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赤ちゃんの育児 生後1歳8~11ヶ月

【医師監修】生後1歳8~11ヶ月 育児の基本情報

生後1歳8~11ヶ月の赤ちゃんの発育・発達

監修医師:あさかクリニック理事長 若江恵利子先生

二語文を話す子も。ごっこ遊びが盛んに

筋力がつき、小走りやジャンプもするようになります。二語文を話す子も出てきます。

足の筋力がついてきて歩き方がスムーズに

足腰の筋力がついてきて下半身が安定するため、歩き方がスムーズになり、少しずつ走れるようになってきます。視覚機能も発達してきて、ものを立体的に見られるようになります。奥歯が生えてくる子が多くなりますが、かむ力が弱いので、大人より小さくてやわらかく、薄味の幼児食を食べます。

二語文を話し、気持ちを言葉で表現するように

見聞きしたことや自分の思っていることなどを少しずつ言葉で表現するようになります。2歳前後から、「ワンワン いた」「パパ バイバイ」などの言葉を2つつなげた二語文を話す子も多くなります。大人のすることをよく見ていて同じようにしたがり、一緒に洗濯物をたたむなどのお手伝いや見立て遊び、ごっこ遊びが盛んになります。

生後1歳8~11ヶ月の赤ちゃんとの生活とお世話のポイント

監修医師:かずえキッズクリニック 院長 川上一恵先生

その子らしさが出てきて、育児のおもしろさが倍増するころ

強くなってくる自己主張や自我を丸ごと受け止めましょう。幼児食に進めましょう。

この時期の子どもとの生活とお世話

□幼児食へ進めましょう
□ダメなことはダメと毅然としかりましょう
□おむつはずれを少しずつ始めましょう

●よく遊び、よく食べ、よく眠って、生活にメリハリをつけましょう

公園などで活発に体を動かしたり、室内でごっこ遊びや絵本を楽しんだり、さまざまな遊びが充実してきます。1日の活動量が増えることでぐっすりと眠り、よく食べるようにもなって、生活にメリハリが出てきます。着替えやお片づけなどの生活習慣を意識していきたい時期です。子どもが自分でやりたがったときは、ママやパパが上手にサポートして、少しずつ自分でできるようにしていきましょう。

●急激な変化がなければ、食べる量や体格は心配しなくても大丈夫

幼児食へ進めます。離乳食よりは大人の食事に近くなりますが、大人に比べると、まだ消化機能は未発達なので、やわらかさと薄めの味つけを心がけて。体格の個人差が大きくなりますが、大切なことは、身長や体重がその子なりに順調に成長しているかどうかということです。急激に太ったり、成長がストップしたりしていなければ、あまり心配しなくても大丈夫です。おやつでは、甘い食べ物・飲み物を与えすぎないように気をつけましょう。

●癇癪(かんしゃく)を爆発させたときは、まずは気持ちを代弁して落ち着かせて

要求をうまく表現できないときや、自分の思い通りにならなかったときに、手足をバタバタさせて怒りをぶつけたり、癇癪を起こすことも。ママやパパは困るかもしれませんが、まずはその場から離れさせます。そして、ダメなことはダメと伝え、それから、子どもの気持ちに添うように、「〇〇したかったね。でもそれは△△だからダメなんだよ」とやさしくフォローしましょう。

幼児食の進め方

離乳食を卒業してもすぐに大人と同じように何でも食べられるわけではありません。料理に使う食材、食材の大きさや切り方、かたさなどは、子どもの歯の生え方やそしゃくの発達に合わせて調整することが大切です。食材選びから、大きさ、かたさなど、子どものかむ力に合わせながら、少しずつステップアップしていきましょう。また、自分で食べたがる時期でもあるので、手づかみメニューのほか、スプーンやフォークで食べやすい料理も取り入れていきましょう。

工夫1.手を伸ばして食べやすい姿勢に

子どもの椅子とテーブルの位置に食器などが食べやすい状態にあるか確認を。椅子が低すぎたり、椅子に深く腰かけるとテーブルから体が離れてしまったりするときは、おしりの下や背中にクッションやバスタオルなどを置いて高さを調節しましょう。子どもの体格に合っていないと姿勢が崩れて落ち着かず、食事への集中力も半減。また、気が散るのでテレビは消し、おもちゃなどはしまっておきます。

工夫2.「大人用より小さく、やわらかく、薄味に」が調理の基本

1歳代ではまだ歯が生えそろっていないので、かみやすくするために小さく切ること。また、大人用より、少しやわらかくなるように加熱時間を調整しましょう。野菜は加熱するほどやわらかくなりますが、肉や魚はかたくなってパサパサになることもあるので注意を。また、味付けも大人用と同じでは濃すぎます。だしのうまみをきかせ、薄味でもおいしく食べられる工夫をしましょう。

