1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 妊娠初期
  4. 妊娠初期(10週)

妊娠10週(妊娠3ヶ月)

【医師監修】妊娠10週 妊婦の基本情報

赤ちゃんはヒトの形へ。ママがつわりでも栄養は届いています

妊娠10週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

監修医師:かしわざき産婦人科 柏崎香織先生

ヒトの赤ちゃん、“胎児”としての成長がスタート!

つわりの症状が最もつらくなる時期。けれども、赤ちゃんは絨毛を通してママから栄養をもらっています。

つわりで食べられなくても、赤ちゃんはママの体から栄養をもらっています

妊娠10週になりましたね。妊娠3カ月の3週目です。 この時期の子宮は、また少し大きくなり、女性の握りこぶしくらいの大きさになります。ママのおなかの表面はあまり変わりませんが、下腹部をなでてみると、ちょっとふっくらした手触りに変わってきているかもしれません。つわりの症状がある人は、今がいちばんつらい時期かもしれません。脱水症状に気をつけて、食べられるものを少しずつ口にしましょう。つわりで何も口にできなかったりすると、おなかの赤ちゃんに栄養が届いているのか不安に思う人もいますが、この時期の赤ちゃんは、へその緒を通してママから栄養をもらっているので大丈夫です。

子宮が少しずつ大きくなるのに伴い、子宮の筋肉や子宮を支える靭帯が引っ張られるため、下腹部にチクチクした痛みが出たり、足のつけ根付近に違和感を覚えたりする場合もあります。 大きくなり始めた子宮の圧迫やホルモンの影響で、骨盤の中の血液の流れが悪くなり、腰や外陰部などが重く感じられるようになる人も。また、同じ原因で、腸のぜん動運動が悪くなるため、便秘になるママが少しずつ増えていきます。 時期には個人差がありますが、ホルモンの作用で乳房が張って痛みを感じるようになってくる人もいるでしょう。 胎盤は、まだ出来上がっていない時期。出血や痛みを伴うことがあれば、早めに産院を受診しましょう。

ヒトの赤ちゃんとして成長をスタート!

おなかの赤ちゃんの成長【8~11週ごろ】

●胎芽から、ヒトの赤ちゃんである胎児と呼ばれるようになります。

●しっぽは完全になくなり頭、足、胴が発達して3頭身に。

●まぶたや唇、歯のもとになる歯胚などができてきます。

●手足の指が分かれ、つめが生え始めます。

●肝臓、胃、腎臓などが働きだし、赤ちゃんは羊水を飲み、尿を排泄し始めます。

いよいよヒトの形をした胎児としての成長をスタート。2頭身から3頭身になり、体の部位や器官ができて徐々に動きだします。臓器が完成すると、赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして排出し始めます。

このころの超音波写真

小さな手足が見えてきた!

ヒトの形に近づいてきて、頭、手、足の区別がわかるようになります。手足を活発に動かす赤ちゃんもいます。写真は片方の足を伸ばした姿勢で、頭の黒い部分は脳です。

妊娠10週の生活アドバイス

監修医師:愛育病院センター長 中林正雄先生

便秘を解消しよう

妊娠中はホルモンの影響などで便秘気味になりがち。原因と予防策を知っておきましょう

まずは食生活の見直しをしましょう

妊娠前から多くの女性が便秘に悩む傾向にありますが、妊娠すると、それまで便秘に悩んだことがない人も便秘になりやすく、便秘がちだった人はさらに症状が悪化する場合もあります。妊娠中はどうしても便秘になりやすいもの。生活習慣を見直したり、バランスのよい食生活を送ることで、改善に向かう人も多くいます。朝起きたら、きちんと朝食をとり、トイレに入る時間を習慣的につくることが理想的。整腸作用に優れた食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌やビフィズス菌を多く含む食品を適度にとるように心がけるといいでしょう。また、適度に体を動かし、腸の働きをよくすると便秘を予防できます。

便秘になるのは、妊娠を機に黄体ホルモンの分泌が増え、その影響で筋肉が弛緩されて腸の働きが低下していること、妊娠中の運動不足や大きなおなかが原因で腹筋が弱くなっている可能性も。日に日に大きくなる子宮が腸を圧迫し、腸の動きを鈍らせていること、おなかの赤ちゃんが気になってトイレでいきめないことなども原因と考えられています。また、痔になってしまうこともあります。大きくなった子宮が直腸や肛門周辺の静脈を圧迫すること、便秘でかたくなった便を強くいきんで排泄すること、血流が悪化することなどが痔になる原因といわれています。

便秘&痔の予防と対策

朝は腸の働きが活発なので、目覚めたらすぐにコップ1杯の冷水を飲みましょう。1日に約1リットルの水分をとると○。ごぼうやきのこ、さつまいもや、海藻類、乳製品など、食物繊維や乳酸菌などを多く含む食品をとりましょう。長時間同じ姿勢を保つのはNG。体調がよければ散歩をしたり、軽く汗をかいたりする程度の家事を行うなどしましょう。

