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ベビーシッター歴20年に聞いた「汚い家でも大丈夫?」「月に1回でもいいの?」素朴な疑問

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自治体によるベビーシッター助成が始まるなど、前向きな意見も増えているベビーシッター。一方で、料金や信頼性など、利用するにはハードルを感じている人も多いはず。パート2では、ベビーシッター利用のシーンや素朴な疑問を、保育士の相原 里紗さんが、この道20年のベテランベビーシッターに直接ぶつけてみました。上手に利用して、良き相談相手、子育てのパートナーとしてベビーシッターを活用するコツとは?

相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。1歳男児の母。

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ベビーシッターを利用してみたい!上手に利用するための素朴な疑問

パート1では、ベビーシッターの仕組みや利用方法について詳しく聞いていきました。パート2では、ベビーシッターの利用シーンや、素朴な疑問をぶつけてみました。

お相手は引き続き、ベビーシッター歴20年、今はフリーランスのベビーシッターとして個人で活動されており、「ベビーシッターを考える会」で業界の発展にも寄与している、池田香織さん(トップ画像右)です。

せっかく利用するのだから、賢く使いこなしていきたいですね。

いつどんな時に利用する?現役シッターが出会った利用シーン6

20年ベビーシッターをする中でいろんなシッティングをしてきた香織さん。ぱっとイメージできるものから、そんなところまで?と思うくらいに幅広いシッティングを経験されています。賢いベビーシッターの利用シーンを聞いてみました!

シーン1:保育園のお迎えから寝かしつけまで 残業の日の強い味方!

「週一回、定期で利用しているご家族。毎週曜日固定で、『この日は残業できます!』と会社で宣言して、仕事を集中させているんだとか。残業にならなかった日は、カフェで一息ついたり、買い物をしたりと、自分の時間を楽しんでいるみたいですよ。」

シーン2:育休中の息抜きやスキルアップに 保育園入園前の自分時間

年度後半から増えてくるのが、育休中パパママからの依頼。「午前中、もしくは午後の数時間、子どもと離れて自分時間を過ごす方が多いですね。育休中だからこそできるスキルアップの勉強や、子なしで美容院や映画に行く人も!」実は筆者も夫の会社の福利厚生で頼んだことがありますが、数時間でもぐっとリフレッシュできました。

シーン3:セミナーやイベントに参加 会場近くでのシッティング

スキルアップやネットワーキングのために、セミナーやイベントに参加したり、登壇したりする場合には、家から離れたところで2〜3時間のシッティングを依頼されることも多いそうです。「近隣の公園や商業施設などで過ごします。親子ともに充実した時間を過ごせるといいですよね」

シーン4:土曜日、上の子と思いっきり遊んで欲しい 母妊娠中の休息日を確保

2人目以降の妊娠は、体力と気力との勝負になります。特に仕事をしている場合は平日に休息をとる時間はほとんどありません。夫が仕事の土曜日、上のお子さんをシッターに預けて外で思いっきり遊び、自分は休息をしっかり取る、という使い方も。「無理をしすぎて切迫早産…なんてことになったら家庭はもっと大変です。つわりの時などもそうですが、余裕がなくなる前に利用してもらえるといいと思います」

シーン5:パートナーと子どもだけで過ごす1日 一人分のシッター代でパートナーをサポート

子どもが2人以上いて、普段ワンオペを経験していないパートナーが1日子どもを担当するとなると、躊躇してしまう…なんてことありますよね。そんな時は、一人分のシッターを依頼して、ベビーシッターさんにサポートをお願いすることも出来ます。「公園に行くにしても、年齢が離れている場合、上の子と下の子でやりたいことが違うと解散!となってしまうこともあります。2人大人がいれば安心ですよね。しかもシッターは子どものプロなので、さりげなく子育てをサポートすることもできます。このパターンの場合は、事前にどの子どもをお願いするかを確認しておくとスムーズです。」

シーン6:スキルアップのための海外研修に同行 フライトから同行してもらえる安心感 

子連れで海外研修・出張なんて夢のまた夢!と思いがちですが、誰かの力を借りれば実現できる可能性もあります。「現地でベビーシッターさんを探すのは至難の技ですし、何より子どもが低年齢の場合、移動自体が緊張の連続です。ホテルも一緒に取ってもらったのですが、異国の地で子どもと二人きりになるよりずっと良かったと言ってもらいました。」金銭面ではぐっとハードルが上がりますが、仕事への投資と考えて利用することを視野に入れれば、選択肢がぐっと増えますね。「国内研修でも、会社側にホテルやシッティング用の部屋を準備してもらい、同行したこともあります。ダメ元で交渉してみるのもいいかもしれません。」

疑問、質問を一挙解決!ぶっちゃけ○○ってどうなの?

