注意!! 手足口病が季節外れの流行_赤ちゃんの感染症 手足口病の症状とケア【医師監修】
乳幼児を中心に夏に流行することが多い手足口病とヘルパンギーナの感染者数が西日本を中心に季節外れの高水準となっています。新型コロナウイルスの流行が続いた今年は、例年のピークをむかえる時期を過ぎた後に増加の傾向が見られ、今後一気に広がる可能性も。特に、1・2歳で感染しやすい「手足口病」について、症状と対処法を紹介します。
※参考:https://www.niid.go.jp/niid/ja/hfmd-m/hfmd-idwrc/10767-idwrc-2143h.html
ウイルスや細菌が赤ちゃんの体に入り込み、発熱、せき、鼻水、発疹などを引き起こす感染症。手足口病は、その名のとおり、手や足、口などに発疹ができる急性ウイルス感染症。幼児を中心に夏季に流行します。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。
※この記事は、過去に「たまひよONLINE」で公開されたものです。
赤ちゃんの手足口病(てあしくちびょう)って?
その名のとおり、手や足、口などに発疹ができる急性ウイルス感染症。幼児を中心に夏季に流行します。
手足口病の主な症状
・発疹
手足口病になりやすい月齢・年齢
生後6ヶ月~
風邪症候群になりやすい季節
初夏~初冬
赤ちゃんの手足口病 手、足、口の中に発疹や水疱ができます
ウイルス感染により、手、足、口の中に発疹ができる病気。感染から発症までは2日から7日程度です。最初に口の中の粘膜や舌、歯肉、唇の内側などに口内炎ができます。口の中が痛んで飲み込めないため、食欲が落ちたり、よだれが増えます。
口の中と同時か少し遅れて、手のひら、足の裏、指の腹にも水疱ができます。手や足の甲、ひじ、ひざ、おしりに赤みのある盛り上がった発疹(丘疹)が出ることもあります。熱は出ても37~38度程度で、1~2日で下がります。下痢や嘔吐を伴う場合もあります。1週間から10日ほどで自然に治りますが、まれに髄膜炎や脳炎を起こすこともあります。
赤ちゃんの手足口病 治療&ホームケア
口は3~4日、手足は7~8日ほどで自然に治りますが、受診は必要です。水疱や発疹のあとが残ることはありません。痛みから食事がとれなくなることもあるので、食事は酸味や塩分の少ないものにし、食後に湯冷ましを飲ませ口の中を清潔に保ちましょう。
■赤ちゃん 感染症
・突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
・インフルエンザ
・はしか・麻疹
・水ぼうそう・水痘(すいとう)
・おたふくかぜ・流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
・風疹(ふうしん)
・りんご病・伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)
・RSウイルス感染症
・ヘルパンギーナ
・手足口病(てあしくちびょう)
・アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)・プール熱
・溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。