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赤ちゃんの育児 生後6ヶ月

【医師監修】生後6ヶ月 育児の基本情報

運動機能の発達がめざましい時期

生後6ヶ月の赤ちゃんの発育・発達

監修医師:あさかクリニック理事長 若江恵利子先生

体つきに安定感が出てきて、ほんの少しなら1人でおすわりできる子も

手で支えたおすわりができるようになります。

両手で支えればほんの少しおすわりができるようになります

両手で体を支えながら、ほんの少しなら1人で座れるようになります。ただし、背中が丸まり不安定な体勢で後ろや横に倒れやすいため、必ず大人がそばにいて見守ってください。寝返りが上達してきて、足で勢いをつけなくても腰をひねって回転できるようになります。手の動きも発達し、手で持ったものをもう一方の手に持ち替えられるようになります。

いろいろな理由で泣くことがあります

寂しい、悲しいといったよりこまやかな感情が発達してきて、いろいろな理由で泣くようになります。泣き方の違いに注意してどうして泣いているのか赤ちゃんの気持ちを考え、どんなときどんなふうに泣くのかがわかってくると、スムーズに対応できます。簡単な言葉に意味があることがわかり始め、人やおもちゃに向かって「アーア」など繰り返し声を出す赤ちゃんもいます。

生後6ヶ月の赤ちゃんとの生活とお世話のポイント

監修医師:かずえキッズクリニック 院長 川上一恵先生

6~7ヶ月健診を受けよう

夜泣きは一時的なものと割り切り、パパと協力して乗り切って。

この時期の赤ちゃんとの生活とお世話

□離乳食を1日2回に進めましょう
□6~7ヶ月健診を受けましょう
□オーラルケアを始めましょう

●いろいろ工夫して夜泣き対策を。ダメなら、赤ちゃんにつき合って

夜のねんねのリズムが整ったと思ったら、今度は夜中に泣いて起きるようになることも。背中をトントンする、抱っこする、麦茶を飲ませる、外気に触れさせるなど、赤ちゃんの気分を落ち着かせる方法をいろいろ試してみて。早起き・早寝の生活リズムを整え、日中はお散歩や外遊びをする、寝る前は興奮させないなどの工夫で治まる場合もありますが、何をしてもダメな場合も。そういうときは、パパと協力しながら、赤ちゃんにつき合ってどうにか乗りきって。

●離乳食は2回食へ進み、食後は欲しがるだけ授乳します

離乳食をスタートして1ヶ月したら、授乳時間のうちの1回を2回目の離乳食タイムに増やします。1回目と2回目の間は3~4時間は空けます。おふろや就寝時間を考えて、2回目は19時を過ぎないようにし、できれば毎日同じ時間にあげるようにしましょう。栄養の9割以上はおっぱいやミルクからとるので、食べる量や栄養バランスはまだ気にしなくて大丈夫。離乳食後には、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクを飲ませてあげましょう。

●赤ちゃんの意思や気持ちをくみ取ってあげましょう

6ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは理由や目的があって泣き、問題が解決したら泣きやむようにもなります。また、欲しいものに手を伸ばしたり、ママやパパの顔を見て訴えたりするので、赤ちゃんが何をしたいのか、だいぶわかりやすくなります。それは、赤ちゃんとママやパパの「共感性」が高まった証拠。ふだんから赤ちゃんのしぐさや様子に注意して、まだ言葉にはならない赤ちゃんの気持ちをくみ取ってあげましょう。

6~7ヶ月健診について

自治体によってはこの時期に1回健診があります。寝返りやおすわりなどの体の発達から、布を使った神経や手の機能チェック、人見知りやおもちゃへの興味など、精神面の発達も診ます。また、斜視がないかも診察します。
おすわりの様子がポイントとなりますが、発育状態に個人差が出始める時期でもあります。その子なりのペースで成長しているかを中心に診ていきます。歯が生え始めた赤ちゃんは歯も診察します。問診では、音への反応、発声、離乳食の状況、人見知りについても聞かれます。

