赤ちゃんの育児 生後5ヶ月
【医師監修】生後5ヶ月 育児の基本情報
体全体がしっかりしてきます
生後5ヶ月の赤ちゃんの発育・発達
監修医師:あさかクリニック理事長 若江恵利子先生
寝返りをする子が増え、人見知りが始まることも
首がすわり、寝返りをする子もいます。
首がすわり、昼寝がまとまります
多くの赤ちゃんが、首がすわるようになり、うつぶせで上半身をしっかりと起こしたり、うつぶせのまま両手を使って遊べるようになります。寝返りを始める赤ちゃんも多くなるころですので、安全対策は万全にしましょう。まだ1日の半分以上は寝ている時期ですが、昼寝が午前と午後の各1回にまとまってくる赤ちゃんもいます。
自分が欲しいと思うおもちゃで遊ぶように
人の顔を少しずつ区別できるようになるので、家族とそうでない人がわかり、とくにママを特別な存在として認識するようになります。早い場合、人見知りや夜泣きが始まることもあります。距離感がつかめるようになり、欲しいおもちゃに手を伸ばして遊べるようになって、振り回したり、なめたりと、自分から働きかけて遊ぶようになります。
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生後5ヶ月の赤ちゃんとの生活とお世話のポイント
離乳食がスタート
離乳食開始のサインが見られたら離乳食をスタートして
この時期の赤ちゃんとの生活とお世話
□転落や誤飲の事故を防ぎましょう
□授乳のリズムを整えましょう
□いつも同じ時間に昼寝をさせましょう
□サインが見られたら、離乳食を始めましょう
●昼寝の時間帯が決まり、規則正しい生活に
昼寝の時間帯が決まるなど、生活リズムが落ち着いてきます。お散歩や離乳食を毎日一定の時間に行えるように、早起き・早寝を心がけて。また、夜ぐっすり眠るためにも、うつぶせ遊びや寝返り遊びなどで、昼間はたっぷり体を動かしましょう。お散歩は生活リズムを整えるのに役立ちますが、そろそろ生まれるときにママからもらった免疫が切れるので、病気にかかりやすくなります。風邪など感染症の予防のため、人込みへのお出かけは避けましょう。
●離乳食は飲み込むことに慣れるのが目標。夜中の授乳は減ります
授乳のリズムが一定になってきます。目安は1日6回くらいです。夜中の授乳は少しずつ減ってくるころですが、まだ夜中にしょっちゅう起きて母乳やミルクを欲しがる場合は、日中の生活リズムを見直しましょう。そして、離乳食開始のサインが見られたら、離乳食をスタートしましょう。授乳時間のうち1回を離乳食タイムにします。この時期は、食べる量が少なくても気にしなくて大丈夫。口をモグモグと動かし、舌で食べ物を奥へと移動させて、ゴックンと飲み込む練習をします。離乳食のあとは、欲しがるだけ授乳します。
●人見知りは心の成長の一過程。おおらかに見守って
寝返りができるようになる赤ちゃんも増え、ますますまわりの世界への興味が広がります。一方で、人見知りを始める赤ちゃんもいます。人見知りで泣かれてしまうと大変ですが、身近な人とほかの人とを区別できる力(認識力)が育ってきたというサインです。少し成長すると落ち着いてくるので、ゆったりとした気持ちで過ごして「ダダダ」「バババ」などの喃語(なんご)のバリエーションも増えてきます。「おもしろいね」「上手だね」と話しかけてあげて。言葉のやりとりを楽しむ素地を作ってあげましょう。
離乳食の始め方・進め方
離乳食スタートは5~6ヶ月ごろ。よだれの量が増える、スプーンを口に当てても嫌がらない、大人が食べていると興味を示す、授乳・生活のリズムが整ってきた、5秒くらい座っていられる、などの様子が見られたらスタート。1日の授乳時間のうち1回を離乳食の時間にあてましょう。離乳食のスタートのサインが見えたら、1日1回、ペースト状のものを食べさせましょう。慣れない間はうまくいかないこともありますが、赤ちゃんの様子を見ながらゆっくり進めましょう。
早すぎるスタートは消化不良を起こしたり、スプーン嫌いにつながることも。
