赤ちゃんの眼の病気 結膜炎の症状とケア【医師監修】
目やにが出る、目が赤いなどの見た目でわかるトラブルは、気づきやすくても、視力の異常は見落としがちです。乳幼児期に目の異常をほっておくと、成長段階で視力の発達に影響が出ることもあるので、赤ちゃんの目の動きや見方をよく観察するといいでしょう。
赤ちゃんの結膜炎(けつまくえん)って?
白目の充血や目やにが出ます。夏風邪の一症状としてよく見られます。
結膜炎の主な症状
・目の充血
・目やに
結膜炎になりやすい月齢・年齢
新生児期~
結膜炎になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの結膜炎 結膜が炎症を起こし、充血したり目やにが出ます
結膜(白目とまぶたの裏側を覆う部分)の炎症です。ウイルスや細菌などの微生物や、目をこするなどの刺激が原因で起こり、白目が充血したり、目やにが出たりします。
ウイルス性結膜炎
ウイルスが原因の結膜炎で、高熱やのどの炎症を伴う流行性角結膜炎、アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱)、白目が充血する急性出血性結膜炎が代表的です。流行性角結膜炎は角膜に偽膜(白い膜)ができる場合があり、人に感染します。
細菌性結膜炎
汚れた手などで目をこすることで起こり、黄色っぽい目やにがたくさん出るのが特徴です。菌の種類によって重症度はさまざまです。
赤ちゃんの結膜炎 治療&ホームケア
ウイルス性結膜炎は家族にうつらないよう注意します。
どの結膜炎も治療には抗菌薬(抗生物質)入り点眼薬を使います。完治までの目安は細菌性結膜炎が1週間以内、ウイルス性結膜炎は2週間程度です。発病したのが片目だけでも点眼薬は両目につけ、もう一方の目に感染するのを防ぎます。
ウイルス性結膜炎、とくに流行性角結膜炎は感染力が強いため、家族への感染予防が重要です。タオルは家族と分け、できたら洗濯も別にします。目やには湿らせたティッシュなどでふき取り、その都度捨ててください。赤ちゃんの目を触ったら、手洗い後に消毒用エタノール入りウエットティッシュで手をふきましょう。
代表的な薬
・抗菌薬入り点眼薬
■赤ちゃん 眼の病気
・結膜炎
・先天性鼻涙管閉塞症
・急性涙嚢炎
・斜視
・さかさまつげ・睫毛内反症
・麦粒腫・ものもらい
・霰粒腫
・屈折異常
・弱視
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん 眼の症状
・偽内斜視
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。