想定内や想定外まで!次々に襲ってくる「春の出費」から家計を守るには
春は、入学や引っ越し、転勤のなどで支出が増えるシーズンです。この春、どんな出費があるかをママたちに調査。想定内から想定外の出費までいろいろあるようです。最後に、ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんに聞いた家計の見直しポイントもご紹介します!
想定内だけれどかなり痛い!? 春の支出
入学シーズンまった中、合格の嬉しい知らせの次は、入学金や授業料の支払いが待っています。皆さんはいくらくらい使っているのでしょう。
子どもの高校進学のための費用
「高校受験で3万。私立高校入学金35万円。制服など20万円。通学定期代5万円(6か月)。そして、私の車の車検がやってきます。とほほ」
私の美容院代は1500円カットで我慢
「2月末に固定資産税の引き落とし。通帳記入して確認しなきゃ。子どもが高校入学なので制服などが10万円は、これは学資保険のから。申し込みしなきゃ。私立じゃなくて助かりました。定期券はどれくらいかかるだろうか。私の美容院は1500円カットで我慢です」
5月までは厳しい!
「5月あたりまでキビシイですね。固定資産税、自動車税、子どもの学費。その前に、地震保険の更新もありました!」
まさかの痛—い想定外の出費は、どんなことがあった?
想定外の出費もあるようで。意外な出来事に、ママたちは四苦八苦…!
重なるときは重なるものだと
「入学準備…わかっていたけど、痛い!入学準備以外に塾の教材費やら施設費やら、家電が壊れたり、携帯代がかかったり、病院代がかかったり、メガネがダメになったり…。重なる時は重なるもんだな」
息子の衣料費用
「『母ちゃん、靴が小さくて足が痛いから、今から靴買いに行こう!』って言われました。その帰りに転んで、秋に買ったばかりのズボンやぶれて『母ちゃん、破れた!今からユニクロでいいから、黒のズボン買いに行こう!』って言われました。もはや食費+雑費でも足りないから、お母さん分の医療費の袋からお金出してきたけど…」
夫の単身赴任が終了に伴う引っ越し代!
「夫が単身赴任終了!が!マンションの荷物片付けるのにお金かかるやーん!6年も居たから家電も型落ちまくりで廃棄しかないですよね。ほとんど出張でマンションにはいなかったので、使用回数は少ないはずなんだけど。片づけの手伝いに行く交通費も。長男、あと1年で大学も終わりかと思えばあと5年、院に通いたいとさ。末っ子の卒入学もあるし、歯の矯正も今月からでした。サヨナラ、諭吉さん」
想定外な出費など、家計の急な出費に備える方法
春は卒業式、入学式、引っ越しなどのシーズンです。計画的に貯蓄しても、想定外な出費が発生することも。いざというときに慌てないためにはどうすればよいのか?ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんにアドバイスをもらいました。
「新入学準備のお金以外に、親が入学式に出るための洋服代のほか、子どもの塾や習い事も春からスタートすることが多いため、入学金や教材費などもかかります。
春に人事異動などがある会社だと、急な転勤などがある場合もあります。単身赴任ともなれば、新生活準備で家具・家電を揃えればそれなりの出費がある時期です。
想定外の支出に備えるには、生活費3カ月分程度の『生活予備費』をキープすることです。家族が病気になった時や、家電が壊れて買い替えるときなどもここから出します。必要があって使ったときは、ボーナスなどで埋めることも忘れずに。
また、想定外の支出に備えて家計を見直しするには、『わが家の削れそうな支出』を5つ挙げ、どの支出がいくら削れそうかも書き出しましょう。
例えば、新聞図書費なら、新聞をやめてネットニュースを見る、本は図書館で借りるなどです。食費なら外食を減らす、ペットボトルをやめてマイボトルにするなど。見直すことで、それぞれ月5000円以上削れる可能性もあります。
節約方法としては、携帯を格安スマホに換え、電話はLINEを使うなどです。通信費や電気、ガス、水道代、NHK受信料、保険料などをクレジットカード払いにすることでポイント還元も(できない会社もあるので確認を)あります。保険も内容を見直し、年払いにすることで少し節約できます。
貯められない家計に多いのは、住居費と車関係費で手取り収入の3割を超えるケースです。手取りが低い、住居費が高い、または車を保有していると起こりがちですが、貯蓄に回す分が圧迫されます。住宅ローンなら借り換え、家賃が高すぎるなら更新のタイミングで住み替えも検討を。車は必需品でなければ手放し、必需品なら代わりに節約するものを探しましょう。あるいは、世帯収入を増やすのもひとつの方法です」(豊田眞弓さん)
昨年の春、私も突然パソコンが壊れ、ノート型の最新型を購入することに。想定外のことで、お金もですが、データが消えたかと思ってホントに焦りました。突然の出費にも焦らないように、お金をためておくことは大切ですね。(文・酒井範子)
豊田眞弓さん
FPラウンジ代表。ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー。個人相談業務のほか、雑誌や講演などで活躍。著書に「夫が亡くなったときに読む本」(日本実業出版社)「親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本」(アニモ出版)など多数。
■文中のコメントは、ウィメンズパークの投稿を再編集したものです。