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妊娠23週 妊娠6ヶ月

【医師監修】妊娠23週 妊婦の基本情報

おなかの重みで腰や足への負担が大きくなります

日本赤十字社医療センター
周産母子・小児センター顧問
1973年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター周産母子・小児医療センター長、副院長などを経て、2015年より現職。東都文京病院院長。東京母乳の会運営委員長を兼務。

妊娠23週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

赤ちゃんが元気に育っていることを体感できる“胎動”。

こそばゆい? それとも力強い? パパと一緒に、赤ちゃんを存分に感じましょう。

足の筋肉に負担がかかるため、足がつりやすくなります

妊娠23週になりましたね。妊娠6ヶ月の4週目で、6ヶ月の最後の週になります。 ほとんどの人が胎動を感じるようになり、赤ちゃんの位置がわかる場合も。胎動に気づくことが多くなるにつれて、おなかの赤ちゃんとの一体感が深まり、ママになる実感がより強くなるでしょう。 つらいつわりや体調の変化などを乗り越えて数ヶ月経過し、体が妊娠という状態に慣れ、心身共に落ち着いてくるママが多いようです。 子宮は、大人の頭よりさらにひと回り大きくなり、子宮のてっぺんはママのおへその少し上のほうまで達します。 乳腺も発達していき、おなかと同じように乳房もますます大きくなります。

おなかが前にせり出してくると、体の重心がずれることにより、さまざまなトラブルが出やすくなります。立っているときは背中が反った姿勢になるため、腰や背骨に負担がかかり、健診で腰痛や背中の痛みを訴える人が増えていきます。重くなった体を支えるため、足の筋肉にも過大な負担がかかってきます。これからお産が終わるまでは、ふくらはぎがつるトラブル(こむら返り)も起こりやすいでしょう。足がつると、飛び上がるほどの苦痛なのであわてがちですが、まずは落ち着いて対処を。つったほうの足の親指をつかみ、おなか側に引っ張ると治まります。自分でできないときは、パパに頼みましょう。また、入浴で体を温めたり、体の疲れをためないようリラックスしたりして、予防に努めましょう。

骨や筋肉が成長して動きも大ぶりになってきます

おなかの赤ちゃんの成長【20~23週】

●臓器の機能がより成熟し、体の細部が発育してきます。

●骨がますますしっかりして、体の末端まで筋肉がついてきます。大きく体を動かす運動などもするように。

●聴覚が発達してきます。

●上下まぶたが離れ、顔立ちがはっきりしてきます。

消化器、泌尿器などの器官が成熟してきて、体の部位も細部の成熟へと向かいます。骨や筋肉がしっかりしてきて、動きが大きくなります。

妊娠23週ころの超音波写真

早ければ外性器がわかるようになります

外性器の違いが現れるのは11週ごろですが、超音波ではっきり確認できるのは18週以降。赤ちゃんは羊水の中でぐるぐる回っているので、体位により性別がわかることも。写真は男の子。

妊娠23週の生活アドバイス

健診で気になること

妊婦健診で先生に気になることを言われたら、そのままにせずにきちんと確認しましょう。メモを取ることも忘れずに。

妊娠経過や赤ちゃんの状態についての説明が増えてきます

赤ちゃんが成長してくると健診の超音波検査で見える部分も増え、先生からの説明も増えてきます。また、母体への負荷も増えるので、注意したいことも出てきます。

先生から言われてわからないこと、気になることがあったらそのままにせず、納得がいくまで聞きましょう。先生とコミュニケーションをとることで、不安も解消されます。

先生とのコミュニケーションのコツ

健診で自分の体やおなかの赤ちゃんのことを診てくれている先生に、マナーとして、「ありがとうございました」を言いましょう。このひと言で、相手も自分も気分がよくなります。時に先生が忙しく、なかなか話せそうにない雰囲気の場合もあるでしょう。そんなときは助産師さんも強い味方。「健診でこんなことを言われたのですが…」と相談してみましょう。

なかなか聞けないこともあるでしょうが、「ん?」と思ったらすかさず、どういうことなのか聞きましょう。知ろうという姿勢に先生が困ることはありません。健診で聞こうと思っていたのに忘れちゃった、というのはよくあること。聞いておきたいことを付せんにメモして、母子健康手帳にはっておくと便利です。

