【医師監修】乳歯がむし歯? 赤ちゃんの歯がおかしい原因、病院へ行く前に確認すること、受診の目安やホームケア
歯がおかしい原因と気をつけること
生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃん・子どもが「歯がおかしい」とき、ママ・パパが何をすればいいか、を受診の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受診したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。
歯の異常を発見したら早めに小児歯科を受診しましょう
歯が生え始めたら、乳歯のケアをスタート。赤ちゃんの口の中を見て、歯や歯ぐきの状態をチェックする習慣をつけましょう。
歯の生え方は個人差が大きいですが、歯がなかなか生えてこない、歯が変色しているなど、異常を感じたら小児歯科を受診しましょう。
病気ばかりでなく、転んで歯を痛めることもあります
乳歯の場合は、とくに治療をせずに様子を見ていいものがほとんどですが、治療が必要なものや、定期的にチェックする必要があるものもあります。
また、転んで歯がグラグラするなど、ケガが原因でトラブルになることもあります。
気になることがあれば受診しましょう。
考えられる主な病気
歯がおかしいとき まず確認すること
1.歯の様子や生え方を観察
黒ずんだり、白く濁っていないか、歯の形や生え方に不自然さがないか、歯ぐきが腫れていたり、ポツポツしたものができていないか、をチェックします。
2.歯が欠けていたり、折れたりしていないかをチェック
転んだときは、口の中も確認し、歯が欠けたり、グラグラしたり、折れたりしていないかをチェックしましょう。
歯がおかしいとき 受診のタイミングをチェック
【時間外でも受診】
□転ぶなどして歯を打ち、歯が抜けそう、折れた、欠けた、めり込んだ
【時間内に受診】
□歯が黒ずんでいる
□歯が白く濁っている
□歯の表面がザラザラしている
□歯に穴があいている
□歯ぐきのふくらみの色や大きさに変化があった
□1歳を過ぎても乳歯が生えてこない
【ホームケアでOK】
□歯ぐきや上あごに1mm前後の白いふくらみができた
□歯ぐきに半透明のやわらかいふくらみができた
□前歯の本数が少ない
歯がおかしいとき 様子を見るときや、受診のあとのホームケア
【歯磨き】初期のむし歯は歯磨きで悪化を防いで
初期のむし歯は、歯磨きや食事を見直したり、フッ素を塗ることで進行を防ぎます。トラブルがあるなしに関係なく、歯は毎日ケアしますが、むし歯になっている歯はとくに歯磨きをていねいに行いましょう。
【離乳食・食事】ダメージを受けている歯に負担がかからないように注意
ケガで歯を傷つけたり抜けた場合は、離乳食や食事は、いつもよりもやわらかめのものを与え、抜けたり折れたりした部分に力が加わらないようにします。
【歯のチェック】口の中をよく見てトラブルの状態の変化を確認します
むし歯が悪化していないか、生えてこなかった歯が生えてきていないか、グラグラしていた歯がよけいグラグラしていないかなど、トラブルの状態の変化を確認します。
●イラスト/仲川かな・小西優子
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。
初回公開日 2019/5/9
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