にあてて冷やします。小さく氷を砕き、ひとかけらずつ2~3回に分けて含ませてもいいでしょう。

今日からできるやけど(火傷)の事故予防&対策をチェック!

□乳幼児の手の届く場所に、やけどの原因となる湯飲みや電気ケトル、アイロンなどを置かない

□キッチンには、乳幼児だけで入れないようにする

□テーブルクロスはしないか、端をしっかり留めて、引っ張れないようにしておく

□おふろでお湯を出すときは、常に温度を確認する

□直射日光が当たっている金属には、触れさせない

□外食するときは、乳幼児から目を離さない

□花火やバーベキューをするときは、安全に注意する

関連:ちょっと目を離したすきに…【赤ちゃんのやけど/溺水/感電】ここに注意

監修:山中龍宏 先生
緑園こどもクリニック 院長
1974年東京大学医学部医学科卒。 東京大学医学部小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長などを経て、 1999年4月より「緑園こどもクリニック」院長。
1985年9月、プールの排水口に吸い込まれた中学2年女児を看取ったことから事故予防に取り組み始め、現在、日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会専門委員、産業技術総合研究所 人間情報研究部門 客員研究員。2014年より、特定非営利活動法人 Safe Kids Japanを設立し、理事長。

●イラスト/がみ

▼参照:『最新!赤ちゃんの病気新百科』

※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。

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