赤ちゃん のど・気管支・肺の病気 百日ぜきの症状とケア【医師監修】
細菌やウイルスなどの病原体が侵入しやすい部位が、のど・気管支。赤ちゃんは軌道や肺の機能が未熟な上、粘膜がとても敏感で、抵抗力が弱いため、症状が悪化したり長引いたりしやすいもの。せきやくしゃみがひどくなる前に、小児科を受診しましょう。
赤ちゃんの百日ぜき・百日咳って?
感染してしまうと、つらい思いが長く続く病気。早めの予防接種で感染防止を。
百日ぜき・百日咳の主な症状
・せき
・嘔吐
百日ぜきになりやすい月齢・年齢
新生児期~
百日ぜきになりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの百日ぜき 連続したせきが2ヶ月近く続きます
百日ぜき菌の飛沫感染によって起こります。
最初はせき、鼻水などの風邪症状が現れ、その後「コンコン」と短いせきをしたあと、「ヒュー」と息を吸い込む特徴的なせきが1ヶ月半~2ヶ月続きます。
ママから十分な免疫をもらうことができない病気のため、新生児でもかかってしまうことがあります。
生後6ヶ月以下の赤ちゃんは特徴的なせきがわかりづらく、突然呼吸困難に陥ったり、チアノーゼを起こすことがあるので要注意です。
チアノーゼ
血液中の酸素の量が不足して、唇や手足のつめのつけねなどが灰色がかった紫色になった状態。
乳幼児の場合、呼吸がしにくくなった場合のほか、心疾患やけいれんの際にも起こります。
赤ちゃんの百日ぜき 治療&ホームケア
クラリスロマイシンなど百日ぜき菌に有効な抗菌薬を使いますが、早期に適切な処置をしないと、症状の改善は期待できません。
低月齢の赤ちゃんは重症化しやすいので、生後3ヶ月を過ぎたら予防接種(DPT-IPV)を必ず受けましょう。
最近、小学生以降の百日ぜきが増えています。
せきが出て苦しそうなときは、たて抱きにしたりして上体を起こすと楽になります。
せきで吐かないように、食事は少量ずつ時間をかけて食べさせます。
また、たんを出しやすくするために水分補給はこまめに行ってください。
代表的な薬
・抗菌薬(クラリス、クラリシッドなど)
■赤ちゃん のど・気管支・肺の病気
・風邪症候群
・扁桃炎
・アデノイド肥大
・クループ症候群
・百日ぜき
・気管支炎
・細気管支炎
・気管支ぜんそく
・肺炎
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん のど・気管支・肺の症状
・後鼻漏によるせき
・誤嚥によるせき
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。