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コロナ禍でおきた転職市場の変化、乳幼児ママ層への影響は?チャンスも【専門家に聞く】

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実業家や大都市
※写真はイメージです
AH86/gettyimages

新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業の業績が悪化、求人市場も縮小傾向にあります。その一方、大きな危機や変化に面したときの会社の判断・対応に不安を抱き、転職を考える人も出てきているとか。
コロナ禍で、ワーママ層の転職市場にどのような影響が出ているのか、転職や再就職を考えるワーママ層は、今動くべきか待つべきか…など、転職市場に詳しい「エン転職」編集長 岡田康豊さんに聞きました。

コロナ禍で転職市場はどう変わった?ワーママ層への影響は?

求人広告市場全体の規模は、コロナ禍前と比較すると、約5~6割に縮小しています。これは、求人サイトに掲載される求人数が減っていることを意味します。

求職者1人あたり、何件の求人があるのかを示す有効求人倍率も、2017年は1.55、2018年は1.62、2019年は1.57と推移していましたが、2020年9月時点では1.03と大きく下がっています。

「コロナ禍によって、ここ数年続いていた“売り手市場”が“買い手市場”に変わったということ。これが転職市場全体の大きな変化です。転職や再就職を考えている人にとっては、厳しい状況といえるでしょう。ワーママ層においても、この傾向は変わりません」(岡田さん)

以下、「求人内容の傾向」「採用企業の動き」「求職者の動き」に分けて、より詳しく見ていきます。

※グラフは「エン転職」未経験歓迎案件比率と有効求人倍率推移(2017.10~2020.10)

今募集されている求人の傾向は?

大きな変化は、未経験者採用の比率が減り、経験者採用の比率が増えたこと。多くの企業が業績にダメージを受けたことで、未経験者を育てる余裕がなくなり、経験者を求める傾向にあると言います。

「中でも、とくに営業や事務など、ワーママ層の転職先・再就職先として比較的多い職種の未経験募集が減っていることから、未経験職種への転職を考えているワーママ層への影響は大きいと思われます。

一方、エンジニアなどの技術系職種やクリエイティブ系職種は、経験者採用の比率が増加傾向。経験を生かしての転職であれば、チャンスはあると言えるでしょう」(岡田さん)

企業の採用活動への影響は?

一部の大手企業は、秋ごろから徐々に採用数を戻しているところもあるものの、積極採用を行う企業はまだ少ない現状だそう。

「ただし、コロナ禍を通じてポジティブな変化もあります。それは、テレワークやWeb会議など、柔軟な働き方が広まっている点です。採用面接をオンラインで行う企業も増えており、これらの動きはワーママ層にとって長期的に見るといい変化だと言えるでしょう。

具体的には、2020年6月に実施された東京都の調査によると、都内の企業(従業員数30名以上)の57%がテレワークを導入したというデータがあります。

また、2020年7~8月に行ったエン・ジャパン『人事のミカタ』の調査では、新型コロナ感染拡大をきっかけに、43%の企業がオンライン面接を導入したとの結果が。さらに、引き続きオンライン面接を活用することに前向きという意見が、その半数以上を占めています」(岡田さん)

自宅から面接に臨めたり、仕事ができたりなど、場所や時間に制限されない働き方ができる企業が増えたというのは、確かにポジティブな変化だと考えられます。

もちろん、まだ始まったばかりの動きなので、すぐにこれらの恩恵を受けられる人は多くはありません。しかしこの先、柔軟な働き方を取り入れる企業が増えていく兆しはあるとのことでした。

ズバリ、いま転職・再就職を検討中のママは動くべき?待つべき?

これまでの話をまとめると、転職市場は全体的に厳しい局面が続いています。そのため、積極的に動いたほうがいい、とは言いにくい状況です。しかし、コロナ禍がいつ落ち着くのかわからない中、一概に控えたほうがいいとも言えないのだとか。

「買い手市場になっているという現状を理解し、それでも自身の現状とこれからを考え、動くべきと思う人は動いてもいいと思います。

コロナ禍を経て、各企業が大きな変化に対してどう向き合うのか、よくも悪くも浮き彫りになりました。将来を考えて、今の職場で安心して働いていけそうか、見極めやすいタイミングだと言えます。

一方、社員個人の優劣も見えやすくなっています。イレギュラーな状況下でも成果を出せているか、変化に柔軟に対応できているかなど、この機会に自身を見直してみるといいかもしれません」(岡田さん)

コロナ禍でのワーママ転職・再就職、面接で意識することは?

採用側はフラットな採用基準で応募者を見るため、「ワーママだから」はあまり関係ないとのこと。それよりも、これまでの自身のキャリアや実績を整理し、応募先企業にどのように価値を提供できるのか?をアピールすることが重要だと言います。

「採用企業側としては、小さいお子さんがいるママだと『育児と仕事の両立』という点が気になるのも事実です。
お子さんの年齢や状況、周囲のサポート体制の有無は面接時に伝えておき、両立できる準備があることを示したほうがいいでしょう」(岡田さん)

監修・図版提供/岡田康豊さん 取材・文/ひよこクラブ編集部

コロナ禍の影響はやはり大きく、ワーママ層の転職市場も、今は明るいとは言えない状況のようです。それでも、所属企業や自分の将来について考え、転職したほうがいいと感じるなら、動くのもありなよう。自分の経験を棚卸しし、応募先企業でどんな価値を発揮できるのかを整理した上で臨みましょう。


岡田康豊さん(おかだやすひろ)
Profile
「エン転職」編集長。 Web系企業4社にて経験を積み、2012年にエン・ジャパンに中途入社。女性向けから高年収層向けまでさまざまな転職サイトの企画・運用を経験。現在は会員数800万人超、日本最大級の総合転職支援サービス『エン転職』の編集長を務める。自組織にはワーキングマザー含め、女性部下も多く所属。自身も一児の父。

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