妊娠28週 妊娠8ヶ月
【医師監修】妊娠28週 妊婦の基本情報
赤ちゃんを迎える準備をしよう

妊娠28週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
赤ちゃんは羊水を飲み込みながら、呼吸のような運動をしています。
聴覚が発達しているので、夫婦でどんどん語りかけましょう。ママのおなかは、さらに大きく重くなってきます。
いよいよ妊娠後期のスタートです
妊娠28週になりましたね。いよいよ妊娠後期のスタート、妊娠8ヶ月の1週目です。 妊娠8ヶ月に入ると、おなかの中で赤ちゃんがどんな姿勢でいるのか、ママ自身にも比較的わかるようになります。 子宮の上のほうは、おへそとみぞおちの中間くらいまで上がります。おなかがせり出してくると、足元がより確認しづらくなってくるので、とくに段差のある場所の上り下りをするときは、足元をよく見ながら慎重に行動するようにしましょう。 手足がむくんできていませんか? 妊娠後期に差しかかると、下大静脈が子宮に押されるため、血流が滞り、手足がむくんできたり、静脈瘤ができやすくなったりします。とくに、妊娠中は血液が薄まって循環量が増えるので、体の水分量が増加します。そのため、むくみに悩まされるママは少なくありません。夜、むくみに気づいても、翌朝元に戻っている程度の症状なら、生理的な範囲内なので心配はいりません。
妊娠中は、ホルモンの状態が変わるため、おりものの量が増えることも。これからお産が近づくにつれて、またいっそう増えやすくなります。においや色、状態などにいつもと違う変化が見られたら、健診時に必ず伝えましょう。 たまに、おなかが張ってくることはありますか? 妊娠後期に入ると、生理的におなかが張りやすくなり、回数も少しずつ増えていきます。体を動かした直後などに急におなかが張ってきても、しばらく静かに休んでいれば治まる程度なら、まず問題はないでしょう。
誕生後に備えて、肺呼吸の練習をしています
おなかの赤ちゃんの成長【28~31週ごろ】
●心臓や肺、腎臓などの内臓器官や脳などの中枢神経の機能が充実してきます。
●音刺激で心拍数が増加します。
●骨髄の働きもほぼ完全になります。
●誕生に備えて、横隔膜を上下させ呼吸に似た動き(呼吸様運動)をしています。
●体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に、大きな頭やおしりを入れて、縦の向きになります。
赤ちゃんは横隔膜を上下させる呼吸様運動をしています。これは外界に出たときの呼吸の動きに似ています。聴覚がほぼ完成し、赤ちゃんへ語りかけるチャンスです。体も成長し、縦向きに位置するでしょう。

妊娠28週ころの超音波写真
羊水量はこのころピークに近づきます
目鼻立ちがはっきりして表情も出てきます。このころ、羊水を飲んで尿として出しています。同時に肺呼吸の準備も進んでいます。

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妊娠28週の生活アドバイス
赤ちゃんの名前を考えよう
赤ちゃんの名前を考えることは楽しいけれど、親としての責任が伴うことです。赤ちゃんの幸せを願いながら、2人で考える過程も大事にしましょう。
両親の願いがこもったすてきな名前をつけてあげましょう
名前は赤ちゃんに贈る最初のプレゼント。最高の名前をつけたいとあれこれ悩むのは当然のことです。どんな名前にするか、じっくり時間をかけて考えれば、満足のいく名前に決められるでしょう。また、名前を夫婦で考える時間は楽しいもの。パパにとっても赤ちゃんがより身近に感じられるはずです。 名前を考えるときには、名づけに使える漢字かどうか、漢字の意味はどんな意味か、読みやすいか、姓とのバランスなど、いろいろな面からチェックして、赤ちゃんが将来気に入ってくれる名前にしたいものです。
パパとママが考えた名前は、赤ちゃんが一生つき合っていく名前です。将来、「いい名前をありがとう」と好きになってくれる名前を、責任を持ってつけてあげましょう。赤ちゃんの幸せを思う気持ちと、こんなふうに育ってほしいという願いをたくさん込めてあげたいですね。どんなことにこだわって考えるのか、二人の価値観を見直すきっかけにもなります。名前に使う漢字がどんな意味を持つか、響きがどんなイメージを持つかも大切な要素です。漢字の組み合わせによっては、願いとは違う意味やイメージになってしまうことも。辞書や漢和辞典できちんと調べましょう。

