【医師監修】夏に流行する感染症 【0~1歳】 赤ちゃんがかかりやすい病気の話

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夏にかかりやすい感染症について知っておきましょう。
【記事監修】
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
Profile
2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。
ヘルパンギーナ
【原因】コクサッキーA16ウイルス、エンテロウイルス71など
突然、39度台の高熱が出て2~3日で下がります。熱と同時にのどちんこのあたりに、1~2mmくらいの小さな水疱が数個から数十個できます。この水疱が破れてただれるとのどが痛くて食欲が低下します。
高熱以外の症状は軽く、病気の経過もいいので特別な治療は必要としません。のどにしみる熱いもの、冷たいもの、酸っぱい食べ物は避け、こまめに水分補給をします。
手足口病(てあしくちびょう)
【原因】エンテロウイルス71、コクサッキーA16ウイルスなど
口の中の粘膜や舌、唇の内側などに赤い斑点ができ、破れて潰瘍(かいよう)になります。口の中と同時か少し遅れて、手のひら、足の裏などに赤い水疱ができ、ひじ、ひざ、おしりなどに赤い発疹が出ることもあります。
受診は必要ですが、口の中は3~4日、手や足は7~8日で自然に治ります。食事はのどにしみない本人が好んで食べられるものを与え、水分はこまめに与えます。
咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)(プール熱)
【原因】アデノウイルス
39~40度の高熱が出て、のどが赤く腫れて痛みます。目の充血など結膜炎(けつまくえん)の症状が出たり、下痢や嘔吐を伴うことも。
治療は点眼薬などによる対症療法です。結膜炎の症状があるときは、タオルや洗面器は家族と別にし、目のケアのあとは手洗いを忘れずに。熱が続く間は安静を心がけます。食事はのどにしみない本人が好んで食べられるものを与え、水分補給をこまめに。
初回公開日 2017/8/1
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