工夫3.食べる量は、「大人の半分」が目安

1回の子どもの食事量は20代女性の約1/2。内容としては、ごはんは約80~90g、魚・肉類は約25〜30g、野菜類は約50~70gを目安にそろえると自然とバランスが取れます。もっと食べていても、発育曲線が標準値内であれば心配ありません。ただし、肉や油っこいものに偏らず、大豆・豆製品や野菜などもバランスよく食べることが大切です。

工夫4.1回の食事量で「食べない」と心配しないで

少食だと心配するママも多いですが、身長や体重が順調に増えていれば大丈夫。大切なのは量よりも栄養のバランスです。食べむらのある時期なので、3〜4日間でバランスよく食べていれば大丈夫。

おむつはずれ(トイレトレーニング)

大人はおしっこがしたくなったら、当たり前のようにトイレに行っておしっこをします。でも、生まれた直後からずっとおむつをつけた生活をしている赤ちゃんは、おしっこはトイレでするものだということがわかりません。そして、おしっこが出る感覚も、体の機能が整っていないため、よくわからないのです。「おむつはずれ(トイレトレーニング)」は、子どもたちが「おしっこはおむつではなく、トイレでするもの」と、体と心で理解できるようにママやパパが導いてあげること。日中のおしっこがトイレでできるようになると、おむつはずれ(トイレトレーニング)は完了です。
実際におしっこをするためにトイレに誘って、おむつはずれをスタートする時期は、子どもの体と心の発達と関係しています。その目安となるのが下の「3つの条件」。2歳代になると、これらの条件をクリアする子が増えてきます。それ以前は、「おしっこ」や「トイレ」のイメージづくりを行いましょう。

<おむつはずれ(トイレトレーニング)の3つの条件>

CHECK1.1人で歩ける
1人でトイレに行くための条件です。また、ひとり歩きができると自分の手や脚のコントロールがある程度できるようになります。

CHECK2.おしっこの間隔があく
膀胱が発達し、おしっこがたまると尿意をはっきり感じることができます。おしっこの間隔が1時間30分~2時間あけば始められます。

CHECK3.言葉を理解する
自分から「おしっこ」と言えるようになるためにも、「しーしー」「おしっこ」などの言葉の意味を理解していること(話さなくても)が大切です。

生後1歳8~11ヶ月の親子のコミュニケーション

監修:相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授 金元あゆみ先生

見立て遊びや親子でやりとりが楽しい!

見聞きしたことや自分の思いを少しずつ言葉で表現できるように。ごっご遊びをたくさんしてみましょう。

段ボール箱のテーブルでおままごと

身のまわりのものを見立てて遊べるようになってきます。段ボール箱を机に見立てておままごとをしてみましょう。積み木やブロックを野菜や料理に見立て、「どうぞ」「ありがとう」など親子でやりとりをしたり、1人でじっくり遊ばせてみて。段ボール箱は、外側に包装紙をはってデコレーションすると、自分のテーブルが完成します。段ボール箱の中に入って遊ぶのはNGです。

ハンカチでバナナ

お出かけの機会も増えてくるころです。電車の中、外食のお店の中などで、ハンカチやおしぼりで遊べるワザを使って気分転換、ぐずり対策にもなります。ハンカチやバンダナ、おしぼりなどの中心をつまんでバナナの実を作ります。四方に残った布を実にかぶせて皮を作ったらできあがり。バナナを作るところも見せてあげながら、出来上がったらあむあむ食べるまねを。

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0ヶ月~3才ごろまでの赤ちゃんの病気や事故・ケガ、ホームケアについて、症状別に詳しくわかりやすく、すぐ役に立つようにまとめました。こんなときどうする?がわかる! 初めてママの心強い味方です。症状別にすぐ引けて、まず何をして、いつ病院に行けばいいかがわかります。

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治療方法やホームケアのしかたは、症状や赤ちゃんの状態によって異なるので、診察をした医師の診断に従いましょう。

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また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受信したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。事故やケガが起こったときに、まず行うべき応急処置の方法も紹介しています。

予防接種は、その病気にかかると重い症状が出たり、重い後遺症が出たり、最悪の場合死に至ることもある病気を防ぐための唯一の予防手段です。赤ちゃん、子どもの予防接種は種類がたくさんあり、スケジュールを立てるのが大変ですが、ママとパパは予防接種に対する知識を深め、赤ちゃん・子どもを病気から守りましょう。

医師は赤ちゃんの様子を見て、最善と判断した薬を処方します。赤ちゃんに処方された薬の種類や効能についてしっかり理解して、病気が少しでも早く回復の向かうようにケアしてあげましょう。

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