赤ちゃんのおなかの病気 先天性胆道拡張症の症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの胃や腸は、機能や形態が未発達です。吐きやすく、粘膜が敏感なため、ウイルスや細菌に感染すると下痢を起こしがち。おなかの病気でいちばんの手がかりは、うんちの変化。
いつもと違うと感じたら、早めに対処することが大切です。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。
赤ちゃんの病気 先天性胆道拡張症(せんてんせいたんどうかくちょうしょう) って?
生まれつき胆汁の通り道が変形している先天性の病気。肝硬変などを防ぐため、外科的手術が必要です。
先天性胆道拡張症の主な症状
・嘔吐
・腹痛
・発熱
・皮膚が黄色い
・うんちが白っぽい
先天性胆道拡張症になりやすい月齢・年齢
先天性
先天性胆道拡張症になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの先天性胆道拡張症 こんな病気
■胆のうの管が拡張し、嘔吐、腹痛などを発症します。
肝臓で作られた胆汁を排泄する胆道の一部が拡張し、腹痛、嘔吐、発熱を繰り返す病気です。
膵管と胆道は十二指腸の壁内で合流し、括約筋によって内容物が逆流しないようになっています。ここに異常があると逆流を防げず、膵液が胆道に流入します。
膵液は胆汁と出合うと活性化し、タンパク質の分解酵素が胆道壁に障害を与え、胆道が拡張してしまいます。
症状が長期にわたると、胆道の拡張が増し、腹部に腫瘤ができたり、胆汁の排泄が悪くなって黄疸が現れることもあります。
胆汁の流れが悪くなり、便にも胆汁が混ざらなくなるため白っぽい便が出ます。
赤ちゃんの先天性胆道拡張症 治療
■拡張した胆道を切除する手術が必要です
先天性胆道拡張症が疑われたら、膵胆管合流異常が原因と考えられることから、手術が必要になります。
慢性化して胆管炎、胆石、胆道がんなどの合併症を起こす前に、拡張した胆道を切除し、腸管を利用した新しい胆汁の通り道を作成し、膵液の流れと分ける分流手術を行います。
●イラスト/ヌガトモコ
■赤ちゃん おなかの病気
・ウイルス性胃腸炎・乳児下痢症
・細菌性腸炎・食中毒
・腸重積症
・肥厚性幽門狭窄症
・胃食道逆流症
・胆道閉鎖症
・先天性胆道拡張症
・鼠径ヘルニア・脱腸
・臍ヘルニア
・臍炎・臍肉芽腫
■ママ・パパが気になる!赤ちゃん おなかの症状
・乳糖不耐症
・単一症候性下痢
・腸管リンパ濾胞過形成
・レンガ色の尿
・生理的嘔吐
・生理的便秘
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。