きょうだいで同じ習い事をさせるときの注意ポイント
きょうだい割引があったり、送迎がラクなどのメリットもあったりして、きょうだいで同じ習い事をさせる家庭も多いもの。きょうだいで同じ習い事をさせるときのメリット・デメリット、親が気をつけたいポイントなどについて、子育てアドバイザーの長島ともこさんが紹介します。
きょうだいで同じ習い事、メリット・デメリット
幼児期に、習い事を始める家庭は多いもの。なかでも2、3歳差のきょうだいがいる家庭は、
上の子が習い事を始めると、下の子が「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の習い事、ぼく(私)もやりたい」などと言いだし、同じ習い事に通わせることも少なくないでしょう。
きょうだいで同じ習い事をさせるメリットとしてあげられるのは、
・教室によっては会費に「きょうだい割引」制度があり、利用することで安くすむ
・同じ曜日のクラス、もしくは同じ曜日の前後のクラスにすることで、送迎の手間が少なくなる
・場合に応じて下の子が上の子のおさがりを使うなど、“モノ”を共有できる。
・きょうだいで同じ習い事をしていることで、共通の話題ができ、いっしょに練習を楽しめる
など。
デメリットとしてあげられるのは、
・進級テストがある場合、「受かった」「落ちた」と結果が分かれたとき、親からのフォローが難しい
・きょうだいで競い合い、上手な子がそうでない子を「ヘタクソ」などと馬鹿にしたりして、きょうだいゲンカに発展しやすくなることもある
など。
同じ習い事だからこそ、親の関わり方次第で、メリットにもデメリットにもなりそうですね。
きょうだいで同じ習い事をさせる時に親が気をつけたいポイント5つ
きょうだいで同じ習い事をさせる時に親が気をつけたいポイントを紹介します。
比べない
基本中の基本ですが、「おにいちゃんは、あなたと同じ年齢の時、もっと泳げてたわよ」など、
きょうだいを比べて小言を言うのは避けましょう。言われた子どもは自尊心が傷つき、自信をなくしてしまいます。
合否がでるテストの時は、結果はどうあれ落ち着いてふるまう
どちらも合格したら、「やったね!おめでとう!頑張ったね!」と皆で喜びあうことができますが、そうでない場合は、落ちた子に対し、親が落胆した姿を見せないこと。それぞれの努力を認めつつ、合格した子には「おめでとう」、不合格だった子には「頑張ったね。残念だったね」など、同じ落ち着いた態度で言葉をかけてあげましょう。テスト前に、「合格したら、ごほうびに○○買ってあげる」などとモノでつるのもNGです。
「ずっときょうだいで続けさせよう」と思わない
スタートした頃は、きょうだいそろって楽しそうだったのに、レッスンが進むにつれ向き、不向きが出てくることもあります。「ずっときょうだいで続けさせよう」とは思わず、それぞれの様子を見ながらサポートしていきましょう。結果的にどちらかが辞めることになったら、辞めない子にも、その旨をしっかり伝えます。
それぞれの習熟度を把握し、その子に合う練習を
きょうだいとはいえ、年齢や性格によって、取り組み方や習熟度が一人ひとり違います。親が練習に付き合う時は、その子に合わせて付き添ってあげましょう。子どもの様子を見ながら、「○○にもチャレンジしてみる?」と声をかけ、親子で“予習”するのもOK。
きょうだいで同じ習い事。こう向き合おう
きょうだいそろって同じ習い事に興味、関心を持ち続けているのなら何も問題はありませんが、同じわが子でも、個性はそれぞれ異なります。
レッスンの様子を見学できるのなら、子どもの様子を見守り、「○○、がんばってたね」「今日のレッスンでいちばん楽しかったことは何?」など、折にふれそれぞれに声をかけてあげましょう。
また、「二人とも、頑張ってたね。○○ちゃんは、今日は⚫⚫⚫にチャレンジしていたね。△△ちゃんは、こんなところに頑張っていたね」など、きょうだいいっしょに前向きな言葉をかけてあげるのも良いと思います。
これから成長するにつれて、きょうだいそれぞれが、好きなことや得意なことを見つけていくでしょう。同じ習い事にいっしょに向き合う姿が見られるのは、もしかしたら今の時期だけかもしれません。
「結果」でなく「プロセス」を認めてあげながら、子どもたちの頑張りを応援してあげましょう。
きょうだいで同じ習い事。始めたきっかけは家庭によってさまざまだと思いますが、きょうだい一人ひとりのがんばりに注目し、楽しく取り組めるような関わり方を心がけましょう。習い事そのものが“家族のイベント”になれたら楽しいですね。