授乳時間の1回を離乳食に。赤ちゃんの機嫌がよく、余裕がある時間帯でOKですが、食物アレルギー反応が出たときすぐ受診できるよう、小児科の診察時間内に設定すると安心です。離乳食を始めて1ヶ月くらいたつと、ゴックンするのに慣れてきます。この時期の離乳食は、母乳やミルク以外のものをゴックンと飲み込む練習をするためのもの。まだ、栄養の大半はおっぱい・ミルクでとっているので、栄養バランスや量は考えなくてかまいません。献立は1品から始め、同じものを2~3日続けて与えて慣らし、量を少しずつ増やしますが、あせらずゆっくり進めましょう。
いちばん最初は米やうどん、じゃがいもなどの炭水化物をペースト状にしたものを食べさせます。そして、アクや苦みが少ないにんじん、かぼちゃ、かぶなどの野菜類のペーストを食べさせます。さらに慣れたら、豆腐や白身魚などのタンパク質を少しずつ食べさせてみます。
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生後5ヶ月の親子のコミュニケーション
監修:相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授 金元あゆみ先生
意欲の芽が育つ遊びを
まわりの世界への興味が広がります。いろいろな遊びをしながら言葉のやりとりを楽しむ素地をつくっていきましょう。
口、鼻、おでこ…お顔をタッチ
赤ちゃんが声を出しているときに、口に手を当ててあげ、「アワワワ」と言わせてみたり、ママやパパが見本を見せたりしてみましょう。そのうち自分で「アワワワ」としだすかも。また、ママやパパの口に手を当ててきたら「アワワワ」以外の言葉を言ってみても楽しいでしょう。
ボールで寝返りゴロンゴロン
赤ちゃんがうんと手を伸ばさないと届かない位置で、ボールやおもちゃを見せて誘います。一生懸命取ろうと頑張る姿を見て応援して。あお向けの状態で赤ちゃんの目の前でゆっくりおもちゃを移動させて、赤ちゃんの横に置くと、体をひねって手に取ろうと頑張ることも。手を伸ばした流れで寝返りができ、取りたかったものが取れたときは、すごくうれしくて意欲が育ちます。いっぱいほめてあげましょう。また、赤ちゃんを誘うときに、パペットを使ってやりとりしても楽しいもの。より好奇心がわいて、体を動かす遊びに楽しく誘えます。
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育児中にオススメの本・アプリ
離乳食を始めるときに読む本『中期のひよこクラブ』
【生後4・5・6・7カ月】離乳食スタートが気になりだしたファミリー向けの1冊です。
ここでしか手に入らない特別付録や、内容充実の特集・別冊付録も。この1冊があれば、離乳食のスタートはバッチリです!
アプリ「まいにちのたまひよ」
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0~3才の乳幼児がよくかかる病気やなりやすい病気を、体の部位別や病気の種類に分けて解説します。
「主な症状」「なりやすい月齢・年齢」「なりやすい季節」「こんな病気」「治療法&ホームケア」を記載しています。
治療方法やホームケアのしかたは、症状や赤ちゃんの状態によって異なるので、診察をした医師の診断に従いましょう。
赤ちゃんが病気になったときの症状別に、ママ・パパが何をすればよいか、を受信の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受信したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。事故やケガが起こったときに、まず行うべき応急処置の方法も紹介しています。
予防接種は、その病気にかかると重い症状が出たり、重い後遺症が出たり、最悪の場合死に至ることもある病気を防ぐための唯一の予防手段です。赤ちゃん、子どもの予防接種は種類がたくさんあり、スケジュールを立てるのが大変ですが、ママとパパは予防接種に対する知識を深め、赤ちゃん・子どもを病気から守りましょう。
医師は赤ちゃんの様子を見て、最善と判断した薬を処方します。赤ちゃんに処方された薬の種類や効能についてしっかり理解して、病気が少しでも早く回復の向かうようにケアしてあげましょう。
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