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妊娠30週(妊娠8ヶ月)

妊婦の基本情報

おなかはますます重くなります

妊娠30週の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

赤ちゃんは羊水を飲み込みながら、呼吸のような運動をしています。

聴覚が発達しているので、夫婦でどんどん語りかけましょう。ママのおなかは、さらに大きく重くなってきます。

手足がむくみやすくなり、静脈瘤ができることも

妊娠30週になりましたね。妊娠8カ月の3週目です。 妊娠8カ月以降は、おなかの中で赤ちゃんがどんな姿勢でいるのか、ママ自身にも結構わかるようになります。 手足にむくみは出ていませんか? 妊娠後期になると、大きな子宮に下大静脈が押されるため、血液の巡りが悪くなり、手足がむくんできたり、静脈瘤ができやすくなったりします。とくに、妊娠中は血液が薄まって循環量が増えるので、体の水分量が増加します。そのため、むくみが出るママは非常に多くなります。夕方以降にむくみが起きても、翌朝引いている程度の症状なら、生理的な範囲内なので心配はいりません。

子宮のてっぺん(子宮底)は、おへそとみぞおちの中間くらいまで上がります。おなかがグンとせり出してくると、足元が結構見えづらくなってくるので、とくに段差のある場所の上り下りをするときは、足元をチェックしながら慎重に行動するようにしましょう。 また妊娠中は、ホルモン状態の変化の影響で、おりものの量が増えることも。これからお産が近づくにつれて、再び増加しやすくなります。においや色、状態などにいつもと違う変化が見られたら、担当医に相談を。 妊娠30週を過ぎると、生理的なおなかの張りが頻繁に起こりやすくなります。安静にして様子を見ていても、規則的な張りが続いてなかなか治まらないときや、痛みや出血などの症状が見られる場合は、切迫早産の兆候の可能性があるため、早急に産院に連絡しましょう。

誕生後に備えて、肺呼吸の練習を始めます

おなかの赤ちゃんの成長【28~31週ごろ】

●心臓や肺、腎臓などの内臓器官や脳などの中枢神経の機能が充実してきます。

●聴覚がほぼ完成します。

●骨髄の働きもほぼ完全になります。

●誕生に備えて、横隔膜を上下させ呼吸に似た動き(呼吸様運動)をし始めます。

●体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に、大きな頭やおしりを入れて、たての向きになります。

赤ちゃんは横隔膜を上下させる呼吸様運動をし始めます。これは外界に出たときの呼吸の動きに似ています。聴覚がほぼ完成し、赤ちゃんへ語りかけるチャンスです。体も成長し、たて向きに位置するでしょう。

このころの超音波写真

発育での個人差が目立ってきます

超音波画面には体の部位のアップしか写りませんが、赤ちゃんはゆったりと体を動かしているでしょう。大きめ赤ちゃん、小さめ赤ちゃんといった発育の個人差が目立ってきます。

かしわざき産婦人科 柏崎香織先生

妊娠30週の生活アドバイス

赤ちゃんの過ごすスペースを作ろう

わが家でもっとも赤ちゃんが快適に過ごせるスペースはどこ? ベビーベッドかベビー布団だけかによっても、スペースづくりは異なります。

寝室のスタイルや部屋の間取りを考えて

新生児期の赤ちゃんは1日のほとんどを寝て過ごします。まず、赤ちゃんをベビーベッドに寝かせるか、布団で寝かせるかを考えます。そのとき、夜も授乳やおむつ替えなどのお世話がありますから、寝室のスタイルによって、どちらにするかを選ぶようにするといいでしょう。ママがベッドで寝ているならばベビーベッド、布団で寝ているならば布団のほうが、夜のお世話がしやすいです。 また、ママが昼間過ごすことの多いリビングから寝室が見えるような間取りであればいいですが、離れている場合は、ベッドや布団を移動する必要があります。この場合は移動しやすいように、家具の配置を考えて、妊娠中にパパに移動してもらっておきましょう。

たとえば、リビングのすぐ隣に和室がある場合は、夜は和室で布団を敷いて寝かせ、昼はママがリビングにいても和室にいる赤ちゃんの様子を見ることができます。リビングと寝室が離れている場合は、リビングで過ごすときに寝かせるスペースを確保しなければいけません。夜にママはベッドで寝ているのに、赤ちゃんが布団だと、お世話をするときの姿勢に無理があります。また、ママの目線が赤ちゃんの寝ている位置と同じほうが、変化に気づきやすいでしょう。ベビーベッドはほこりから守ってくれるなどのメリットがありますから、それも加味した上で、検討しましょう。

