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妊娠33週 妊娠9ヶ月

【医師監修】妊娠33週 妊婦の基本情報

胃もたれや頻尿など不快症状が出てきます

日本赤十字社医療センター
周産母子・小児センター顧問
1973年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター周産母子・小児医療センター長、副院長などを経て、2015年より現職。東都文京病院院長。東京母乳の会運営委員長を兼務。

妊娠33週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

赤ちゃんは皮下脂肪がついて、ふっくらした体つきに!

大きくなった子宮に胃や膀胱が圧迫され、胃のむかつきや尿もれなど不快症状に悩まされるママも増えます。

動悸や息切れに悩まされたり、頻尿や尿もれなどのトラブルも

妊娠33週になりましたね。妊娠9ヶ月の2週目です。 子宮のてっぺん(子宮底)は、みぞおちあたりまで達します。そのため、胃が押し上げられて、終わったはずのつわりが再開したかのように胸やけするなどの症状が出る人も。食後に気持ちが悪くなったりする場合は、食べる量を減らし、何回かに分けてとることをおすすめします。ただし、1日に必要なカロリーをオーバーしないように注意しましょう。 そろそろ、階段を上ったりするときに、胸が苦しくなりませんか? この時期、動悸(どうき)や息切れに悩まされるママもいます。これは、胃と同様に心臓や肺も圧迫されるためです。また、子宮の下の膀胱が圧迫されて、頻尿になったり、せき込んだりしたときなど腹圧がかかった瞬間に尿もれしてしまうといったトラブルも多くなるでしょう。

妊娠週数が進むにしたがって、おなかの張りもさらに増えていきます。体重が増加していくと、体を動かしたあとは疲れがたまりやすくなります。疲労が蓄積すると、普段以上におなかが張りやすくなる可能性も。疲れが出てきたら、なるべく早めに安静にし、体を休めましょう。 日増しに大きくなっていくおなかを支えるために、足にもかなり負担がかかってきます。足のつけ根が痛くなってきたり、つってしまったり、あるいは、むくみが悪化したと訴えるママもいるでしょう。 立ち上がると、反り返った姿勢が続くので、腰や背中は負担を強いられ、痛みがひどくなることもあるでしょう。つらい場合は、医師に相談しましょう。

肺の機能が完成し、体つきもふっくらしてきます

おなかの赤ちゃんの成長【32~35週ごろ】

●皮下脂肪が増え、体つきがふっくらして、外見的には新生児とほとんど同じようになってきます。

●35週になると肺の機能が成熟してきます。

●寝たり起きたりを20分おきに繰り返しています。

●髪の毛が長くなり、つめは指の先端まで伸びてきます。

肺の機能も成熟し、皮下脂肪がついてふっくらとしてきます。生後すぐのころの赤ちゃんの外見に近いでしょう。循環する羊水量が少しずつ減って、子宮内で赤ちゃんが動くスペースも狭くなります。

妊娠33週ころの超音波写真

体が大きくなると体位を変えにくくなります

出産が近づいて体が大きくなると、赤ちゃんは体位を変えにくくなり、外性器は見えづらくなります。性別は、外性器の特徴が確認しやすい男の子のほうが判別しやすいでしょう。

妊娠33週の生活アドバイス

安産力を高めるエクササイズにトライ!

安産力を高めるために、ヨガの要素を取り入れたエクササイズをご紹介します。

適度な運動とストレッチで安産をめざそう

初めてのお産の場合、陣痛が始まってから赤ちゃんの誕生までは約12〜15時間かかるといわれています。この長丁場を乗りきるには体力が必要です。妊娠中はおなかの赤ちゃんを大事にして、行動を控えめにしてしまいがち。安産を迎えるためには、適度な運動を習慣に、分娩のときに使う筋肉を強化して、体を柔軟にしておくことが重要なポイントです。