名づけのルール
名づけに使える漢字は戸籍法で定められています。常用漢字や人名用漢字、人名に使える旧字体、ひらがな、カタカナなどが許されています。それ以外の漢字を使った名前は、出生届を提出する際に受け付けてもらえません。必ず使える漢字かどうかはチェックしましょう。基本的に、アルファベットなどの外国の文字は使えないことになっています。また、算用数字、ローマ数字、記号も基本的には使えません。ただし、「イチロー」のような長音符号「ー」や「奈々子」「寧々」のような繰り返し符号「々」「ゞ」は使うことができます。この場合、姓の最後の一字を繰り返して名前の1字目に「々」「ゞ」を使うことはできません。
名前において、漢字の読み方は自由で、制限はありません。「飛翔」と書いて「つばさ」と読ませることもできます。ただし、漢字と読み方が結びつきづらい名前は考えもの。常識の範囲内のほうがいいでしょう。 また、名前の長さも法律上では決まりはなく自由です。ただし、あまりに凝った長い名前だと、読んだり書いたりするときに、子どもに負担をかけることに。これも常識の範囲内にしておきましょう。
名づけの考え方
●使いたい漢字から
パパやママの名前から漢字を使いたい、好きな漢字、お気に入りの漢字があるという場合は、その漢字を含めた名前のアレンジを考えましょう。「翔」という字を使いたい場合は「翔太」「大翔」など、1字目に使うか、2字目に使うかでも印象は変わります。
●読み方・響きから
「あやか」「りお」など名前の読み方や響きから考える方法もあります。「あやか」であれば、一音に対して一字を使って「亜弥香」にするのか「彩花」にするのかなど、音に合った漢字の組み合わせを選んで、考えていきます。
●イメージから
漢字の持つイメージや響きの持つイメージから名前を考えることもできます。たとえば、春に生まれる赤ちゃんなら、春を連想させる「桜」「萌」「芽」などの漢字を使って考えたり、「いぶき」「ひなた」などの響きから考えます。好きなことからイメージをわかせても○。
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妊娠28週の気がかりやトラブル・病気
気をつけたい胎盤のトラブル2
赤ちゃんにママの血液中の酸素や栄養を届け、赤ちゃんからママへいらなくなった二酸化炭素や老廃物を渡すなど、赤ちゃんの成長には欠かせない、大切なパートナーである胎盤。だからこそトラブルが起こるとその影響は大きいものに。どんなものか見ていきましょう。
常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)
★どんな症状?
赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまうこと
胎盤は通常、赤ちゃんが生まれた後に子宮壁からはがれ、外に排出されます。ところがまだ胎内に赤ちゃんがいるのに、胎盤が先にはがれてしまうことを常位胎盤早期剥離といいます。胎盤がはがれると、赤ちゃんに送る酸素や栄養が止まってしまいます。大出血を伴うため、母子ともに命にかかわる危険な状態に。急いで産院に連絡をしましょう。下腹部に激痛があり、おなかが張ってかたくなるのが特徴です。子宮内では大出血していても、外に出てくるのは少量の場合も。
こんな症状があったらすぐ受診!
1.大出血(ただし、外に出る出血は少量のことも)
2.下腹部に激痛があり、おなかがカチカチにかたくなる
★なぜなるの?
はっきりとした原因はわかりません
大変危険なトラブルにもかかわらず、原因ははっきりしていません。ただ、喫煙や妊娠高血圧症候群などによって引き起こされる可能性が高いといわれています。また交通事故などの外部からの強い衝撃によって起こることも。おなかを激しくぶつけたら、症状はなくてもすぐ産院に連絡をして受診しましょう。
★どうすればいい?
基本は健診をきちんと受けること
大量に出血している、おなかが板のようにカチカチにかたくなるなど、常位胎盤早期剥離の特徴的な症状が出た場合をのぞき、早期に診断することはとても難しいものです。しかし、通常の健診の中で行われる超音波検査の中で、子宮壁との間に血腫が見えるなどの兆候が見られるケースもあるため、健診を定期的に受けること、また出血やおなかの張り、胎動が少なくなったなどの症状があるときには産院に連絡をして受診することが大切です。
★赤ちゃんへの影響は?
妊娠週数にかかわらず分娩を進めます
常位胎盤早期剥離になったら、もはや症状を止めることは不可能です。すでに出産が始まっていたり、子宮口が全開大、もしくはそれに近いような状態であれば、吸引(または鉗子)分娩で赤ちゃんが出てくるのを助けてお産を進めます。出産がまだ始まっていない場合でも、母子ともに緊急を要する事態ですので、妊娠週数にかかわらず、すぐに帝王切開分娩をして、赤ちゃんとママの安全を最優先に考えます。

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ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。

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