スペースづくりのポイント

赤ちゃんをどこで寝かせるかが決まったら、そのスペースのまわりの室温対策や安全対策を考えましょう。新生児期の赤ちゃんは体温調節がうまくできません。温度や湿度には配慮が必要です。

また、冷暖房の風や外気、直射日光が直接あたらないようにしましょう。 また、頭や体に落ちてきそうなものはないか、地震のときに倒れてくる家具はないかも確認。照明器具の真下に寝かせるのも避けるようにしましょう。

理想的な赤ちゃんスペース・温度・湿度

エアコンの温度や湿度の表示は、大人の身長での快適温度なので、赤ちゃんが寝ている高さに温湿度計を置いてチェックを。新生児期は室温22度~25度、湿度は50~60%が快適な温度と湿度の目安です。時計やカレンダー、壁にかけた絵など、赤ちゃんの頭の上に落ちてくるものがないか確認。ベッドメリーなども頭側につけがちですが、落下の危険を避けるためにも、足もとに設置を。

風通しがよく、換気がしやすい場所が望ましいですが、外気や直射日光があたる窓際からは赤ちゃんの寝るスペースを離しましょう。カーテンを閉めていても、窓からは冷気が入ってきて寒いものです。エアコンに空気清浄機能がついている場合は、換気をしてくれます。風向きも調節して、赤ちゃんに風が当たらないようにしましょう。フィルターの掃除機能がついていないものは、こまめに掃除を。

愛育病院センター長 中林正雄先生

妊娠30週の気がかりやトラブル・病気

さかごになったら気をつけること

後期になると赤ちゃんは頭を下にした姿勢に落ち着きますが、なかには足が下になるさかごになる赤ちゃんもいます。でも、さかごは決して珍しいものではありません。お産のときまでに自然に治ることが多く、医師の指導のもと、直す方法もいくつかあります。

さかご

気をつけたい時期 妊娠30~36週

★どうしてさかごになるの?
原因はあるもののわからないことが多い
妊娠30週ごろになると、おなかの中で赤ちゃんは頭を下にしている(頭位)のが一般的です。これに対して、足やおしりが下になっている状態が「さかご(骨盤位)」です。さかごが問題になるのはこの30週以降。原因は、胎児側と母体側に分かれます。胎児側では多胎妊娠や胎児奇形など、母体側では前置胎盤などの胎盤の位置の問題、子宮筋腫がある、双角子宮などが考えられますが、原因がわかっているのはほんの一部で、原因がわからないことも多いのです。

★さかごが問題になるのはいつから?
妊娠30週以降でさかごだったとき
妊娠30週以降の健診でさかごだった場合、問題となってきます。それまでは、赤ちゃんは羊水の中で自由に動き回っているので、さかごと言われても気にする必要はありません。また、30週以降でも、特別な治療は行いません。病的な原因以外で、さかごになりやすいタイプというものはとくにありません。

★さかごのときに気をつけることは?
さかごだからといって神経質にならなくても大丈夫
病的な原因がない限り、さかごだからといっておなかが張りやすい、早産しやすいなどのトラブルがあるわけではありません。医師から特別な指示がなければ、普段通りに過ごして大丈夫です。30週以降にさかごであっても、無理に何かを行う必要はありません。臨月に入ったら、万が一の破水を避けるためにも、激しい運動は控えたほうがいいでしょう。

★万が一のトラブルには・・・
さかごの場合、陣痛が起こる前に破水してしまう前期破水の状態になると、へその緒が先に外に出てしまう恐れがあります。破水かなと思ったら、すぐに産院に連絡し、急いで受診しましょう。

さかごが直らないときは?出産はどうなるの?

