原因不明の赤ちゃんの病気 川崎病の症状とケア【医師監修】
乳幼児期に注意したい病気はほかにもたくさんあります。なってしまったときに正しい対処ができないと、赤ちゃんによけいつらい思いをさせてしまうことも。この中には重症化しやすい病気もあるので、あらかじめきちんとした知識を持っておきましょう。
川崎病はこんな病気
全身の血管が炎症を起こす原因不明の病気で、4歳以下の乳幼児が患者の80%以上を占めます。
【1】5日以上続く40度近い高熱
【2】手足の赤い腫れ
【3】不定形の赤い発疹
【4】目の充血
【5】真っ赤な唇や赤くブツブツしたいちご舌
【6】頸部のリンパ節の腫れ
のうち、5つそろえば川崎病、4つでも冠動脈瘤があれば川崎病と診断されます。まれですが、心臓や血管に動脈瘤が残ることがあります。
川崎病の主な症状
・5日以上続く発熱
・発疹
・手足の腫れ
・目の充血
川崎病になりやすい月齢・年齢
生後6ヶ月~4歳
川崎病になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
川崎病 治療
入院治療が基本で、ガンマグロブリンという薬を点滴します。発症8日以内にガンマグロブリンでの治療を始めると、冠動脈への合併症を減らすことができます。軽症で1週間~10日程度、症状によっては2~3週間程度入院し、冠動脈瘤ができないか観察することもあります。また、退院後も少なくとも5年間くらいは、定期的に冠動脈の状態を超音波で調べる必要があります。
■赤ちゃん その他の病気
・川崎病
・熱性けいれん
・てんかん
・髄膜炎
・急性脳炎・急性脳症
・子どものがん(白血病・神経芽腫・脳腫瘍)
・食物アレルギー
・貧血
・早発乳房
・肛門周囲膿瘍
・肛門裂
■ママ・パパが気になる!赤ちゃんの症状
・憤怒けいれん・泣き入りひきつけ
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。