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【医師監修】赤ちゃんの鼻水・鼻づまりの原因、病院へ行く前に確認すること、受診の目安やホームケア

更新

生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃん・子どもが「鼻水・鼻詰まりがある」とき、ママ・パパが何をすればいいか、を受診の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受診したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。

鼻水・鼻詰まりがある原因と気をつけること

鼻から体内に侵入する刺激に対して身を守るため、鼻水を出して押し出そうとします。
乳幼児の鼻腔は大人よりも狭いため、鼻が詰まりやすくなります。多くはウイルスによるものですが、アレルギーに関係して症状が起こることもあります。

鼻水に色がついたり、食欲がないときは要注意

サラサラした水っぽい鼻水が止まらなかったり、黄色っぽいドロドロした鼻水が出るときは、注意しましょう。食欲があり、元気ならば大丈夫ですが、機嫌が悪い、おっぱいやミルクが飲みにくそう、食欲がない、呼吸が苦しそうなときは受診します。

考えられる主な病気

インフルエンザ
風邪症候群(かぜしょうこうぐん)
気管支炎(きかんしえん)
副鼻腔炎(ふくびくうえん)
アレルギー性鼻炎
・鼻腔に何か詰まっている
など

鼻水・鼻詰まりがあるとき まず確認すること

赤ちゃんに鼻水・鼻詰まりがあるときに、まず以下の項目を確認してください。

1.鼻水の色や、どれくらい続いているのかを確認します


鼻水・鼻詰まりが気になったら、水っぽく透明か、粘りがあるか、黄色っぽくドロドロしているか、常に口が開いている(鼻が詰まって鼻呼吸ができない)か、何日続いているかなどを確認します。

2.体温を測って、全身の状態を確認します


発熱の有無、おっぱい・ミルクの飲み具合や食欲はどうか、元気に体を動かしているか、機嫌はいいかなど全身の状態を見ます。鼻水は適切にケアしても1~2週間は続くものです。全身の症状がよければ、まず心配いりません。

鼻水のときの受診タイミング

【時間外でも受診】
 □呼吸が苦しそう

【時間内に受診】
 □鼻水の色が黄色っぽく、ドロドロしている
 □鼻水が続いている
 □せきがひどい
 □食欲がなく、機嫌が悪い
 □おっぱい・ミルクが飲みにくそう
 □眠れない

鼻詰まりのときの受診タイミング

【時間外でも受診】
 □呼吸が苦しそう

【時間内に受診】
 □鼻詰まりが続いている
 □せきがひどい
 □食欲がなく、機嫌が悪い
 □おっぱい・ミルクが飲みにくそう
 □眠れない

発熱嘔吐下痢など、ほかの症状があるときはそちらを優先します。

鼻血が出たときのケアと受診の目安は?

鼻血が出たときは、顔をうつむき加減にさせて、小鼻を親指と中指で挟んでしっかり押さえます。冷水に浸したタオルの上から押さえると効果的です。10分くらいはそのままの姿勢で安静にしましょう。
10分以上経過しても止まらない場合や、繰り返す場合は耳鼻科か小児科を受診します。

鼻水・鼻詰まりがあるとき 受診前にチェック!先生に伝えたいこと

 □鼻水・鼻詰まりはいつからか
 □鼻水の色や状態はどうか
 □鼻水以外の症状はあるか
 □痛みがあるか
 □鼻血の場合、血が出ていた時間はどのくらいか
 □保育園など集団生活をしているか

環境の変化も判断の手がかりになります


急な気温の変化や乾燥、ほこりっぽさなどでも鼻水の症状が出ることがあります。症状が出始めの状況も思い出してみましょう。

鼻水・鼻詰まりがあるとき 受診前のホームケア

鼻水、鼻づまりがあるときの受信前のホームケアについて紹介します。

衣類と室温を調節して温かくします


気温が下がり、肌寒く感じてくしゃみや鼻水が出ることがあります。衣類を半袖から長袖にしたり、1枚はおらせたり、靴下をはかせるなどで、鼻水が治まることもあります。

はな吸い器などで鼻水を取ってあげます


はなをかめない乳幼児は、市販のはな吸い器や綿棒、ティッシュなどでこまめに取ってあげると楽になります。鼻の下のただれ予防に保湿クリームを塗るといいでしょう。

【こんな方法も試してみて】蒸しタオルを鼻にあてます


蒸しタオルを鼻に軽くあてると、詰まった鼻水が湯気でやわらかくなり、取れやすくなります。ただし鼻と口の両方をふさがないように注意しましょう。かたくなった鼻水は無理に取ろうとせず、鼻の入り口だけを取るようにします。

【こんな方法も試してみて】こよりでくしゃみを出します


鼻が詰まって息苦しそうだったら、ティッシュペーパーでこよりを作り、鼻に入れてくしゃみを出させると、その勢いで詰まった鼻水が出やすくなります。

鼻水・鼻詰まりがあるとき 様子を見るときや、受診のあとのホームケア

赤ちゃんに鼻水・鼻詰まりがあるとき、自宅でのケアは以下を参考にしてください。
※受診前のホームケアも続けます

【授乳】おっぱい・ミルクは少しずつ与えます


おっぱいやミルクを飲むときに口がふさがると、呼吸が苦しく、うまく飲めません。何回かに分けて少しずつ飲ませるつもりで与えましょう。水分補給をすると鼻水がやわらかくなって、鼻詰まりしにくくなります。

【部屋】部屋を加湿します


乾燥は鼻詰まりをひどくするので、加湿器を使う、洗濯物やぬらしたタオルを室内に干すなどして、部屋の湿度を50~60%に保ちます。たばこの煙は鼻の粘膜を刺激して鼻水を助長するので、ママとパパはなるべく禁煙しましょう。

鼻水・鼻詰まりがあるとき 鼻水・鼻詰まりのときにやってはいけないこと

赤ちゃんに鼻水・鼻詰まりがあるとき、以下のことはやってはいけません。

【×】鼻の奥まで綿棒を入れる

鼻の奥まで綿棒を入れると、粘膜を傷つけたり鼻血が出たりすることがあります。綿棒で鼻水を取るときは、鼻の入り口のほうだけにしておきましょう。

【×】鼻の下をティッシュで強くふく

鼻水が出ているときは、鼻の下が赤くただれやすくなります。乳幼児の皮膚は敏感ですから、強くふくとひどくなってしまいます。ぬるま湯で絞ったガーゼで、軽くたたくようにふきましょう。

【×】はな吸い器で無理やり鼻水を吸う

はな吸い器で鼻水を取り除くときは、鼻の奥まで押し込んだり、強く吸ったりすると、鼻の粘膜を傷つけてしまうことがあるので注意しましょう。

【×】室内で喫煙をする

たばこの煙は鼻水を誘発します。それだけでなく、急性気管支炎やぜんそく、肺炎など多くの病気につながる心配もあります。乳幼児がいる家庭では禁煙が基本です。

【×】苦しそうなのにほうっておく

赤ちゃんは、鼻呼吸なので、鼻が詰まるとおっぱいがうまく飲めなかったり、眠りづらくなります。まずはホームケアをしっかり行い、苦しそうな様子が続くときは、早めに受診することが大切です。

監修/松井潔 先生

●イラスト/仲川かな・小西優子

※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。

初回公開日 2019/5/3

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