赤ちゃんのおなかの病気 乳糖不耐症の症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの胃や腸は、機能や形態が未発達です。吐きやすく、粘膜が敏感なため、ウイルスや細菌に感染すると下痢を起こしがち。おなかの病気でいちばんの手がかりは、うんちの変化。いつもと違うと感じたら、早めに対処することが大切です。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。
赤ちゃんの病気乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)って?
乳糖分解酵素がなかったり、不足して下痢や嘔吐が起こります。
おっぱいやミルクに含まれる乳糖を分解する酵素(乳糖分解酵素=ラクターゼ)が、生まれつき分泌されなかったり、不足しているために、乳糖が小腸で吸収されずにそのまま大腸に送られ、下痢を引き起こす病気です。
先天性の体質的なものと、下痢などが原因で一時的にかかる二次性のものがあります。
二次性が多く、ウイルスや細菌の感染によって腸が炎症を起こし、一時的に乳糖分解酵素が不足するために起こります。
乳糖を含んだものを摂取すると、おなかがゴロゴロして張ったり、下痢をしたりおならが出ます。
一時的に乳糖を除いたミルクなどを与えて経過を観察します。下痢が治まったら、少しずつ普通のミルクに戻していきます。
場合によっては、乳糖分解酵素を薬で補うこともあります。
先天性の場合は、乳糖を含まないミルクに切り替えます。
■赤ちゃん おなかの病気
・ウイルス性胃腸炎・乳児下痢症
・細菌性腸炎・食中毒
・腸重積症
・肥厚性幽門狭窄症
・胃食道逆流症
・胆道閉鎖症
・先天性胆道拡張症
・鼠径ヘルニア・脱腸
・臍ヘルニア
・臍炎・臍肉芽腫
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん おなかの症状
・乳糖不耐症
・単一症候性下痢
・腸管リンパ濾胞過形成
・レンガ色の尿
・生理的嘔吐
・生理的便秘
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。