赤ちゃんの育児 生後2ヶ月
【医師監修】生後2ヶ月 育児の基本情報

体外からの刺激をどんどん吸収
生後2ヶ月の赤ちゃんの発育・発達
監修医師:あさかクリニック理事長 若江恵利子先生
首のぐらつきが減り、「ア〜」「ク〜」と声を出すことも
首が少しずつしっかりし始め、手足の動きが活発になり、ア〜ク〜と声を出すようになります。
まわりのものに興味を示すようになります
手足の動きが活発に。指や手をしゃぶる赤ちゃんもいます。うつぶせにすると顔を横に向けたり、首を上げようとすることもあります。まわりのものに興味を示し、目の前で動くものを目で追うようになります。ママやパパの声がするほうを見ようとするなど、耳で聞こえたものを目で確認しようとします。
笑ったり「ア〜」「ク〜」と声を出す子もいます
あやすと喜び、うれしそうに笑うようになります。泣くこと以外にも、のどの奥から「ア〜」「ク〜」などと声を出す「クーイング」が始まる赤ちゃんがいます。機嫌よく声を出していたら同じように声を出したり、「なあに?」などと答えてあげましょう。満腹になる感覚がわかるようになり、おなかがいっぱいになると、自分から乳首を離す赤ちゃんもいます。

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生後2ヶ月の赤ちゃんとの生活とお世話のポイント
部屋の中の危険を取り除きましょう
お世話のときに、話しかけたり、あやしたり、触れ合いを楽しみましょう
この時期の赤ちゃんとの生活とお世話
□部屋の安全点検をしましょう
□「ア~」「ク~」にこたえてあげて
□手足を動かして遊びましょう
□予防接種が始まります。小児科など医療機関に予約を入れましょう
●夜まとめて眠るように。お散歩を取り入れて
夜中に起きる回数が減って、夜にまとめて眠る赤ちゃんも多くいますが、まだ昼夜が逆転している赤ちゃんもいます。夜は部屋を暗くして寝かせ、朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びさせるなど、生活リズムを整えていくことを意識しましょう。日ざしがあまり強くない時間帯を選んで、1日5〜15分程度のお散歩に出かけると、赤ちゃんにとっていい刺激になり、生活のメリハリもつきやすくなります。
●授乳間隔があき、授乳時間も短くなってきます
母乳やミルクの飲み方が上手になってきます。また、ママの母乳の出もよくなってくるので、授乳時間が短くなってきます。おなかがいっぱいになると、自分から乳首を離す赤ちゃんも。そろそろ「泣いたらすぐに授乳」は卒業して、授乳直後に泣いたら、おむつを確認したり抱っこしたりと、赤ちゃんが泣く原因を探して取り除いてあげましょう。ただし、まだ完全に授乳のリズムが整ってくるわけではないので、授乳時間が決まらない場合もあります。
●たて抱っこ、手遊び歌などで触れ合いを楽しんで
まわりのものにますます興味が出てきて、聞こえた声や音を目で見ようと、頭を動かします。ときどき、たて抱っこしてあげると、まわりがよく見えて赤ちゃんが喜ぶでしょう。そのほか、手遊び歌を歌いながら、手足を動かしてあげたり、おもちゃを目の前で動かしてあげたりして遊ぶのもおすすめ。「ア~」「ク~」と赤ちゃんが声を出したら(喃語といいます)、ママやパパも同じように返事をして、赤ちゃんとの「会話」を楽しみましょう。

