赤ちゃん・新生児の病気 呼吸窮迫症候群の症状とケア【医師監修】
ママのおなかから出てきたばかりの新生児(生後4週までの赤ちゃん)の病気は、生まれつきだったり、出産時の影響で起こったり、体の各機能が未熟なために起こったりと、その原因はいろいろです。さらに、すぐに治療が必要なもの、経過観察を行うものなど、対処法もさまざまです。主治医の説明をよく聞き、赤ちゃんにとってベストな方法でケアできるようにしましょう。
新生児の呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)って?
呼吸をすると、肺胞がふくらんで血管に接することで酸素が体内に取り込まれるしくみになっています。
肺サーファクタントという肺胞をふくらませる物質は、ママのおなかの中にいる妊娠6ヶ月ごろからつくられていますが、生まれてすぐに働きはじめるのは9ヶ月ごろからです。それより早い時期に生まれた赤ちゃんは、この機能がうまく働かず呼吸困難になります。
人工呼吸器で酸素濃度の高い空気を気管に送り込んで肺胞をふくらませ、楽に呼吸ができるように助けます。この治療を続けるうちに徐々に肺の機能が発達し、自力で呼吸できるようになっていきます。
肺サーファクタントを、気管に入れたチューブを通して与える治療法が行われるようになり、人工呼吸器を使う期間は以前より短くなりました。
呼吸窮迫症候群の主な症状
・呼吸困難
■新生児の病気
・新生児黄疸
・産瘤
・頭血腫
・一過性多呼吸
・呼吸窮迫症候群
・胎便吸引症候群
・急性胃粘膜病変・新生児メレナ
・未熟児網膜症
・未熟児貧血
・新生児仮死
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん 新生児の症状
・柑皮症
・新生児って病気になりやすいの?
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。