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小学校入学までに、できるようになっていたいこと7つ

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maroke/gettyimages

勉強や給食が始まる、ひとりで学校に行く…。小学校は、これまで通っていた園とは環境が大きく変わります。春からの新生活を毎日楽しく送るために、子どもは、どんなことができるようになっていればよいのでしょうか。入学前の子を持つ親としての心構えとあわせて子育てアドバイザーの長島ともこさんに伺いました。

こんなに違う! 小学校生活と園生活

小学校に入学すると、幼稚園や保育園での自由な活動や遊びを中心とした生活から、規律を重んじ、時間が決められた中での集団行動が多い生活へと変化します。以下、小学校生活と園生活の違いについて紹介します。

時間割に沿った規則正しい生活に

園時代は、午前の遊び→昼食→午後の遊び(お昼寝)…といった、おおまかな時間の流れの中で過ごすことが多かったもの。小学校になると、1時間=45分の授業を1日4〜5コマなど、時間割に沿って規則正しく過ごすことが多くなります。園と比べて自由な時間が少なくなり、最初は窮屈さを感じる子もいるようです。

一人で登校するようになる

園時代は、親が直接送迎したり、園バスを利用して登園、降園したりしたものですが、小学校の場合、基本、一人で登下校することになります(集団登下校を行っている学校も多くあります)。学校によっては、バスや電車を使い通学に30分以上かかる場合もあり、防犯面の注意が必要になります。

勉強が始まり、宿題が出るように

小学校に入学すると、文部科学省が制定する「小学校学習指導要領」により教科書が配布され、「勉強」が始まります。多くの学校では宿題が出され、学習態度やテスト結果などから、通知表により学力を評価されるようになります。

環境が大きく変わり、新しい人間関係がスタートする小学校生活。もちろん、学校のほうも、新1年生が早く学校に慣れるよう、
・入学後、しばらくは午前中授業で様子を見ながら、段階的に授業時間を増やしていく
・6年生とペアになって「学校探検」などの楽しい催しを行う
・給食の準備はゆっくり時間をかけて行う……など、さまざまな工夫を施しながら、子供たちを導いていきます。

小学校入学までに、できるようになっていたいこと7つ

わが子がすんなり小学校生活になじめるよう、入学までにできるようになっていたいことについて、7つ紹介します。

1.自分の気持ちを言葉で表現できるように

一人で学校に行ったり勉強が始まったり、“初めて”のオンパレードだからこそ、「僕は(私は)○○がしたい」など、自分の気持ちを言葉で表現することが大切です。適度なコミュニケーション能力を身につけておきましょう。

2.ひらがなで自分の名前が読み書きできるように

ひらがなの読み書きができないことを心配するママも多いですが、最低限、自分の名前が読み書きできればOK。ひらがなは、入学後、国語の授業でしっかり学習しますが、興味を示し「教えて!」と言ってきたらどんどん教えてあげましょう。

3.「早寝、早起き、朝ごはん」+朝“便”

小学校の登校時刻は意外と早く、朝8時前後に家を出る子が多いもの。「早寝、早起き、朝ごはん」の習慣をしっかりつけることはもちろん、学校のトイレで「大」をするのが苦手な子は、家ですませてから登校できるよう、生活リズムを整えましょう。

4.片づけを習慣づけ、自分のモノを管理できるように

小学校に入ると、持ち物の管理を自分ですることが多くなります。家庭でも、オモチャや絵本など、自分で出したものは自分で片づけるよう習慣づけておきましょう。

5.イスにすわって何かに集中できるように

授業では、45分間すわりっぱなしということが多いもの。園時代から何か勉強を始める必要はありませんが、お絵描きや折り紙など、イスに座って集中できる遊びを日々の生活に取り入れると良いでしょう。

6.苦手な食べ物も食べられるように

学校給食では、毎日いろいろな献立がでます。園時代にお弁当オンリーだった子は、最初とまどうことがあるかもしれません。いろいろな物が食べられるよう、家庭ではあえて、子供が苦手な物を出し、チャレンジさせておきましょう。

7.時計が読めるように

時計の読み方は、算数の授業でしっかり学習しますが、学校では時計をみながら授業の時間や休み時間を確認することが求められます。「10時」「10時30分」など、30分単位でOKなので、アナログ時計が読めるようになっていると安心です。

小学校入学前の子供との関わり方

春から小学校に入学するわが子を誇らしく、頼もしく思ういっぽうで、「うちの子、学校の勉強についていけるかしら」「お友達と楽しく関われるかしら」…など、心配もつきないもの。

しかし、ママが心配なことばかりを口に出してしまうと、子供は不安に思ってしまいます。「入学、楽しみだね!」と、前向きな言葉をかけながら、家族はもちろん、何かあった時に頼れる近所に住むママ友とも連携し、学校や地域に少しずつなじんでいけるようサポートしていきましょう。

週末など、小学校の校庭を開放して地域の子供が遊べるようになっている所も多いので、時間がある時に一緒に遊びに行ったり、通学路をチェックしてみるのもよいでしょう。
小学校入学は、子供自身が“地域を知る”第一歩。学校や自宅周辺を散歩しながら、図書館、児童館、交番など、街の施設と関わる働きかけも大切です。

子供は親が思う以上に順応性が高く、個人差はあるものの、入学して1、2ヶ月もすると多くの子が学校になじみ、元気に通学するようになります。桜の季節、ピカピカの1年生として、毎日「行ってきまーす!」の声が聞けるよう、今から少しずつ、心の準備を始めていけたらいいですね!

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