ねんねのころの室内の事故・けがで気をつけたいこと
「まだ動けないから大丈夫」と油断していると、思わぬ事故を招くことがあります。赤ちゃんがいる場所に危険が潜んでいないか、赤ちゃんの目線でチェックすることが重要です。1日の大半を寝た状態で過ごす2~3ヶ月の赤ちゃんは、床から約10cmの世界が生活圏。ほとんどのものが目線より高い位置にあるため、ちょっとした落下物でも下敷きになって窒息やけがをする可能性があります。また、床に落ちているものを見つけやすくなる時期なので、不用意に床に物を置くと、誤飲のリスクも考えられます。
<寝室>
ベビーベッドは危険とは無縁と思われがちですが、実は事故やけがが起こりやすい場所。柵を下げた状態での転落、窓に下げたブラインドのひもややわらかい布団やぬいぐるみによる窒息など、命の危険にかかわるリスクもあることを理解した上で、事故防止対策を考えましょう。
<リビング>
ママやパパがちょっと離れた隙にソファから落下する、床に寝かせているときに落ちているゴミなどを誤飲する、床暖房やホットカーペットの上で直に昼寝をさせて低温やけどをするなど、起こりうる危険を想定し、それらを回避する対策を。
<キッチン・ダイニング>
赤ちゃんがまだ自分から移動して入ることはありませんが、抱っこやおんぶで家事をしたときに転倒したり、調理器具に触ってやけどするなどの可能性が。とくにキッチンは危険物が多い場所なので、できる限り連れていかないで。
<おふろ・洗面所>
まだ自分から動いて事故が起こることは少ないですが、浴槽でママやパパが手を滑らせて落下させたり、熱い湯でやけどをすることが。また、ママやパパの入浴中に脱衣所でひとりで待たせているとき、手につかんだものを誤飲することも考えられます。
<階段・玄関>
赤ちゃんを抱っこして階段を上り下りすると、足元が見えにくくなります。足を滑らせないように、ゆっくり行動しましょう。とくに下りは慎重に。抱っこひもで抱っこするときは片手を添え、もう一方の手は手すりにつかまるようにすると安心です。
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生後2ヶ月の親子のコミュニケーション
監修:相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授 金元あゆみ先生
ママやパパの反応がコミュニケーション力の芽に
聞こえた声や音を目で追うように頭を動かすことも。好奇心が出てきます。
あんよダンスでおいっちにおいっちに♪

赤ちゃんの足をやさしく持って、目を見て「あんよをおいっちに」などと声をかけながら、足を前後に動かしましょう。体も心もほぐれます。
激しく動かすのはNG。ゆっくりとリズミカルに動かしてあげましょう。赤ちゃんがいい表情をしていれば楽しい証拠です。
足の裏を押すようにすると、赤ちゃんが自分の足を認識できます。また、強くけるのを手で受けとめてあげるのもコミュニケーションになります。
いないいないばあ!で信頼の発見
この時期の赤ちゃんは「隠れていたママ・パパがまた現れる」のを期待して遊ぶことはまだ難しいですが、「ママやパパの顔が突然消えた/突然現れた」という驚きを楽しみます。たまに「ばぁ!」までの時間を少しあけたり、声や表情に変化をつけると楽しくなります。目が合ったら「ご機嫌どう?」などと声もかけてみましょう。赤ちゃんが驚いたような表情をしていたら「ふしぎだね」「びっくりしたね」など気持ちを代弁してあげても。赤ちゃんも声を出して反応することもあるでしょう。赤ちゃんが「ア~」「ウ~」などと声を出したら、ママやパパはまねて「ア~ウ~」と言ったり、「なあに?」と応えてあげましょう。赤ちゃんの反応に応答しながら遊ぶことできずなが深まっていきます。
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0ヶ月~3才ごろまでの赤ちゃんの病気や事故・ケガ、ホームケアについて、症状別に詳しくわかりやすく、すぐ役に立つようにまとめました。こんなときどうする?がわかる! 初めてママの心強い味方です。症状別にすぐ引けて、まず何をして、いつ病院に行けばいいかがわかります。
0~3才の乳幼児がよくかかる病気やなりやすい病気を、体の部位別や病気の種類に分けて解説します。
「主な症状」「なりやすい月齢・年齢」「なりやすい季節」「こんな病気」「治療法&ホームケア」を記載しています。
治療方法やホームケアのしかたは、症状や赤ちゃんの状態によって異なるので、診察をした医師の診断に従いましょう。
赤ちゃんが病気になったときの症状別に、ママ・パパが何をすればよいか、を受信の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受信したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。事故やケガが起こったときに、まず行うべき応急処置の方法も紹介しています。
予防接種は、その病気にかかると重い症状が出たり、重い後遺症が出たり、最悪の場合死に至ることもある病気を防ぐための唯一の予防手段です。赤ちゃん、子どもの予防接種は種類がたくさんあり、スケジュールを立てるのが大変ですが、ママとパパは予防接種に対する知識を深め、赤ちゃん・子どもを病気から守りましょう。
医師は赤ちゃんの様子を見て、最善と判断した薬を処方します。赤ちゃんに処方された薬の種類や効能についてしっかり理解して、病気が少しでも早く回復の向かうようにケアしてあげましょう。
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