赤ちゃんの肛門周囲膿瘍 症状とケア【医師監修】
乳幼児期に注意したい病気はほかにもたくさんあります。なってしまったときに正しい対処ができないと、赤ちゃんによけいつらい思いをさせてしまうことも。この中には重症化しやすい病気もあるので、あらかじめきちんとした知識を持っておきましょう。
赤ちゃんの肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)って?
直腸内の細菌や皮膚の細菌の感染でできた膿が、瘻管(膿の管)を通って肛門付近に出てきたものです。乳児期は抵抗力が弱く、細菌が皮下に感染しやすいために起こります。肛門のまわりが真っ赤に腫れ、排便のときに痛がることがあります。
肛門周囲膿瘍の主な症状
・不機嫌
・赤く腫れる
・膿が出る
肛門周囲膿瘍になりやすい月齢・年齢
新生児期~
肛門周囲膿瘍になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの肛門周囲膿瘍 治療&ホームケア
抗菌薬を服用し、膿は切開して出すことも
症状が軽いものはそのまま様子を見ますが、膿がたくさんたまった場合は、切開して取り除きます。抗菌薬を服用することもあり、また、漢方薬が有効なこともあります。膿を出せば腫れはなくなり、痛みも和らぎますが、繰り返すことが多いのが特徴です。
■赤ちゃん その他の病気
・川崎病
・熱性けいれん
・てんかん
・髄膜炎
・急性脳炎・急性脳症
・子どものがん(白血病・神経芽腫・脳腫瘍)
・食物アレルギー
・貧血
・早発乳房
・肛門周囲膿瘍
・肛門裂
■ママ・パパが気になる!赤ちゃんの症状
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※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。