赤ちゃん・新生児の病気 未熟児網膜症の症状とケア【医師監修】
ママのおなかから出てきたばかりの新生児(生後4週までの赤ちゃん)の病気は、生まれつきだったり、出産時の影響で起こったり、体の各機能が未熟なために起こったりと、その原因はいろいろです。さらに、すぐに治療が必要なもの、経過観察を行うものなど、対処法もさまざまです。主治医の説明をよく聞き、赤ちゃんにとってベストな方法でケアできるようにしましょう。
新生児の未熟児網膜症(みじゅくじもうまくしょう)って?
網膜が未発達な状態のため、刺激に反応して血管が増殖します。赤ちゃんの目は、出産予定日ごろに合わせるように眼球の奥の網膜の血管が発達します。早期産児は網膜の血管が発達する前に外からの刺激を受けるため、網膜が刺激に反応し、血管が異常に増えてしまいます。出産予定日ごろに自然に治る赤ちゃんが多いのですが、まれに症状が急激に進み、網膜剥離を起こすことがあります。
未熟児網膜症の可能性がある赤ちゃん(通常妊娠34週未満の子)は眼底検査を行い、その後も経過を観察します。網膜剥離の恐れがある場合は、進行するのを防ぐために、血管がのびていない部分にレーザー光線をあてるレーザー凝固法や、液体窒素をあてる冷凍凝固法を行います。これらの治療を数回行っても効果がないと、視力障害が残ることがあります。
未熟児網膜症の主な症状
・網膜剥離
■新生児の病気
・新生児黄疸
・産瘤
・頭血腫
・一過性多呼吸
・呼吸窮迫症候群
・胎便吸引症候群
・急性胃粘膜病変・新生児メレナ
・未熟児網膜症
・未熟児貧血
・新生児仮死
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん 新生児の症状
・柑皮症
・新生児って病気になりやすいの?
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。