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「イヤイヤ期がつらい」の悩みに「私もそうでした」と3児のママ小児科医

更新

子供と母親を泣いています。
maroke/gettyimages

今回は、「子どもの激しいイヤイヤに、どう向き合ったらいいの?」という悩みです。
3児を子育て中のママ小児科医・藤井明子先生が、日々の診療の中でママ・パパたちから寄せられたお悩みについてのアドバイスや、日々の子育てに頑張っているママ・パパに伝えたいさまざまな情報を発信している連載の第4回目です。

イヤイヤ期=子どもに自我が芽生えてくる時期

1才を過ぎて言葉が出始めるようになると、少しずつ、まわりが言っていることを理解したり、会話のやりとりも少しできるようになる場面も増えてきますね。
一方で、何かにつけて「あれもイヤ、これもイヤ」と子どもが泣きわめいたり、暴れたりして、激しいイヤイヤに悩むママ・パパの声も増えます。
【自分でやりたいけれどうまくできなかったとき】【もっと遊びたかったのに、遊びを途中で切り上げられてしまったとき】などに、上手に気持ちを切り替えられず、子どもがイライラしている様子が長く続くことがあります。
このような“イヤイヤ期”は、医学で定義づけられているわけでないですが、成長の過程で子どもに自我が芽生えてくる時期といわれています。

ゴールが見えない大変さに、親も不安になる

わが家の子どもたち3人も、程度の差はありましたが、3才ごろまで、イヤイヤ期のような、何を言っても「イヤイヤ!」と泣くような時期がありました。
とくに第1子の長女のときには、「いつまでこの状態が続くのか…」と途方に暮れた日もあったのを、記憶しています。
3人の子どもを育てて、決して長女のイヤイヤが激しかったわけではないのですが、いちばんつらかったのは、【このイヤイヤ期がいつまで続くかわからず、不安な気持ちを抱えたままに育児をすること】…だったと、あとから振り返ると思います。
第2子の長男のときには、イヤイヤ期はずっと続くわけではないことや、対処のしかたも知っていたので、長女よりもやや激しかった長男のイヤイヤ期も乗り越えることができました。
第3子の次男のときになると、親は“最後の子育て”という意識もあり、イヤイヤ期さえもほほ笑ましく思えたものでした。

なぜ「イヤイヤ」するのか? 状況を観察して対応策を考えてみよう

子育て初心者だった長女の子育て時代の私も知りたかった、今だからわかる【イヤイヤ期の親の対応】についてお伝えします。

イヤイヤ期のかんしゃくは、ず~っと続くわけではありません。終わるタイミングは確かに子どもそれぞれですが、3才を過ぎたらよくなっていく傾向にあります。
子どもが泣きわめくなか、親が試行錯誤しながら泣きやませようとしても、泣きやまないと、ママ・パパもイライラしてしまうかもしれません。
しかし、一度ママ・パパ自身の心がイライラに支配される前に、たちどまってほしいと思います。
子どもの泣きわめく声、イヤイヤ期は一生続くわけではないです。そのことを知っておくだけで、少しだけ安心できるかと思います。そして、お子さんが泣きわめきながら伝えたかったことは何かを、考えてみましょう。
ひょっとしたら、「もっと遊びたかった」「もっと寝たかった」「自分でおもちゃをかたづけてみたかった」…という思いをうまく伝えられないから、泣きさけんでいるのかもしれませんよ。その状況の観察ができると、対応策を考えることができます。

「遊びたかった」
<対応策>たとえば「あと5分でお家に帰ろうね」と終了時間の見通しを示した上で、子どもの遊びたいという気持ちを受け入れてあげましょう。

「寝たかった」
<対応策>もうすこし寝たかったよね、と声をかけながらも、目覚めることで楽しいことあることに目が向けられるように別のことに気をそらせてみましょう。たとえば、お外の景色を見せてみたり、おもちゃを渡したり…でもいいかもしれません。そうすることで、気持ちの切り替えができることがあります。

「自分でやりたかった」
<対応策>「自分でやりたかったよね」と子どもの気持ちをママ・パパが代弁し、子どもの気持ちを尊重して、自分でやらせてみましょう。

子どものイヤイヤ期につきあううちに、親のイライラが止まらなくなってしまうときには、ママ・パパ自身の休息が必要です。
家族や、友人や、保育園や、ファミリーサポート…など、私自身も多くの人に支えられながら育児をしてきました。ママ・パパの休息も大切にしながら、育児ができるのがいいなと思います。
目の前にいる赤ちゃんとの時間を楽しむ、置かれている状況で楽しむ方法を見つけていけたら、すてきですね。


文・監修/藤井明子先生 構成/ひよこクラブ編集部

藤井明子先生(ふじいあきこ)
(さくらキッズクリニック・院長)

Profile
さくらキッズクリニック・院長 小児科医。東京女子医科大学病院や長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センターで研さんを積んだ後、現職。専門は小児神経。“病気に限らず、子どものすべてを診るクリニック”をめざし、ママ・パパの子育ての悩みに寄り添う診療を行っている。現在3人のお子さんを子育て中。

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