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「かわいそう」「二人目は?」ひとりっ子ママが言ってほしくないNG言葉

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母によって運ばれる子供の睡眠
maroke/gettyimages

初めての妊娠、出産、育児。とまどったり、悩んだりしながらも一生懸命わが子を育てていると、いつのまにか周りから聞こえてくる「ひとりっ子なの?」「二人目は?」などという言葉。これらの言葉にモヤモヤするママも少なくないようです。ひとりっ子ママにありがちな悩み、育児のヒントについて子育てアドバイザーの長島ともこさんに教えていただきました。

ひとりっ子ママがひそかに抱えるモヤモヤの正体

少子高齢化が進むなか、ひとりっ子の割合が増えてきています。
国立社会保障・人口問題研究所が行った「出生動向基本調査」によると、結婚持続期間15年〜19年の夫婦のうち、ひとりっ子の割合は、2005年は11.7%、2010年は15.9%、2015年は18.6%と、統計結果の推移をみてもひとりっ子が増えていることは明らかです。
それにもかかわらず、ひとりっ子ママは日々育児と向き合う中で、特有の“モヤモヤ感“を抱えていることも少なくありません。それはなぜでしょうか。

ひと昔前の日本は、いわゆる「大家族」が一般的で、「きょうだいは、いて当たり前」「子どもは、きょうだいの中でもまれながら育っていくもの」という風潮でした。
それが現代にも根強く残り、年長の方や周りの人、ママ友から「二人目はまだなの?」「ひとりっ子はかわいそう」などと言われたり、ママ自身が「下の子を作ってあげられなくて申し訳ない」と、罪悪感を抱いてしまったり……。

また、「ひとりっ子はわがまま」「ひとりっ子は甘えん坊」などという俗説もあります。それらを耳にするひとりっ子ママは、わが子が言うことを聞かないときなど「やっぱりひとりっ子だからこうなのかしら……」と、ネガティブにとらえてしまいがち。
これらが入り混じることで、 “モヤモヤ感”につながるのではないでしょうか。

ひとりっ子ママは、こんな言葉に傷ついている

ひとりっ子ママは、周りの人やママ友、家族から言われた何気ないひと言で時に傷つくことがあります。それらの言葉を以下に紹介します。

「ひとりっ子はかわいそう」

ひとりっ子だと、
・家で遊ぶ相手が親以外にいない
・大きくなってお留守番するときに、ひとりで心細い
などの理由から、「かわいそう」と言われることが多いようです。
「自分は同情されているのだな」と思い、少々みじめな気持ちになることも。

「二人目はまだ?」「二人目はどうするの?」

「子どもを一人産んだのなら、二人目も産んで当然」と、暗に言われているように感じるママもいます。本当は欲しいけれど、事情があって二人目を産まないママは、傷ついてしまいます。

「ひとりっ子だから、子育てラクでしょ。うらやましい」

子育ての苦労はみな同じ。なのに「子どもの数が少ない=子育てがラク」という図式をおしつけられているように感じる言葉です。「ひとりっ子のママは優雅でいいわね〜」という言葉も同様です。

「ひとりっ子は、子離れ(親離れ)が難しそうね」

親子の密着度(依存度)は子どもの人数よりも、親子それぞれの気質や性格により異なってくるもの。しかし、ひとりっ子は「子どもに目が行き届きやすく、親子の密着度(依存度)が高い」と思われがち。この言葉をかけられ、釈然としない思いを抱くこともあります。

「ママ、赤ちゃんが欲しい」「ママ、赤ちゃん産んで」

園など周りのお友達に弟や妹ができ始める様子を見て、わが子からこのように“お願い”されることもあります。ママを困らせようとしているわけではないことがわかるからこそ「ごめんね…」と、申し訳ない気持ちになるママもいるようです。

ひとりっ子育児を自分流に楽しむヒント

ひとりっ子育児は、子どもと向き合う時間が多いぶん、じっくりていねいに関わることができるのではないかと思います。
また、きょうだいがいる家庭に比べて家族のスケジュールが合わせやすく、お休みの日に突然思い立ってお出かけしたりするなど、身軽に行動できることもあります。

きょうだいに比べると経済的な負担も少ないため、親子で短期留学など、思い切ったことにチャレンジできるチャンスもあると思います。

ひとりっ子ママは、「甘えん坊にさせないように」と、わが子に必要以上に厳しく接してしまいがち。しかし、乳幼児期は、ママやパパとのスキンシップがとても大切です。「ママ、だっこ〜」と甘えてきたら、気兼ねなくハグしてあげましょう。

ひとりっ子育児でいちばん大切なことは、「見守る」ことだと思います。
目がいき届くぶん、2、3歳くらいになって靴がうまくはけない時、服の着脱がうまくできない時など、親はついつい手伝ったり、口を出したりしてしまいがち。
自立心を育むためにも、「まずは見守る」姿勢を心がけることができたらよいですね。

また、家庭以外の場所で、同年齢だけでなくさまざまな年代の子どもと交流できる機会をもうけるのもよいと思います。年上のお友達に遊びを教えてもらったり、年下の子のお世話をしたりすることで子どもの世界が広がります。

親しい関係の親せきに就学前の子どもがいたら、時間をつくっていっしょに遊ぶのもよいですね。親子で遊ぶこと、触れ合うことはもちろん「子どもの世界でたくさん遊ばせる」ことを意識するとよいでしょう。

子育てに正解はありません。子育ての方法や考え方は、100人いれば100通り。「うちはひとりっ子だから…」という“枕詞“はあえてはずすよう心がけましょう。周りの言葉は軽く受け流してOK。わが子の個性や成長を見守りながら、自分流の子育てを楽しみたいですね!

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