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赤ちゃんのおなかの病気 肥厚性幽門狭窄症の症状とケア【医師監修】

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のクローズアップ 母 フィーディング新生児からボトル
Artfoliophoto/gettyimages

赤ちゃんの胃や腸は、機能や形態が未発達です。吐きやすく、粘膜が敏感なため、ウイルスや細菌に感染すると下痢を起こしがち。おなかの病気でいちばんの手がかりは、うんちの変化。いつもと違うと感じたら、早めに対処することが大切です。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。


赤ちゃんの肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)って?

新生児期に多く見られる病気。授乳直後、噴水のように勢いよく吐いたら要注意。

肥厚性幽門狭窄症の主な症状

・嘔吐

肥厚性幽門狭窄症になりやすい月齢・年齢

新生児期~

肥厚性幽門狭窄症になりやすい季節

通年(春・夏・秋・冬)

関連:新生児の便秘はなぜ起こる?「原因」と「解消法」を徹底チェック

赤ちゃんの肥厚性幽門狭窄症 おっぱいやミルクを吐いて脱水症状を起こす恐れも


胃の出口にあたる幽門という部分の筋肉が異常に厚くなり、胃の出口が狭くなるため、おっぱいやミルクが十二指腸にうまく流れず、逆流して吐いてしまいます。
生後1ヶ月以内の、とくに男の子の赤ちゃんに多く見られる病気です。

それまではよくミルクやおっぱいを飲んでいた赤ちゃんが、生後2~3週間ごろから授乳後に吐くようになります。
最初はたまに口の中にあふれる程度ですが、徐々に回数が増え、授乳直後に噴水のように勢いよく吐くようになります。
激しい嘔吐が続いて、体重が増えない、尿量が減る、ぐったりする、顔色が悪いなどの症状が出たときは、すぐに受診しましょう。

この病気の乳児は、体重が増えないか、減少する傾向にあるのが特徴です。
吐き方が強くなったり、嘔吐を頻繁に起こし体重が増えないときは早めに受診しましょう。

関連:“赤ちゃんが便秘!”受診の目安は?考えられる病気は?

赤ちゃんの肥厚性幽門狭窄症 治療は手術や薬物療法で治療をします

肥厚性幽門狭窄症が考えられる場合は、腹部を触診し、幽門部分に直径1cmほどのしこりがあるかをみます。
さらに超音波検査で幽門の筋肉が4mm程度の厚さになっていることがわかれば、ほぼ間違いなく診断できます。

治療法は、幽門の部分を切開して広げるラムステッド手術があります。手術の翌日から授乳ができ、約1週間で退院することができます。
そのほか、硫酸アトロピンという薬剤を静脈内に注射して幽門筋を弛緩させる方法もあります。1~2週間ほどの入院が必要となります。
効果には個人差があり、結果的に手術をすることもあります。

関連:“赤ちゃんが吐いた!”受診の目安は?考えられる病気は?


監修:横田俊一郎 先生
横田小児科医院 院長
東京大学医学部付属病院小児科に入局、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)
小児科部長などを経て、1993年より神奈川県小田原市で開業。外来診療を中心に、ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けています。

●イラスト/ヌガトモコ

■赤ちゃん おなかの病気
ウイルス性胃腸炎・乳児下痢症
細菌性腸炎・食中毒
腸重積症
肥厚性幽門狭窄症
胃食道逆流症
胆道閉鎖症
先天性胆道拡張症
鼠径ヘルニア・脱腸
臍ヘルニア
臍炎・臍肉芽腫

■ママ・パパが気になる!赤ちゃん おなかの症状
乳糖不耐症
単一症候性下痢
腸管リンパ濾胞過形成
レンガ色の尿
生理的嘔吐
生理的便秘

赤ちゃんがかかりやすい病気・症状別・予防接種・お薬ガイド

▼参照:『最新!赤ちゃんの病気新百科』

※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。

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