症状がつらいときは産婦人科で便秘薬を処方してもらいましょう。1週間以上も便通がなかったり、おなかが張って苦しかったり、かたい便で排泄しにくい場合は、遠慮せずに主治医に相談を。赤ちゃんに影響のない便秘薬を処方してくれるので、安心して服用できます。

妊娠10週の気がかりやトラブル・病気

監修医師:東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学 教授 藤井知行先生

妊娠初期に気をつけたい感染症

妊娠初期は、とくに感染症に気をつけたい時期。いちばん心配なのが、おなかの赤ちゃんにどう影響するのかということ。どんな感染症でも予防が第一ですが、もしかかってしまったら早期に治療することが最も大切になります。

ママから赤ちゃんに感染する経路

妊娠・出産・分娩を通して赤ちゃんへ感染することを母子感染といいます。感染には、いくつかの経路があります。

おなかの中に赤ちゃんがいる状態でママが感染すると、ママが感染しても大した症状はでないのに、ママからおなかの赤ちゃんに感染し、赤ちゃんが重傷化してしまう場合があります。これを「胎内感染」といい、十分な治療が必要です。

なお、ママへの主な感染経路は、空気中を浮遊している細菌などの病原体を吸い込むことによって感染する「空気感染」、ほかの人のせきやくしゃみによってママ自身が感染してしまう「飛沫感染」、皮膚や粘膜の接触のほか、手すりやドアノブなどの間接的な接触で病原体が粘膜に付着する「接触感染」、注射や輸血などの医療行為を介するケースや外傷による出血がほかの人の粘膜に触れるなどで感染する「血液感染」、セックスによって感染する「性行為感染」があります。

感染症を防ぐために

1.規則正しい生活で体調管理を心がけて
日ごろから睡眠をしっかりとり、1日3回の食事をとり、規則正しい生活を。体調をととのえておくことは、感染予防の基本です。

2.不用意に人ごみに行かない
飛沫感染を予防するのに、不必要な人ごみへの外出で不特定多数の人と接触することはできるだけ避けるに越したことはありません。

3.外出後はうがい&手洗いを行う
うがい&手洗いで感染症を完全に予防することはできませんが、感染しても発症しにくくなる可能性があります。

4.インフルエンザ流行時はうがい、手洗いを励行
インフルエンザなどが流行しているときは、うがいと手洗い、マスクで予防を。マスクは隙間のないように正しく着用を。

5.食品衛生にも気をつけて
リステリア菌やトキソプラズマ症、O-157(大腸菌)、ノロウイルスによる感染を防ぐため、食品の衛生管理を心がけ、非加熱の食品は控えましょう。

主な感染症

●カンジダ膣炎
分娩時に産道感染
気をつけたい時期妊娠8~36週

妊婦さんの半数以上がなるといわれ、真菌というカビの一種が原因で起こります。普段から膣や口内にもいる常在菌ですが、抵抗力が落ちたときに膣の自浄作用が低下することで膣炎を発症します。外陰部のかゆみや豆腐のかすのようなおりものが増えますが、抗真菌剤の膣座薬で治療すれば簡単に治ります。出産までに治らないと産道感染し、赤ちゃんが鵞口瘡になることがあります。

●水痘(すいとう)
胎内感染、飛沫感染、空気感染
気をつけたい時期妊娠4~11週、36~39週

水ぼうそうのこと。水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。顔や全身に出た発疹が水疱になり、発熱することも。妊娠初期に感染すると赤ちゃんは先天性水痘症候群になる可能性があります。また、お産直前に感染すると、生まれた赤ちゃんに感染して、重症化することが多いので、免疫のない妊婦さんは要注意です。

●風疹
胎内感染、飛沫感染
気をつけたい時期 妊娠4~20週

風疹ウイルスの感染で起こります。体全体に赤い発疹が出ますが、症状があまり出ないことも。妊娠20週までにママが感染すると、赤ちゃんにも高い割合で感染し、先天性風疹症候群という障害をもった赤ちゃんが生まれてくることがあります。初期の血液検査で、ママが持っている抗体の数値を確認し、風疹への免疫を確認できます。

●インフルエンザ
飛沫感染、接触感染
気をつけたい時期妊娠4~36週

インフルエンザウイルスが原因で起こります。妊娠中に感染すると症状が悪化しやすいので注意が必要です。感染によっておなかの赤ちゃんの成長や機能に影響することはまずありませんが、最近、妊婦さんがかかると早産率が通常より高くなることがわかってきました。妊婦さんにはワクチンの接種が推奨されていますので、インフルエンザが流行する前に予防接種をし、外出後は手洗い・うがいを心がけましょう。

