年少さんは「短期記憶」の容量が増えてくる時期、この夏、ステイホームでワークより大切なこと
今夏は、コロナや熱中症が心配で「なるべく家で過ごそう」と思っているママやパパは多いのではないでしょうか。年少さんは好奇心旺盛なので、家の中で過ごすときは飽きない工夫が大切! 学びの時間を作って、たくさんの経験をさせてあげませんか。
夏休み、ずっと家にいると“生活リズムが乱れる”など心配するママも
緊急事態宣言下、幼稚園や保育園が休園になり「年少さんと、ずっと家で過ごすのって大変!」と思ったママやパパは少なくありません。「今年の夏は、どうしよう…」と悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。年少さんをもつママからは、次のような声も聞かれます。
●息子は外遊びが大好きですが、コロナが心配で、外遊びは控えています。家で過ごすことが多いのですが、家だとダラダラしてしまって…。「テレビは1日2時間まで」と決めているのに、私も家事などで忙しくて、ついずっと見せてしまいます。このままだと夏休みが不安。
●ただ今、産休中です。娘は保育園ですが、コロナが心配で登園自粛中。ずっと家で過ごしているのですが、生活リズムが乱れてしまい、夜10時ぐらいにならないと寝てくれません。子どもの相手をするのも大変ですが、日中の過ごし方を見直さないとダメかな!?
体験談にもあるように「家で年少さんと、毎日過ごすのはたいへん」と言うママやパパは多いのですが、年少さんは好奇心旺盛! 家での過ごし方を見直して、学びの時間を増やしてみませんか。
年少さんは、ひらがなが読めたり、数の概念が身についたりする時期です
「年少さんには、どんなことを教えてあげるといいの?」と思うママやパパもいるでしょう。年少さんになると脳が発達し「短期記憶」の容量が増えてくるので、実は学びのスタートには最適な時期。教えてあげると、次のようなことができるようになります。
●ひらがなが読める
自分の名前の文字やうみの“う”など、読めるひらがなが増えていきます。
●数のやりとりができる
お店屋さんごっこなどで「りんご3個ください」と言うと、3個渡してくれるなど、数の概念が理解できるようになります。
●たし算、ひき算の基礎が身につく
ごっこ遊びで「ショートケーキ1個とチョコレートケーキ3個ください。合わせていくつかな?」などのやりとりをすることで、「合わせていくつ」「どっちが多い」がわかるようになります。
年少さんはワークよりも、手指を使って学ぶと理解が深まりやすい!
しかし年少さんは、教えるときにうまくいかないことも…。たとえば、次のようなことがよくありませんか。
1.せっかく教えても集中しない
ワークを使ってひらがなや数を教えるママやパパもいますが、年少さんはワークなどを使ってお勉強モードで教えるのはまだ早い時期。すぐに飽きてしまう子は意外と多いです。
2.理解したはずなのにできない!
たとえば「1、2、3…」と数はスラスラ言えるのに、実際にものを数えさせると数えられないという場合も。年少さんは、覚えたことの定着や理解がまだあやふやな時期。また単に数唱するだけでは、数の概念は身につきません。
3. 忙しくて教える時間がない
下の子のお世話や家事などで忙しかったり、仕事をしていたりして「教えてあげたくても時間がない」と言うママやパパもいるでしょう。
こうした悩みを解決するには、知育玩具などを使って楽しく教えていくことがポイント! とくに手指を動かしながら学ぶと理解が深まるので、たとえば数ならば、手指を動かして「1個、2個…」と数えてみて。
「忙しくて教える時間がない」と悩むママやパパは、子ども1人で使えるように音声ナビゲート付きの知育玩具などを選ぶといいでしょう。年少さんは1つできると自信がついて、「次も自分でやってみよう!」と、1人でどんどん学ぶようになります。
忙しいときに限って「これって何て読むの?」「〇〇教えて!」と言われることがあると思いますが、年少さんは好奇心旺盛で、今、知りたいことがわかると、学ぶ意欲がどんどん高まります。そのため、なるべく「あとでね!」は避けてあげたいという声が多く聞かれます。でも現実は…。1人で使える知育玩具などを上手に活用できたらいいですね。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です。