健診で言われることの多い「気になるひと言」~赤ちゃんについて

赤ちゃんの成長具合は超音波検査で確認することができます。赤ちゃんの頭の大きさや、心臓の動き、内臓の様子、推定体重などを調べます。医師がチェックして気になることがあれば、ほかの検査とも併せてチェックしたり、よりくわしい検査をして調べます。

「赤ちゃんが小さめだね」
両親が小柄であれば、赤ちゃんも小さめになりがち。超音波検査で元気に動いている様子がわかれば問題ない場合がほとんどです。赤ちゃんの発育や健康状態に心配があれば、さらに検査などが行なわれるはずです。

「赤ちゃんが大きめだね」
赤ちゃんが元気でほかにトラブルがなければ心配はいりません。ただし、ママが妊娠糖尿病の場合、赤ちゃんが4000g以上の巨大児になる可能性が。その場合は、食事や薬で血糖値をコントロールする指導を受けます。

健診で言われることの多い「気になるひと言」~胎盤や羊水、臍帯(へその緒)について

胎盤の位置や羊水の量、臍帯の様子も超音波検査で確認することができます。胎盤は、子宮の入り口近くにあると大出血を起こす可能性があるので注意して診ます。羊水の量は赤ちゃんの状態と密接に関連があるので、多過ぎる場合も少な過ぎる場合も、赤ちゃんの精密検査が行われます。臍帯は、ほとんど問題になることはありません。ただし、赤ちゃんに影響しそうな場合は適切な対策がとられます。

「へその緒が首に巻きついてるね」
へその緒が首に巻きつくことは珍しいことではありません。おなかのなかで動いているうちに自然にほどけることも多いようです。巻きついたままでも、ほとんどの場合そのまま経腟分娩になります。

「羊水の量がちょっと少なめですね」
羊水の量は妊娠経過に応じて変化します。極端に少ない場合には、赤ちゃんの発育に問題があったり、腎臓になんらかのトラブルがあることがあり、くわしく調べる必要があります。ですが、ちょっと少ない程度ならそれほど心配することはありません。

「胎盤が下のほうにあります」
妊娠中期ごろは胎盤が子宮の入り口(子宮口)に近い位置に見えることが少なくありません。しかし、多くの場合子宮が大きくなるにつれて、胎盤の位置も上がっていく可能性があるので、経過を見ていきます。

妊娠23週の気がかりやトラブル・病気

切迫早産の予防と治療

切迫早産の予防、治療について知っておきましょう。

予防のためにできること

1健診をきちんと受ける
早期発見・早期治療をするためには、定期的に妊婦健診を受け、チェックすることが大前提です。

2おりものの変化をチェック
細菌感染など、腟内に異常がある場合は、おりものに変化が現れることもあります。におい・量・色の変化や、かゆみがある場合は、早めに産院を受診しましょう。

3疲労やストレスをためない
疲労やストレスで抵抗力が落ちると、感染症にかかりやすくなります。疲れを感じたら、すぐに休息を。日ごろから、十分な睡眠や栄養バランスのよい食事を心がけることも大切です。

4歯科検診で歯周病予防
歯周病も切迫早産のリスクを高める原因の1つ。妊娠中は歯周病が進行しやすいので、歯科検診を受けて、口腔環境をチェックしておきましょう。

5セックスする場合はコンドームを使用する
精液に含まれるプロスタグランジンという物質には、子宮を収縮させる作用があります。細菌やウイルスに感染するのを防ぐためにも、コンドームなしのセックスは禁物です。

どんな治療をするの?

内診をしてみて、おなかの張りや痛みはあってもそれが強くなく、子宮口が閉じていて、赤ちゃんが元気でいるなら、自宅安静のこともあります。自宅安静の場合は、身のまわりのこと以外はしないで。子宮収縮抑制薬(ウテメリンなど)を処方されることも多いでしょう。また、規則的な陣痛があったときや、内診で内子宮口が開き始めているときなどは入院安静が指示されます。持続的に子宮収縮を抑える点滴をすることも多いでしょう。

切迫早産ではまずその原因を調べます。胎児機能不全や重症の感染症、重症の妊娠高血圧症候群などで妊娠を継続することがママと赤ちゃんにとって危険な場合でなければ、子宮収縮がある場合はそれを止める薬を使用します。また、子宮口の炎症が切迫早産の原因として重要視されているので、これを抑えるための薬や抗菌薬を腟内に使用することがあります。

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