赤ちゃんのかかりやすい病気
0~3才の乳幼児がよくかかる病気やなりやすい病気を、体の部位別や病気の種類に分けて解説します。
「主な症状」「なりやすい月齢・年齢」「なりやすい季節」「こんな病気」「治療法&ホームケア」を記載しています。
治療方法やホームケアのしかたは、症状や赤ちゃんの状態によって異なるので、診察をした医師の診断に従いましょう。
赤ちゃんの感染症
ウイルスや細菌が赤ちゃんの体に入り込み、発熱、せき、鼻水、発疹などを引き起こす感染症。
重症化して赤ちゃんが苦しい思いをする病気も多いので、早めの受診とワクチン接種による予防が大切。
インフルエンザなど感染力の強いものは、外出を控えて。
赤ちゃんのおなかの病気
赤ちゃんの胃や腸は、機能や形態が未発達です。
吐きやすく、粘膜が敏感なため、ウイルスや細菌に感染すると下痢を起こしがち。
おなかの病気でいちばんの手がかりは、うんちの変化。いつもと違うと感じたら、早めに対処することが大切です。
- ウイルス性胃腸炎・乳児下痢症(にゅうじけりしょう)
- 細菌性腸炎・食中毒
- 腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)
- 肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)
- 胃食道逆流症(いしょくどうぎゃくりゅうしょう)
- 胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)
- 先天性胆道拡張症(せんてんせいたんどうかくちょうしょう)
- 鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)・脱腸(だっちょう)
- 臍ヘルニア(さいへるにあ)
- 臍炎(さいえん)・臍肉芽腫(さいにくげしゅ)
- 乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)
- 単一症候性下痢(たんいつしょうこうせいげり)
- 腸管リンパ濾胞過形成(ちょうかんりんぱろほうかけいせい)
- レンガ色の尿
- 生理的嘔吐
- 生理的便秘
赤ちゃんの皮膚の病気
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。汗や汚れ、気温・湿度の変化、衣類やおむつとの摩擦など、ちょっとしたことでトラブルを起こしてしまいます。
また皮膚は、熱や感染症などのサインを出してくれます。何か異常があったら、早めに受診をしましょう。
赤ちゃんののど・気管支・肺の病気
細菌やウイルスなどの病原体が侵入しやすい部位が、のど・気管支。
赤ちゃんは気道や肺の機能が未熟な上、粘膜がとても敏感で、抵抗力も弱いため、症状が悪化したり長引いたりしやすいもの。
せきやくしゃみがひどくなる前に、小児科を受信して。
赤ちゃんの眼の病気
目やにが出る、目が赤いなどの見た目でわかるトラブルは気づきやすくても、視力の異常は見落としがちです。
乳幼児期に目の異常をほうっておくと、成長段階で視力の発達に影響が出ることもあるので、赤ちゃんの目の動きや見方をよく観察するといいでしょう。
赤ちゃんの耳・鼻の病気
乳幼児は耳や鼻の構造や免疫などの機能が未発達なため、外からの影響を受けやすく、感染を繰り返したり、症状が長引いたりすることがあります。
また、耳、鼻、目、のどはつながっているので、どこが病気になっても総合的に考えなくてはなりません。
赤ちゃんの口・歯の病気
口の中の粘膜や唾液は全身の健康とも関連が深く、よく観察すると赤ちゃんの健康状態が見えてきます。
赤ちゃんの歯は6~7ヶ月ごろから生え始めます。大切な乳歯を守るために、早い時期に顔から口のまわりのマッサージやタッチでケアの準備を始めましょう。
赤ちゃんの泌尿器・性器の病気
泌尿器と生殖器は、ともに細菌などに感染しやすい部位。
どこかに炎症が起こると、泌尿器全体や生殖器にまで影響を及ぼしやすくなるのが特徴です。
また、生殖器の病気は生まれつきのものがほとんどです。経過を観察し、医師と相談して治療を進めましょう。
赤ちゃんの骨・関節の病気
赤ちゃんの骨・関節の病気のほとんどは、生まれつきのものか、出産時に発症した異常です。成長とともに自然と改善されることも少なくありません。ただし、早期発見・早期治療が重要な病気もあります。症状によっては、長期的に経過観察を行う病気もあります。
新生児の病気
ママのおなかから出てきたばかりの新生児(生後4週までの赤ちゃん)の病気は、生まれつきだったり、出産時の影響で起こったり、体の各機能が未熟なために起こったりと、その原因はいろいろです。
さらに、すぐ治療が必要なもの、経過観察を行うものなど、対処法もさまざまです。主治医の説明をよく聞き、赤ちゃんにとってベストな方法でケアできるようにしましょう。
赤ちゃんの循環器の病気
赤ちゃんの中には、ママのおなかの中で心臓の形成がうまくいかないまま(先天性心疾患)生まれてきたり、脈が乱れた状態(不整脈)で生まれてきたりする赤ちゃんが、少なからずいます。その病気の状態によっては早い時期から治療を行う必要があります。心臓病の治療法はめざましく進歩しているので、専門医とよく診断しながら根気強く治療を続けていきましょう。
赤ちゃんのその他の病気
乳幼児期に注意したい病気やほかにもたくさんあります。なってしまったときに正しい対処ができないと、赤ちゃんによけいつらい思いをさせてしまうことも。この中には重症化しやすい病気もあるので、あらかじめきちんとした知識を持っておきましょう。
ママ・パパに知っておいてほしい病気・症状
育児をしているとよく耳にする、気になる「病名」があります。そんな3つの「病名」について解説します。まわりの人への理解を深めるためにも知っておいてください。
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0ヶ月~3才ごろまでの赤ちゃんの病気や事故・ケガ、ホームケアについて、症状別に詳しくわかりやすく、すぐ役に立つようにまとめました。こんなときどうする?がわかる! 初めてママの心強い味方です。症状別にすぐ引けて、まず何をして、いつ病院に行けばいいかがわかります。
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また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受信したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。事故やケガが起こったときに、まず行うべき応急処置の方法も紹介しています。
予防接種は、その病気にかかると重い症状が出たり、重い後遺症が出たり、最悪の場合死に至ることもある病気を防ぐための唯一の予防手段です。赤ちゃん、子どもの予防接種は種類がたくさんあり、スケジュールを立てるのが大変ですが、ママとパパは予防接種に対する知識を深め、赤ちゃん・子どもを病気から守りましょう。
医師は赤ちゃんの様子を見て、最善と判断した薬を処方します。赤ちゃんに処方された薬の種類や効能についてしっかり理解して、病気が少しでも早く回復の向かうようにケアしてあげましょう。
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