赤ちゃんの眼の病気 霰粒腫の症状とケア【医師監修】
目やにが出る、目が赤いなどの見た目でわかるトラブルは、気づきやすくても、視力の異常は見落としがちです。乳幼児期に目の異常をほっておくと、成長段階で視力の発達に影響が出ることもあるので、赤ちゃんの目の動きや見方をよく観察するといいでしょう。
赤ちゃんの目の病気 霰粒腫(さんりゅうしゅ)って?
麦粒腫(ものもらい)と似ていますが違う病気。自然に治らない場合は眼科へ。
霰粒腫の主な症状
・まぶたのしこり
・腫れ
霰粒腫になりやすい月齢・年齢
幼児期~
霰粒腫になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの霰粒腫 脂肪を分泌する腺が炎症を起こし、腫れてしこりができます
まぶたの裏にある、脂肪を分泌するマイボーム腺(瞼板腺)が慢性的に炎症を起こした状態です。まぶたの一部が腫れる場合もあれば、まぶた全体が腫れる場合もあり、触るとグリグリとしたしこりが感じられます。痛みはないことがほとんどですが、細菌が感染すると痛む場合もあります。まぶたが腫れるので見た目は麦粒腫と似ていますが、別の病気のため治療法は異なります。
赤ちゃんの霰粒腫 治療&ホームケア
小さな腫れは自然に治ることが多いので、しばらくは家庭で様子を見て大丈夫ですが、いつまでも症状がよくならないときは、眼科を受診してください。切開して膿を出したあと、抗菌薬の内服薬、点眼薬、塗り薬を使用して治療します。
[代表的な薬]
・抗菌薬入り点眼薬
・抗菌薬入り塗り薬
・抗菌薬
■赤ちゃん 眼の病気
・結膜炎
・先天性鼻涙管閉塞症
・急性涙嚢炎
・斜視
・さかさまつげ・睫毛内反症
・麦粒腫・ものもらい
・霰粒腫
・屈折異常
・弱視
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん 眼の症状
・偽内斜視
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。