【立ち会い出産#3】父親学級主催者パパの「立ち会い5か条」
iStock.com/xmocb
「立ち会い出産」に関して、出産の現場に立ち会う助産師さん、産院で父親学級を主催しているパパから、アドバイスをいただきました。今回は、その父親学級を主催、ご自身も3人のお子さんがいる渡辺大地さんに、パパ代表としてお話を伺いました。
ご自身の「立ち会い出産」実体験からのアドバイスを、インタビューでお届けします。
1人目の出産を教訓に、2人目は立ち会い出産に
「長男のときは、『自分がどういう状態になるかわからないので、立ち会ってほしくない』という妻の希望もあり、立ち会い出産ができない大学病院で出産しました。ところが、いざ陣痛が始まって入院すると、なかなか赤ちゃんが下りてこなくて…。入院3日後に、よくやく生まれてきました。家族は陣痛室に入れない病院だったので、妻は不安な2日間半を、たった1人で過ごすはめになったんです。
そのときの後悔があり、2人目は家族が立ち会う出産を選びました。2人目の出産は、立ち会いOKでフリースタイル出産もできる産院でした。僕と2才の長男、義母で立ち会いましたが、義母がいてくれると、子どもが飽きたときにも見てもらえてよかったです。
妻自身も『そばに家族がいてくれるだけで、安心できた』と言って、満足のいくお産だったようです」
3人目の出産も、家族全員で立ち会いました
「3人目も立ち会い出産でしたが、入院から3日目にやっと生まれる難産でした。
そのため、日中は家族みんなで産院にいて、夕方になったら父子で家に帰る日が2日続き、3日目の朝から陣痛促進剤を使用することに。
僕は朝から産院で妻に付き添っていましたが、子どもたちは義母が、出産直前に連れてきてくれました。
3人目のお産は緊迫した状態だったので、当時6才の長男は緊張気味。一方、3才の長女はしっかり誕生の瞬間を見つめていました。現在、末っ子をでき愛している長男・長女を見ていると、立ち会ってよかったと実感します。
先輩パパの「立ち会い出産」やってよかった/悪かったアドバイス
2人目、3人目と2回の立ち会い出産を経験した渡辺さんが、立ち会い出産に際して「やってよかったこと」「やらなきゃよかったこと」を実体験から公開します!
「立ち会い出産」時にやってよかった!
✔子ども、義母も一緒に立ち会い
✔痛みを逃すポーズのサポート
✔出産直後に感謝の言葉を妻に伝える
「立ち会い出産」時にやらなきゃよかった!
✔妻の希望を聞かずに音楽をかける
✔陣痛中の妻のリクエストに注文をつける
(「もっと安いデザートにしてもいい?」と言って、妻のひんしゅくをかいました)
立ち会い出産5カ条
1.お産は数日にわたって長引くこともあると心得る
2.妻がどんなふうに陣痛中を過ごしたいか、事前に確認
3.陣痛中に妻がキレても広い心で受け止める
4.パパも産院スタッフと良好な関係づくりを
5.お産は妻が主役。夫はアシスタントに徹するべし
3人のお子さんを持ち、2回立ち会い出産をした渡辺さんのお話、どうでしたか?
パパにもぜひ読んでもらって、本番に役立ててくださいね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修/株式会社アイナロハ代表・ままのわ産後パートナーズ代表 渡辺大地
■関連記事
・300年前の日本はイクメン大国!?父親がリーダーだった江戸時代の子育て
・お宅のパパはイクメン? 産後に変わった夫・変わらない夫
・保育園に入れた人は何をしたの? 激戦区保活パパママの必勝法!
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。