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子どもの駄々を3タイプに分類! 3つのイヤイヤシーンでタイプ別対処法を伝授!

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泣いている子供
maroke/gettyimages

子どもに自我が芽生えはじめると、「イヤだイヤだ」と駄々をこねるようになります。家の中でも、外出中でも繰り広げられる駄々に困ってしまうママも多いのではないでしょうか。そこで今回は子育てアドバイザーの雨宮奈月さんに、子どもの駄々の対処法をイヤイヤシーン別に教えていただきました。

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雨宮 奈月(教育・子育て心理アドバイザー)
IQとEQを育てる総合学習教室HEC Kids Educationを主宰。
コミュニケーション能力とロジカルシンキングを伸ばす英語クラスと知開クラスをオリジナルのメソッドで指導、表現力を伸ばすコースでは英語劇やミュージカルをプロデュース。子育てや学習の環境を「丸ごと指導」するカウンセラーでもあり、アメリカで幼少期を過ごした帰国子女、3児の母でもある。

子どもの駄々にはいくつかのタイプがある

「あー、もうなんで駄々こねるの?」「これってどうしたらいいんですか?」なんて聞かれる(愚痴られる)ことが多くあります。基本的にはそうなる“時期”なのでいつかは過ぎ去っていく成長過程のひとつなのですが、自分のためにも子どものためにも少しでもうまく関わることができると良いですよね。
では、まず子どもが駄々をこねるのはなぜかという根本的な原因を考えてみましょう。その原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。

タイプA【自分の中にある欲求をうまく消化できない】

・どうしてもアレが欲しい!
・まだやめたくない!
・この手順で思いどおりに進めたい!

「こうしたい!」という自我からくる欲求を子ども自身がどう扱ったらよいのかが分からない時があります。赤ちゃんの時にうまく眠れなくてぐずるのと同じですね。ひとしきり泣いて疲れたら眠る、抱っこしてゆらゆらしていたら眠るなど、ママと子どもで築き上げた成功パターンがあるはず。それと同じです!

ママと子どもの間でちょうど良い【落としどころ】を見つけて成功パターンを築いていくことができれば、この場合の回復がとても早くなります。

タイプB【自分のすべてをとにかく受け止めて欲しい】

・こっちじゃなくてやっぱりそっちがいい!
・全部やりたくない!着替えもやだ、歩くのもやだ!
・〇〇してよー!(無茶ぶりをする)

この場合は、子どもなりにどこまで自分を許容してくれるのか、うちの親はどこまでがOKでどこからがダメなのかという経験値を貯めているのです。そのため、ママはあらかじめ決めたルールに則って判断する必要がありますが、家事や仕事が忙しかったりしてママ自身に後ろめたさが募るとつい甘やかしてしまうことがあります。
しかし、ルールのボーダーラインが曖昧になると子どもは「前はOKだったのに何で今はダメなの?」と混乱しますので、できるだけ一貫してOKなこととダメなことを統一してください。

それでも、子どもはダメなことと分かっているけれども、自分をまるごと受け容れて欲しい時があるものです。子ども自身にダメなことだという認識があった上での駄々パターンならば、

「本当はダメなんだけどね、〇〇を頑張っていたから許しちゃう!」というようにダメであることを伝えつつ許容すると、子どもはママの愛情フォローが入ったことを実感できるので、満足したところで駄々が収まってきます。

タイプC【別件でストレスが溜まっている】

子どもが今不満に思っていることが、駄々こねの原因ではないタイプもあります。

・さっき上手に出来ない事があってなんとなくイライラ
・ママに叱られたことが時間差でじわじわ効いてきてモヤモヤ
・ころんだ時の痛みや悲しみが残っていてうじうじ

大人で言うところの八つ当たりです。さっき嫌だったことや昨日嫌だったことのそれ自体が解消されていないから、不満が重なったり思い出したりしてしまうストレスが結果として今の駄々こねとして表に出てきています。

そんな時はいくら目の前の問題を叱っても諭(さと)しても意味がないので、ストレスの原因を丁寧に聞いてあげて心をクリアにしてあげると楽になれるかもしれません。

3つのシーンでタイプ別駄々こね対処法

駄々をこねている子どもには大きく分けて上記に述べた3つのタイプがあると考えられます。3つのタイプの見分け方は、ケースバイケースのため一概には言えませんので、まずはそれぞれの対処法を試してみて効果があるかを検証してみてください。
ここでは、3つのシーンでそれぞれのタイプ別の対応例を紹介しましょう。

「やだ、もっとおやつ食べたいー!ダメって言わないで―!」

まずは、どうしてダメと言うのか考えてみてください。「これ以上は夕飯に影響するから?」それとも「さっきした約束と違うから?」でしょうか。ダメと言う理由を整理してから対応していきましょう。