そこで役に立つのが、ヨガの要素を取り入れたエクササイズ。ストレッチ効果もあるので、気持ちよく体をほぐすことができます。1日少しでもいいので体を動かし、毎日続けることが効果的。おなかが張ったり、体調が心配なときはストップして、無理せずに続けていきましょう。 ストレッチで筋肉を伸ばすときは、リラックスして、息をゆっくり吐きながら行うようにしましょう。痛みを感じたときというのは、体がかたくなり、息を止めて我慢をしてしまいますが、陣痛のときは逆に体の力を抜いて、深呼吸をして酸素を赤ちゃんに届けるように心がけないといけません。その練習をしておくと、お産のときに役立ちます。そして、どの筋肉が使われ、どの筋肉が緩まるかを意識しながら、体を動かすとより効果的です。 エクササイズだけでなく、歩くこともいい運動になります。体調のいい日は散歩を兼ねて1時間くらい歩きましょう。

日常生活でできること

日ごろの何気ない動作や姿勢でも、工夫次第で安産エクササイズの効果が得られます。このとき意識したいのは「股関節」と「骨盤底筋群」。お産のときは足を大きく開脚するため、股関節を柔軟にしておくことが大切。また、骨盤を支える骨盤底(こつばんてい)筋群を鍛えることで、産道がスムーズに広がるだけでなく、産後もトレーニングを行うと尿モレなどが起こらないように予防もできます。あぐらやスクワットがおすすめです。

お産のイメージをつかむ

お産に不安はつきもの。それは未知のことだからです。お産の流れを勉強したり、大まかなお産のイメージを持っていれば、「今できること」がわかり、パニックにならずにすみます。ただし、おぼえておきたいのは、お産は必ずしもマニュアルどおりには進まないということ。

人それぞれ、お産にかかる時間も、進み方も違います。このことも知っておくと、「思っていたのと違う!」とあわてることがありません。

妊娠33週の気がかりやトラブル・病気

出産が近くなったら気をつけること1

だんだん出産が近づいてきました。赤ちゃんに会える日に備えて、今のうちに治しておかなければいけない病気や気をつけたいトラブルもあります。B群溶連菌もその一つ。初期の検査で陰性でも、後期に陽性になっていると赤ちゃんにも影響が。

B群溶血性レンサ球菌(GBS)

★どんな症状?
妊娠していない時期は何も悪さをしません
B群溶血性レンサ球菌は、腟内などにいる常在菌で、とくに症状はなく、悪さをすることもありません。ただ出産までに治療をしないでいると、出産時にママが感染していると赤ちゃんに感染し、重大な病気を引き起こすので、要注意です。

★なぜなるの?
感染はめずらしくなく、検査でチェックすることが大切
B群溶血性レンサ球菌自体は無症状ですが、感染していると、子宮を包む卵膜に炎症を起こす絨毛膜羊膜炎になり、前期破水や早産を引き起こします。またお産直前に感染したまま気づかずに出産すると、赤ちゃんに産道感染して、重大な病気になるので、とくに妊娠後期にママが感染していないかどうかを検査することがとても大切になってきます。

★どんな治療をするの?
抗菌薬を点滴してお産にのぞみます
B群溶血性レンサ球菌の検査の結果が陽性と出ても、妊婦さん自身には何も影響はありませんが、赤ちゃんへの産道感染を防ぐために、分娩時にペニシリンなどの抗菌薬の点滴注射をしながらお産にのぞみます。陣痛が始まったら点滴の準備をし、お産が終わるまで点滴を続けて、赤ちゃんへの感染を予防するのです。分娩に備えて万全の準備をしておくためにも、後期のGBS検査を必ずきちんと受けておくことはとても大切です。

★赤ちゃんへの影響は?
分娩時に感染予防できればまず問題ありません
分娩時に感染を防ぐことができれば、赤ちゃんには何の問題もありません。産後のママ自身にも、問題はないので大丈夫です。ただ、万が一分娩時に赤ちゃんが感染してしまった場合には、新生児GBS感染症といい、髄膜炎や肺炎などの重大な病気になり、命にかかわることもあります。

妊娠中におススメの本・アプリ

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