赤ちゃんの育児 生後8ヶ月
【医師監修】生後8ヶ月 育児の基本情報

情緒が発達し、かわいさ倍増
生後8ヶ月の赤ちゃんの発育・発達
監修医師:あさかクリニック理事長 若江恵利子先生
おすわりがさらに安定し、はいはいがスタートする子も
おすわりがさらにしっかりと。記憶力の発達で人見知りがピークになります。
はいはいし始める子も
おすわりがさらに安定して、振り向いても倒れなくなり、ずりばいし始める赤ちゃんが多くなります。運動量が増えるにつれて離乳食の量が増えてきますが、食後の母乳やミルクは欲しがるだけ飲ませてかまいません。
愛着心がさらに強くなり人見知りがピークに
人見知りがピークを迎えるころ。記憶力が発達し、自分の予測通りに出たり消えたりする「いないいないばあ」などを喜びます。言葉の意味は理解していませんが、名前を呼ぶと振り向くなど、徐々に話しかけに反応するようになります。食べたいという意欲が増してきて、自分でスプーンを持とうとする赤ちゃんもいます。

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生後8ヶ月の赤ちゃんとの生活とお世話のポイント
危険を取り除いて動きやすいスペースを
人見知りも成長の一つととらえ、赤ちゃんをやさしく見守りましょう
この時期の赤ちゃんとの生活とお世話
□日中に体を使って遊びましょう
□食べる意欲を応援しましょう
□事故防止対策をしましょう
●夜ぐっすり眠るためにも昼間はたっぷり体を動かして
引き続き早起き・早寝の規則正しい生活を送り、基礎的な生活習慣を身につけさせましょう。また、はいはいができるようになったら、赤ちゃんが自由に動ける安全なスペースを確保して、運動させてあげましょう。おうちでは難しいようなら、近所の児童館や子育て支援センターなどで、思いっきりはいはいさせてあげて。昼間、たっぷり体を動かすことで、夜はぐっすり眠ることができるようになるでしょう。そうすることで、夜中の授乳も減っていくはずです。
●運動量が増えてくるので、食べる量も増えます
はいはいやつかまり立ちをし始めると、運動量が増えてくるので、食べる量も増えてきます。しかし、まだ栄養のメインは、母乳やミルクです。離乳食のあとは、欲しがるだけ飲ませましょう。離乳食は、口をモグモグと動かして、舌で食べ物を押しつぶすような動きをしているかチェックして。中だるみで食欲が落ちたときは、うま味の多いトマトを加えたり、ベビーフードを試してみるのも一つの方法です。
●ママやパパの話しかけに反応し、日用品などで遊び始めます
言葉の意味はわからなくても、ママやパパが話しかけたことに反応するようになります。記憶力がさらに育ってくるので、「いないいないばあ」で遊んだり、空き箱や段ボールで遊んだりするのもおすすめ。人見知りはこのころがピーク。だんだん治まってくるので、もう少し見守りましょう。人見知りをするのは、ママやパパをほかの人とは違う「特別な存在」と認識しているから。大変なときもありますが、その気持ちを受け止めてあげて。

おすわり・はいはいのころの室内の事故・けがで気をつけたいこと
おすわりができるようになると、赤ちゃんの世界は床から約30cmがメインになります。これはちょうどローテーブルの上に置いてあるものが気になる目線のため、誤飲事故などの危険性が高まります。さらに、はいはいができるようになると行動範囲が広がり、知らぬ間に危険なことをしている場合が。
<リビング>
リビングに置かれている家具、家電、日用品などは、すべて赤ちゃんにとって興味深いものばかり。おすわりして手を自由に動かすことができるので、置いてあるものを触ったり、口に入れたりして、けが、やけど、誤飲などを起こしやすくなります。
<寝室>
動きが活発になるため、窓からベランダに転落する、ベッドとマットレスのすき間に頭をはさんで窒息するなどに注意が必要。大人用のベッドに寝かせるときは1人きりにしないように気をつけて。
<キッチン・ダイニング>
何でもなめる時期のため、洗剤などの誤飲に要注意。はいはいが始まったら、キッチンはゲートをつけて立ち入り禁止に。テーブルクロス、カーテン、家電品のコードなどにつかまって立ち上がろうとします。テーブルクロスの使用は控え、コードはカバーをしたりなど事故防止の工夫を。また、テーブルに湯や食器などを置いておくとけがにつながるので要注意!
<おふろ・洗面所>
化粧品や洗剤類の誤飲や、かみそりなどによるけがを防ぐために、危険物は手の届かない場所に置き、ドアにロックをつけて。洗濯機のプラグやコードは触れないように隠します。おふろ場の扉が開いているとはいはいして入ることがあるので、必ず閉め、外からロックをつけるなど工夫を。残し湯をしないことも安全対策に必要。
<階段・玄関>
段差での転落が心配。はいはいができるようになったら、階段の上下にゲートをつけ、大人が上り下りしたあとは必ずロックを。玄関にもゲートをつけるのがいいでしょう。
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生後8ヶ月の親子のコミュニケーション
監修:相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授 金元あゆみ先生
手指や体を使った遊びを
指の使い方がうまくなるので、物を使って遊んだり、体を動かして遊び、発達を促しましょう。
空き箱でタンタン太鼓

おうちにある空き箱や段ボールを利用し、太鼓のようにたたいて遊びましょう。最初はママやパパが手を添えてあげて楽しくリズミカルに。ママやパパと赤ちゃんとで、太鼓の音で会話するように、1つの箱を交互にたたき合うのも楽しいやりとりになります。空き箱や段ボールの中に入らないように注意して見守りましょう。
おいでおいで、まてまて~
ママやパパもはいはいの姿勢になって赤ちゃんと追いかけっこをして、楽しく体遊びをしましょう。
ママやパパは、はいはいの姿勢で移動をし、「おいでー」と誘います。ぬいぐるみやパペットで誘うのもいいでしょう。赤ちゃんが近づいたら、わざと逃げて「こっちだよ~」と誘ったり、逆に近づいていったりすると、赤ちゃんはワクワクします。遊びに慣れてきたら、今度はママやパパが逃げる赤ちゃんを追いかけてみましょう。
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