健診内容●斜頸(しゃけい)・股関節(こかんせつ)脱臼の有無●視覚●聴覚●おすわりの様子●寝返りの様子●物をつかむ様子●神経・精神発達の様子(ハンカチテストなど)●身体測定●診察(全体観察、首すわりの状態、皮膚の状態、胸・背中の聴診、口の中の診察、おなかの触診、大泉門の触診)●陰のう(男の子)、外陰部(女の子)の状態●問診

オーラルケアのコツ

そろそろ乳歯が生え始める子もいます。最初に下の前歯が2本生え、続いて上の前歯が生えてきます。生える順番や時期は個人差が大きく、このとおりでない赤ちゃんも多くいます。生え始めのこの時期は、歯磨きの習慣よりもまずは口まわりに触られることに慣れさせることが大切です。この時期に口まわりに触られるのが心地いいと感じると、歯磨きをスタートさせるときも嫌がらずにスムーズに磨かせてくれるかもしれません。

<歯が生える前>
まだ歯が生えていないので、むし歯の心配はありません。しかし、今後、歯のケアをする準備段階として、スキンシップを兼ねて口のまわりや口の中を触り、口を触られることを嫌がらないように少しずつ準備しておきましょう。

<下の前歯が生えてきたら>
このころは唾液(だえき)の分泌が盛んです。下の前歯は形がすっきりしていて、歯磨きをしなくても唾液で歯の汚れが落ちやすく、むし歯になりにくい時期。ただ、歯はどんどん生えてきます。このころからお手入れを始めるようにしましょう。

生後6ヶ月の親子のコミュニケーション

監修:相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授 金元あゆみ先生

絵本の読み聞かせで、親子で楽しもう

声を出したり、手を伸ばしたりして、赤ちゃんは自分の気持ちを伝えようとするように。絵本にも反応しやすくなる時期です。

絵本のおもちゃでごっこ遊び

支えすわりやおすわりができるようになると、絵本の読み聞かせもじっくりできるように。でも読むだけでなく、絵本を使って遊んでみるのもおすすめです。たとえば電車の絵本を電車に見立てて、絵本と一緒にママやパパが動いてみてもいいでしょう。「ガタン、ゴトン」と楽しい声かけで臨場感もアップして。

絵本で心のキャッチボール

絵本は、そこから広がる世界を自由に楽しめます。ママやパパが感じるままに言葉や表情を加えながら赤ちゃんとやりとりしましょう。くだものの絵本を使って一緒にパクパク食べてみたり、味について声を出してみたり、色の感想を伝えてみたり。赤ちゃんに言葉の力がついていくだけでなく、コミュニケーションの意欲も育ちます。

育児中にオススメの本・アプリ

離乳食を始めるときに読む本『中期のひよこクラブ』

【生後4・5・6・7カ月】離乳食スタートが気になりだしたファミリー向けの1冊です。
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0ヶ月~3才ごろまでの赤ちゃんの病気や事故・ケガ、ホームケアについて、症状別に詳しくわかりやすく、すぐ役に立つようにまとめました。こんなときどうする?がわかる! 初めてママの心強い味方です。症状別にすぐ引けて、まず何をして、いつ病院に行けばいいかがわかります。

赤ちゃんの病気・症状別・予防接種

0~3才の乳幼児がよくかかる病気やなりやすい病気を、体の部位別や病気の種類に分けて解説します。
「主な症状」「なりやすい月齢・年齢」「なりやすい季節」「こんな病気」「治療法&ホームケア」を記載しています。
治療方法やホームケアのしかたは、症状や赤ちゃんの状態によって異なるので、診察をした医師の診断に従いましょう。

赤ちゃんが病気になったときの症状別に、ママ・パパが何をすればよいか、を受信の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受信したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。事故やケガが起こったときに、まず行うべき応急処置の方法も紹介しています。

予防接種は、その病気にかかると重い症状が出たり、重い後遺症が出たり、最悪の場合死に至ることもある病気を防ぐための唯一の予防手段です。赤ちゃん、子どもの予防接種は種類がたくさんあり、スケジュールを立てるのが大変ですが、ママとパパは予防接種に対する知識を深め、赤ちゃん・子どもを病気から守りましょう。

医師は赤ちゃんの様子を見て、最善と判断した薬を処方します。赤ちゃんに処方された薬の種類や効能についてしっかり理解して、病気が少しでも早く回復の向かうようにケアしてあげましょう。

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