【医師監修】発疹? 赤ちゃんの口の中がおかしい 原因、病院へ行く前に確認すること、受診の目安やホームケア
生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃん・子どもが「口の中がおかしい」とき、ママ・パパが何をすればいいか、を受診の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受診したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。
赤ちゃんの口の中に発疹ができたり、のどが腫れていることも 原因と気をつけること
おっぱいやミルクをあまり飲まなくなったり食欲がないときは、口の中を観察してみましょう。発疹ができている、のどが腫れている、などが原因のことがあります。
口の中の異常は、ヘルペス性口内炎や手足口病など全身性の病気の一症状のこともあり、注意が必要です。
こまめに水分補給して、のどごしのいいものを与えます
口の中に潰瘍や水疱ができていると、痛みのために水分がとれず脱水症状を起こす恐れもあります。こまめな水分補給を心がけましょう。
元気で水分もとれているようなら自然に治る症状も多いものですが、治りにくいときや繰り返すときは、念のため受診しましょう。
考えられる主な病気
・はしか・麻疹
・ヘルパンギーナ
・手足口病(てあしくちびょう)
・溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
・口内炎
・地図状舌(ちずじょうぜつ)
・鵞口瘡(がこうそう)・口腔カンジタ症(こうくうかんじだしょう)
・川崎病(かわさきびょう)
など
口の中がおかしいとき まず確認すること
赤ちゃんの口の中がおかしいとき、まず以下の項目をチェックしてください。
1.口の中に発疹などがないかをチェック
子どもの口の中を見て、頰の内側、のどの奥、舌、歯ぐきに発疹や腫れ、潰瘍などがないかを確認します。それが痛くて食べたり飲んだりできないこともあります。
2.体温を測り、全身の症状を観察
ヘルペス性口内炎や手足口病など、感染症にかかって症状が出ている場合もあります。
体温を測り、ほかに鼻水やせきなどの風邪の症状がないか、食欲や元気があるかなど、全身の症状を確認します。
口の中がおかしいとき 受診のタイミングをチェック
【時間外でも受診】
□舌に赤いブツブツがあり、高熱が続き、唇・首のリンパ節が腫れ、目が充血している
□のどが腫れ、首や下腹部に赤い発疹が出る
【時間内に受診】
□熱があり、歯ぐきが腫れている口の中に水疱ができる
□口の中、手のひら、足の裏に水疱がある
□舌に白や赤の境界がはっきりした盛り上がりがある
□口の中に白い斑点がある
口の中がおかしいとき 様子を見るときや、受診のあとのホームケア
赤ちゃんの口の中がおかしいとき、自宅でのケアについてご紹介します。
【水分補給】こまめに水分補給をします
湯冷ましや麦茶などを少しずつ何回にも分けて与えます。少し冷やすと飲みやすくなるでしょう。哺乳びんやコップを嫌がる場合は、スプーンに1杯ずつくらいの量をこまめに与えます。
とくに発熱を伴っている場合は、脱水症状に注意が必要です。乳幼児用イオン飲料などを与えましょう。
【離乳食・食事】離乳食や食事はのどごしのいいものを与えます
のどが腫れていたり、潰瘍ができているときは酸っぱいもの、辛いもの、熱いものはしみるので避けます。ゼリーやプリン、冷ましたおかゆなどのどごしのいいものを与えます。
【清潔】ママの乳首や哺乳びんの消毒をしっかり
赤ちゃんの体力や免疫力が落ちているときは、不潔なガーゼで口や歯をふいたり、ママの乳首や哺乳びんの消毒が不十分だったりすると、細菌などが感染することがあります。赤ちゃんが口にするものは、きちんと消毒しておきましょう。
●イラスト/仲川かな・小西優子
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。
初回公開日 2019/5/8
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