最後に、ベビーシッターの利用に尻込みしている家族から集まった、素朴な疑問、質問をぶつけてみたいと思います。

Q.部屋が汚くて、シッターさんに来てもらえる状況ではありません…

A.「そんなギリギリの状況の時こそ呼んで欲しいと思っているので、むしろ嬉しいです。子どもが集中して遊べる場所の確保など、安全考慮の面から最低限の片付けをさせてもらうことがありますよ。」

Q.家族(パートナーや祖父母)の理解を得られず、頼みにくいのですが。

A.「初めてのシッター利用は、頼むご本人はもちろん、家族の方も未知のことに戸惑っているはず。バトンタッチする時などに何度かお会いして気持ちがほぐれていくこともあります。」

Q.病児のときなど、緊急時にしか頼むイメージが沸きません

A.「病気の時、子どもは普段より心細くなります。なるべくなら、普段から様子を知っているシッターに依頼する方が大人も子どもも安心です。それに備えて月に一回依頼をしてくれる利用者さんもいます。」

Q.シッターさんの食事はどうされますか?作ったほうがいいですか?

A.「必ずしも用意していただく必要はありません。登録サイトなどでは、1食はベビーシッターが持参、2食目以降はなんらかの形で準備していただく(お金もしくは食事提供)ことになっているところが多いです。ただ、ベビーシッターは移動の多い仕事で、コンビニのおにぎりやサンドイッチなどになってしまうことも。カレーライス、ご飯にお味噌汁など、簡単なものでもいいので、子どもと同じものをご用意いただければ、食事の様子や形状などから家庭の食事についてアドバイスできるというメリットも!」

Q.実家が近く、いつも実家に頼んでしまいます

A.「『孫ブルー』という言葉があります。あまりにも頻繁なら、3回に1回はシッターを利用することを検討してみては?午前中シッティングして、午後はおばあちゃんとバトンタッチするというパターンもありますよ!」

Q.ベビーシッターを選ぶ上で一番気をつけるべきところは何ですか?

A.「何度も言いますが、とにかく事前面談が大切です!その時に疑問をしっかり解決して、信頼出来る人を選んでくださいね。面談を重ねることで選ぶ目を養うことができますし、自分がベビーシッターにどうしてほしいか、も説明する中でクリアになっていきます。ぴったりした人に出会うのは時間がかかりますが、じっくり選んでくださいね。」

Q.香織さん自身が日々シッターをするときに気をつけていることは?

A.「第三者であり続けるように気をつけています。週3日以上一緒にいると、さすがに親のように口うるさくなってしまうことにあるとき気づいたので、週3日以上の定期ご依頼は、他のシッターさんとチームを組ませてもらえるようお願いしています。親と離れている時間をお預かりするのだから、ベビーシッターは子どもにとって会うのが楽しみな人であるべきだと思っています。いつもはできないワクワクを提供していきたいですね。そして、保護者にとっても信頼出来る相談相手でありたいと思っています。子どもの成長を一緒に見守れる、一員になれることが何よりも嬉しいです。」

ベビーシッターは子育てのサポーター!うまく活用して親も子も生活を楽しもう

家族、祖父母、親戚、ご近所さん…子どもを取り巻く環境は家庭によって違いますが、ワンオペ育児をしている場合、いざというとき頼れる先をたくさん持っていると安心できるもの。信頼出来る人に出会えれば、子どもの成長を一緒に見守ってくれるパートナーになってくれるのがベビーシッターです。自分では気づきにくい、日々使っているベビーカーの使い方、子どもに合ったお部屋環境の相談、保育園では聞きづらい、小さな悩み事の相談など、プロフェッショナルな視点でアドバイスをくれることもあります。
子育ての日々は続きます。親も余裕を持って日々を過ごすために、ベビーシッターの利用を考えてみてはいかがでしょうか?

関連:「仕事以外でも子どもを預けるのは普通」山田ローラさんの日米子育てリポート

いかがでしたか。ただその時間を見てくれるだけではなく、子育てを支える一人のメンバーになってくれるのがベビーシッター。家族に合った使い方を見極めて、上手にお願いしてワンオペ育児を乗り切りましょう!



(写真提供/池田香織)

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