●りんご病
胎内感染、飛沫感染
気をつけたい時期妊娠4~36週

伝染性紅斑といい、パルボウイルスが原因。頬がりんごのように赤くなり、手足に紅斑ができ、発熱や関節痛などの症状が出ます。妊娠中に感染すると、赤ちゃんが胎児水腫になり、流・早産を引き起こす可能性があるので注意が必要です。特別な治療はなく、普通に過ごしてよくなるのを待ちます。ただ、日光にあたったり、入浴などでかゆみが増すことがあります。治まるまでは家で静かに過ごしましょう。

11週に「主な感染症」として「性感染症」についての紹介と予防について書いてあります。あわせて確認しておきましょう。

●リステリア菌
食品からの感染

★どんな病気?
加熱殺菌していないナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモンなどの食品を介して感染する食中毒菌です。リステリア菌が腸管内から血中へ侵入し、髄膜炎や脳炎、敗血症を発症します。
★治療法は?
ペニシリンやエリスロマイシンなどの抗菌薬が使われます。
★赤ちゃんへの影響は?
赤ちゃんに感染すると、流産や死産、新生児髄膜炎になることがあります。

妊娠初期(10週) ママの悩みQ&A

妊娠中はおなかの赤ちゃんの成長、体重管理や体の悩みについて、育児中は赤ちゃんの発育、予防接種や健診、母乳・ミルク・離乳食、お世話や遊びなどなど、いろんな疑問や不安を抱えています。そんな妊娠中から育児中のママたちのお悩みに、産婦人科や小児科の医師、助産師、保育士など各分野の専門家がていねいにお答えします。

妊娠10週です。1週間前くらいから、おへその下のおなかがふくらんできました。妊娠3カ月くらいでは、あまりおなかが目立たないと本には書いてあるのですが、おなかが大きくなるのがほかの人よりも早いように思います。異常ではないでしょうか?心配です。
おなかのふくらみ方や大きさについては、妊婦さんも気になるのか、よく聞かれます。…
妊娠10週です。6週のときに切迫流産になり、薬をいただきながら自宅安静をしていました。前日の健診で「まだ子宮が張っているから張り止めの薬だけ出しておきます。」と言われ、服薬していますが、薬以外に張りを抑える方法はありますか?安静は続けたほうがよいのでしょうか?
おなかの張りで妊婦さん自身ができることは「安静」しかありません。今は処方された薬…
妊娠10週目の妊婦です。来月、主人と東京ディズニーランドへ行く予定です。私は、おなかの赤ちゃんが心配なのですが、無理なアトラクションに乗らなければ大丈夫ですか?
まだ妊娠10週で、安定期といわれる時期ではないので、アクティブに活動することはお…
妊娠10週です。つわりと同時に風邪をひいてしまい、体もだるく横になることが多いです。よく食事のあとはすぐに横にならないほうがいいと聞きますが、どれくらい待てばいいのでしょうか。つらいので早く休みたいのですが。
つわりでつらいのならすぐに横になって大丈夫。横になるときは、体の左側が下になるよ…
妊娠10週の経産婦です。つわりがやっと少しずつ治まってきたのですが、たまに、頭痛があります、あと頭がギューッと締めつけられフラフラして横にならないといられないときがあります。これも、つわりの一種なのでしょうか?ちなみに軽度の首ヘルニア持ちです。肩凝りもしょっちゅうです。
頭痛は、妊娠中に起きることの多い症状です。つわりの時期にもよく頭痛は起きますが、…

妊娠週数別基本情報

妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。

妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

妊娠1ヶ月

妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。

妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠
2ヶ月
妊娠
3ヶ月
妊娠
4ヶ月

妊娠中期-妊娠16週~27週

安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。

妊娠中期-妊娠16週~27週

妊娠
5ヶ月
妊娠
6ヶ月
妊娠
7ヶ月

妊娠後期-妊娠28週~40週

出産まであと少し!お産のはじまりで気をつけることは?注意したい症状は?暮らしの中の注意事項は?赤ちゃんに出会える日への期待と不安が膨らむ妊娠後期に知っておきたい情報をまとめました。

妊娠後期-妊娠28週~40週

妊娠
8ヶ月
妊娠
9ヶ月
妊娠
10ヶ月

出産

出産まであと少し!お産のはじまりからの流れや出産方法、陣痛を乗り切るコツや方法、帝王切開についてなど、事前に知っておきたい出産のための基本情報をまとめました。

出産

妊娠初期に関する用語

「たまひよ用語辞典」は、多くのママに好評の「たまひよ大百科シリーズ」を元に、たまひよnet向けに、短い時間で簡潔に概要がつかめるようにと全て一から編集した、みなさまのための用語集です。 用語は、「出産用語」「産後の体用語」「新生児のお世話用語」に分かれています。気になる部分を選んで、読み進めていってくださいね。