多くは帝王切開分娩でのお産になります
さかごの場合、いちばん大きな頭を最後に娩出することになるので、経腟分娩では胎児機能不全などの危険を伴うこともあるため、今では帝王切開分娩をする産院がほとんどとなっています。赤ちゃんの安全を第一に考える傾向が強い時代の流れもあり、今後も帝王切開分娩が増えていくでしょう。出産方法は医師とよく相談して決めましょう。

★さかごで経腟分娩する場合のリスクは?
骨盤と赤ちゃんの頭の間にへその緒が挟まり、赤ちゃんへの酸素がストップしたり、へその緒の圧迫で赤ちゃんの心拍が低下するリスクも。

★さかごの注意ポイント
・ 30週まではさかごと言われても神経質にならず、普段通りの生活を。
・ 30週を過ぎたら、定期的に健診を受けてチェックを。
・ さかごを直す方法を試すときは、必ず産院の指導のもとで。

東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学 教授 藤井知行先生

妊娠週数別基本情報

妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。

妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

妊娠1ヶ月

妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。

妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠
2ヶ月
妊娠
3ヶ月
妊娠
4ヶ月

妊娠中期-妊娠16週~27週

安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。

妊娠中期-妊娠16週~27週

妊娠
5ヶ月
妊娠
6ヶ月
妊娠
7ヶ月

妊娠後期-妊娠28週~40週

出産まであと少し!お産のはじまりで気をつけることは?注意したい症状は?暮らしの中の注意事項は?赤ちゃんに出会える日への期待と不安が膨らむ妊娠後期に知っておきたい情報をまとめました。

妊娠後期-妊娠28週~40週

妊娠
8ヶ月
妊娠
9ヶ月
妊娠
10ヶ月

出産

出産まであと少し!お産のはじまりからの流れや出産方法、陣痛を乗り切るコツや方法、帝王切開についてなど、事前に知っておきたい出産のための基本情報をまとめました。

出産

妊娠後期(30週) ママの悩みQ&A

妊娠中はおなかの赤ちゃんの成長、体重管理や体の悩みについて、育児中は赤ちゃんの発育、予防接種や健診、母乳・ミルク・離乳食、お世話や遊びなどなど、いろんな疑問や不安を抱えています。そんな妊娠中から育児中のママたちのお悩みに、産婦人科や小児科の医師、助産師、保育士など各分野の専門家がていねいにお答えします。

37才初産婦(しょさんぷ)30週です。すでにプラス10kgになってしまいました(ここ2週間でいきなり3kg増量)。自分の食欲がまったく抑えられません。間食がやめられず、常に何か食べてる状態です。少しでも空腹になると、変な気持ち悪さなんです。このまま行くと、産後が怖くてしかたありません。どうしたらいいでしょうか?
食欲を我慢するのはなかなかむずかしいものですね。体重の増加は食事のとりすぎだけで…
妊娠30週です。病院で赤ちゃんが下がっていると言われ安静生活を送っています。赤ちゃんが下がるのはどうしてなのですか?そして赤ちゃんの発育に影響はないのでしょうか?気になり夜も眠れません。
赤ちゃんが下がっている原因にはいろいろなものがあり、一概には言えません。産院で診…
30週に入りました。このごろ夜になると、寝苦しさとともに足の不快感がひどく、むずむずする症状でまったく寝つけません。やっと眠れたと思っても1、2時間おきに足の不快感で目が覚めており疲労がたまっています。まだ仕事もしているため、なんとか改善したいのですが、対処法はないでしょうか?
妊娠中はホルモンによる自律神経の乱れから睡眠が浅くなり、寝苦しさを感じる妊婦さん…
30週になる初マタです。切迫早産と言われているのですが妊娠前から腰痛があり、どんどん悪化してきています。起き上がるのもつらかったりするのですが、切迫早産でもできる腰痛の解消方法はありますか?
腰痛がひどいときは、無理して体を動かすのではなく、安静にして筋肉を休ませましょう…
今30週に入ったところです。 昨日から胸~太もも、腰のあたりに赤い発疹(ほっしん)みたいなものができてしまいました。かゆみがあるだけで痛くはありません。発熱もないのですが、何か病気になってしまったのか不安です。
妊娠後期になってから腹部に発症するじんましん(または多形紅斑・たけいこうはん)の…

妊娠後期に関する用語

「たまひよ用語辞典」は、多くのママに好評の「たまひよ大百科シリーズ」を元に、たまひよnet向けに、短い時間で簡潔に概要がつかめるようにと全て一から編集した、みなさまのための用語集です。 用語は、「出産用語」「産後の体用語」「新生児のお世話用語」に分かれています。気になる部分を選んで、読み進めていってくださいね。