赤ちゃんの皮膚の病気 じんましんの症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。汗や汚れ、気温・湿度の変化、衣類やおむつとの摩擦など、ちょっとしたことでトラブルを起こしてしまいます。また皮膚は、熱や感染症などのサインを出してくれます。何か異常があったら、早めに受診しましょう。
赤ちゃんの病気【じんましん】って?
食べ物、薬、温度差など、原因はさまざま。
境界線がはっきりした赤い発疹。強いかゆみを伴い、体のどこにでもできます。
通常は数時間で消えますが、再発することもあります。
じんましんの主な症状
・盛り上がった発疹
・かゆみ
じんましんになりやすい月齢・年齢
1歳〜
じんましんになりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんのじんましん 激しいかゆみを伴う、食べ物、薬、細菌などによるアレルギー
境界線のはっきりした、赤い皮膚の盛り上がりが突然現れます。
大きさもさまざまで、虫刺され程度の大きさのものから、手のひら大以上のものまであります。全身どこにでもでき、かゆみが強いのが特徴です。
1歳前の乳児よりも、2~3歳児によく見られます。
食べ物、薬、細菌・ウイルス感染、温度差などによるアレルギーの一種と考えられていますが、原因の特定は困難なことが多いです。普段は食べても問題がないのに、体調をくずしているときに食べると発症することも。
食後15分~2時間で症状が出たときは、食事内容に原因があると考えられます。
急激な温度差による寒冷じんましん、温熱じんましん、日光に当たるとできる日光じんましんなどもあります。
普段は出たり消えたりを繰り返して数時間で消えますが、症状が強く、唇や口に出たときは要注意。
気道やのどの粘膜が腫れて呼吸困難を起こすことがあります。
赤ちゃんのじんましん 治療&ホームケア
原因となるアレルゲンを避けるのがいちばんの対処法。
抗アレルギー薬のほか、即効性のある抗ヒスタミン薬などの飲み薬、かゆみを鎮める抗ヒスタミン薬入り塗り薬などが処方されます。
かゆみは冷やすと和らぐので、応急処置として冷やしたタオルを患部にあてます。
原因となっているアレルゲンを避けるのがいちばんですが、自己判断はせず必ず医師と相談しましょう。
代表的な薬
・抗ヒスタミン薬(ペリアクチン、ポララミンなど)
・抗アレルギー薬(ザイザル、アレロックなど)
・抗ヒスタミン薬入り塗り薬(レスタミンコーワ軟膏など)
■赤ちゃん 皮膚の病気
・乳児湿疹(にゅうじしっしん)・乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)
・あせも
・おむつかぶれ
・皮膚カンジダ症(ひふかんじだしょう)
・とびひ・伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)
・水いぼ・伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)
・単純ヘルペス
・じんましん
・薬疹(やくしん)
・アトピー性皮膚炎
・接触皮膚炎
・あざ
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。