■タイプA.自分の中にある欲求をうまく消化できないとき
タイプAの場合はルールを順守。ルールを守るモチベーションをあげてあげるため、親子で別の着地点を模索しましょう!
例「じゃあ、こうしようか。今がんばってお約束が守れたら、明日はあなたの好きなおやつにしてあげるよ!」

■タイプB.自分のすべてをとにかく受け止めて欲しいとき
この場合、ルール順守ではなく臨機応変に接してあげてください。何かが不安や不満のサインでもあるから、ちょっと特別感を演出してあげましょう!
例「あらあら、本当はご飯の前だからダメなの分かっているよね? でも…いつもがんばってくれているから今日だけ特別にしちゃおうかな!」

■タイプC.別件でストレスが溜まっているとき
ルールは順守させつつ、その日は何にでもヤダヤダするなぁと思ったら、たくさん質問して原因を究明してみましょう!
例「おやつはもうダメ。だっこする?どうした?おやつ食べたらスッキリする?ダメって言われたくないのかな?ごめんね。どうしたらうれしくなる?」

「やだ、いますぐ抱っこして―!」

今すぐはどうしてもできない状況だったり、何度もせがまれて疲れてしまったりした場合に駄々をこねられたら、タイプ別に次の対処法を試してみてはいかがでしょうか。

■タイプA.自分の中にある欲求をうまく消化できないとき抱っこはしないで、親子で気持ちの切り替え合図を決めていく方法があります。
例「分かった(気持ちをいったん受け止める)。ギュッとするから!ギュッてしたら涙は止まるよ!」
うまくできたらたくさん褒めて成功体験を積んであげてくださいね!

■タイプB.自分のすべてをとにかく受け止めて欲しいとき
難しい状況での要求で無理ならばしっかりと謝ってあげてください。
例「ごめん、今はむり。でもおうちに帰ったら絶対に抱っこするからね!」
いつ抱っこしてあげるかはなるべく具体的に伝えましょう。そして必ずお約束を守ってあげてください。

■タイプC.別件でストレスが溜まっているとき
抱っこはしないけれど、体温が欲しい心境を察してあげましょう。
例「おいで、疲れちゃったよね?眠くなった?お背中トントンしてあげようか?毛布持っておいで!」
代替案をたくさん出しつつ、会話ができるように質問をたくさんしてあげます。

「これ買って!買ってくれなきゃいやだー!」

子どもの性格や欲しい理由によっては一概には言えませんが、これもまた、なぜダメなのか理由を整理してみてください。買い物はお金に関わることなので、ルールはなるべく分かりやすく親子で話し合っておくと良いですね。
「きちんとおもちゃを片付けないともう買わないよ!」とか、「お菓子は頑張った時に買ってあげるね!」などです。

■タイプA.自分の中にある欲求をうまく消化できないとき
この場合は、ルールを順守して決して買わないようにしましょう。「どうしても欲しい!なんで買ってくれないの?」と癇癪(かんしゃく)をおこした場合、ダメなものはダメと押し通すのも方法ですが、どうしたらガマンできるのか辛抱強く聞いてみてください。
時間が気持ちを冷静にさせてくれる部分もあるので、「もう知らない」と放って待ってあげるのも一つの方法です。

■タイプB.自分のすべてをとにかく受け止めて欲しいとき
受け容れて欲しい欲が強い駄々こねの場合、なるべくならば物でその欲を充たすのではなく、親のする行動で心を充たしてあげたいですね。
唯一、臨機応変に適用できるのがお誕生日やクリスマスプレゼントです。ここぞとばかりにそのタイミングで甘やかしてあげて、それ以外の「買って!買って!」は断固として拒否することをおすすめします。

■タイプC.別件でストレスが溜まっているとき
本当に欲しいのではなく、目についたもの、以前にCMで見たものなどを「欲しい」とアピールしたいだけの場合があります。
そんなときは「いりません、買いません」と一蹴せずに、欲しがるその姿勢に寄り添い、「これが欲しいの?そうなんだ!」と受け止めてあげるところから本当に欲しがっているものが何なのかをヒアリングしてあげましょう。そして買う方法以外の解決方法を話し合ってみてください。

本当はお友だちの輪の中に入るために共通の話題が必要なのでおもちゃやお菓子の新製品を欲しがっていたというケースが幼児でもありました。

関連:イヤイヤ期は子どもの5つの力を伸ばすチャンス!

子どもは小さい体でさまざまなことを感じ、いろいろ考えているからこそ、結果として駄々こねという行動で表れているだけなのです。その向き合い方で親子の絆を紡いでいくことになりますので、はじめにしっかりと腰を据えて、じっくり自分たち親子の成功パターンを見つけておくと良いですね!と、雨宮さん。
必ずしも全ての子どもに当てはまる訳ではないですが、“今”困っているなら…子どもの駄々こねタイプ別に対処を試してみてください。

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