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2019年の最新データが発表!待機児童問題の現状と課題

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部屋にテディベアのベビーベッド
kanzefar/gettyimages

働くママ・パパにとって、子どもが保育園に入れるかどうかは、とても気になる問題ですね。一時期、「#保育園落ちた」でSNSに投稿される悲痛なママたちの声が話題になりましたが、日本の待機児童の問題は、解決されつつあるのでしょうか? 9月に2019年4月時点の保育所等の待機児童数が厚生労働省より発表されました。最新データをもとに、ベネッセ教育総合研究所に話を伺いました。

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待機児童数と保育所利用率の現状は…?

ここ数年はずっと20,000人以上いた待機児童ですが、2018・19年には、保育所利用者数は増加しているものの、待機児童数は減っているというデータが厚生労働省より発表されています。具体的な調査結果は次のとおりです。

出典:「保育所等関連状況とりまとめ」(厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000350592.pdf)を元にベネッセ教育総合研究所が作成 各年4月1日時点のデータ

2017年4月1日の待機児童数が26,081人なのに対し、2018年4月1日は19,895人、2019年には16,772人と減少傾向にあります。

ただ、待機児童数には地域差があるようです。特に「首都圏」に集中していて、東京都では3,000人以上の待機児童がいます。

出典:「保育所等関連状況とりまとめ」(厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000176121.pdf)

待機児童数の推移と低年齢の保育所利用増加の要因

この現状について、ベネッセ教育総合研究所は次のような見解を述べています。

「低年齢のうちから園に預け始めている人も少なくありません。そのため、保育所の利用率は年々上がり、特に、1~2歳児の利用率が急激に増加している状況です。そのような状況の中でも、待機児童が減った要因としては、『子ども・子育て支援新制度』など、地域での子育て支援の一環として、待機児童解消に向けた施策が功を奏していると考えられます。」(ベネッセ教育総合研究所)

保育所の利用率は、2014年から2019年の5年間だけでも10ポイント以上増加し、1歳~2歳児に関しては全体の48.1%が、保育所を利用している状況です。待機児童の多くは、低年齢の子どもたちです。

共働き世帯の増加・待機児童問題が周知されたこと等により、早くから保育所に子どもを預けて職場復帰するケースが増える一方で、保育所の受け入れ枠を拡大すると潜在的に働きたい人も申し込むという鼬ごっこが起こり、なかなか待機児童問題の解消まではいかない状況のようです。

実際に保育所に入れず悩む人はまだまだ多い

保育所に入れず苦労するママ・パパはいまだに堪えません。口コミサイト「ウィメンズパーク」には、保活のさまざまな体験談が寄せられています。

「もうすぐ1歳になる子どもがいるのですが、保育所に入園出来ずに待機児童となりました。来年度の1歳児クラスでの入園は難しそうなので、幼稚園を検討しています。」

「見事に落ちて、待機児童になりました。市役所に何度も相談に行きましたが、近辺では小規模の枠すら空きがなく、今年度は認可外で探してくださいと言われました。全く無知だった私が悪いのですが、涙がでました。今さらですが、保活は事前の情報収集や準備が大事です。」

「うちは1歳児クラスで待機児童になり、2歳児クラスまでの小規模保育園に入って、この4月からやっとこども園に転園できました。」

待機児童数は減少傾向にあるものの、保育所に入れず頭を悩ます人も少なくないようです。早めの情報収集が鍵という意見もありましたが、子どもの年齢や親の働きかたに応じて、多様な施設や支援の制度があります。お住まいの自治体の待機児童の状況や、どんな施設や支援があるのか、ぜひ調べてみましょう。
(文・川島ヒロヒト)

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。
■記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

関連:保育園で子どもはどんなことでストレスを感じる?

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