赤ちゃんの感染症 アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱・プール熱の症状とケア【医師監修】
ウイルスや細菌が赤ちゃんの体に入り込み、発熱、せき、鼻水、発疹などを引き起こす感染症。アデノウイルス感染症は、プールで集団感染したことから“プール熱”と呼ばれるように。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。
赤ちゃんのアデノウイルス感染症・咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)って?
プールで集団感染したことから“プール熱”と呼ばれるように。きょうだいの上の子が持ち込んで感染するケースが多いようです。
アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱の主な症状
・発熱
・下痢
・のどの腫れ
・目の充血
アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱になりやすい月齢・年齢
1歳〜
アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱になりやすい季節
夏
赤ちゃんのアデノウイルス感染症・咽頭結膜熱こんな病気
アデノウイルスによる夏風邪の一つですが、1年中みられます。感染者のくしゃみやせきによる唾液や目やにからも感染します。塩素消毒されていなかった昔にはプールで集団感染したこともあったため、プール熱と呼ばれることもありますが、最近はプールとは無関係です。赤ちゃんが感染することは少ないのですが、上の子が幼稚園や学校で感染し、家の中に持ち込んでうつってしまうことがあります。
潜伏期間は1週間。最初はのどが赤く腫れて痛み、39~40度の高熱が4~6日ほど続き、鼻詰まりが起こります。耳の前やあごの下のリンパ節の腫れ、目の充血、涙目、目やにといった結膜炎の症状を伴います。熱以外の症状は、1週間ほどで治まります。
赤ちゃんのアデノウイルス感染症・咽頭結膜熱 治療&ホームケア
特効薬はなく、対症療法が中心です。安静を心がけ、つらそうなら医師に処方してもらった解熱鎮痛薬を飲ませます。目の症状には点眼薬が使われます。のどの痛みを刺激しないように、のどごしがよく消化のいい食事を与え、水分を十分にとるようにしましょう。症状が治まったら、その2日後からは保育園への通園も可能です。
代表的な薬
・解熱鎮痛薬(アンヒバ、アルピニー、カロナールなど)
●イラスト/ヌガトモコ
■赤ちゃん 感染症
・突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
・インフルエンザ
・はしか・麻疹
・水ぼうそう・水痘(すいとう)
・おたふくかぜ・流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
・風疹(ふうしん)
・りんご病・伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)
・RSウイルス感染症
・ヘルパンギーナ
・手足口病(てあしくちびょう)
・アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)・プール熱
・溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。