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妊娠36週 妊娠10ヶ月 臨月

【医師監修】妊娠36週 妊婦の基本情報

臨月のおなか

日本赤十字社医療センター
周産母子・小児センター顧問
1973年東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター周産母子・小児医療センター長、副院長などを経て、2015年より現職。東都文京病院院長。東京母乳の会運営委員長を兼務。

妊娠36週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

あとはママの体が、お産の始まりを教えてくれますよ!

出産が近づくと、いつ生まれてもいいように赤ちゃんは骨盤のほうに下がってきます。

いよいよ臨月のスタートです! 子宮が下がり、胃がすっきりしてきます

妊娠36週になりましたね。妊娠10ヶ月のスタートです。いよいよお産を意識するようになる臨月に入りました。
出産が近づいてくると、みぞおちまで達していた子宮が、徐々に下がってきます。そのため、心臓や肺への圧迫が少しずつ解消され、動悸や息切れなどの症状が減っていきます。胃も圧迫感から解放され、食欲が通常の状態に戻ってきますが、体重が急激に増える時期なので、食べすぎには十分注意しましょう。 反対に、子宮の下側に位置する膀胱への圧迫は続くので、頻尿や尿もれの症状はよりひどくなる一方でしょう。お産が終わるまではしばらくの我慢です。

赤ちゃんが骨盤の中に下りてきて子宮の周囲を圧迫するため、足のつけ根や恥骨に痛みを感じることもあります。骨盤の中に下りた赤ちゃんは動きが制限されるため、お産が近づくと胎動が多少弱く感じられる場合もあるでしょう。 お産の準備段階として、ホルモンの働きで産道がやわらかく変化し、骨盤の関節も緩んで広がり、赤ちゃんが産道を通りやすい状態になっていきます。 臨月に入ったら、お産の流れをきちんと確認し、お産に対する心の準備をしておくことも大切です。お産の始まる兆候である前駆陣痛やおしるしは、そろそろ起こってもおかしくはありません。前駆陣痛やおしるしを確認しても、即お産が始まるわけではないのであわてなくても大丈夫です。破水が起きた場合は、早急に産院へ連絡しましょう。

骨盤の中に下がり、お産に向けた体位に

おなかの赤ちゃんの成長【36~40週ごろ】

●腎臓機能が成熟して、水分がしっかり処理されるようになり、肌は張りのあるピンク色になります。

●全身を覆っていた胎脂が少なくなります。皮下脂肪も十分につき、ふっくらした体つきに。

●あごを胸につけ、ひざをおなかに引き寄せ、生まれるときを待っています。

腎臓機能が成熟し、肌はピンク色に。お産が近づくと、赤ちゃんは骨盤のほうに下がってきます。いつ生まれても大丈夫なように、あごを胸につけ、おなかを引き寄せた姿勢を取ります。お産は目前です!

妊娠36週ころの超音波写真

子宮内で自由に動けなくなります

体が成長して、子宮内の余分なスペースが少なくなります。赤ちゃんは自由に動けなくなりますが、手足の動きは依然活発。超音波で写る部位も、体のどの部位かわかりづらいでしょう。

妊娠36週の生活アドバイス

臨月に入っても気を抜かないで

臨月に入ると、なんとなく気持ちもそわそわ。落ち着かないですよね。体調管理を万全にして、お産に臨みましょう。

夫婦でよく話し合って決めましょう

予定日が近づいてくると、なんとなくそわそわして落ちつかなくなるものです。でも、ここまできたらリラックスして、ゆったりとした気持ちで対面の日を待ちましょう。ただし、気持ちはゆったりでも、油断してはいけないことがあります。それは、急激な体重増加。臨月に入ると、おなかの赤ちゃんがだんだんと下がっていくために、それまで圧迫されていた胃が元のように落ち着くので、食欲が出てきます。気を抜かず、食生活に気をつけましょう。

そして体調がよければ、ウォーキングなどの適度な運動を引き続き習慣に。家の中でじっとしていると余計に緊張してしまいます。気分転換もかねて、近所に散歩がてら出かけましょう。また、いつお産が始まってもおかしくない時期です。1人で遠出をすることは避けましょう。買い物もパパや家族、友人と一緒にするのがいいでしょう。緊急を要するときでも、だれかそばにいてもらえば安心です。 待ちに待った赤ちゃんとの対面はもうすぐです。赤ちゃんも生まれるための最良の日を待って、準備をしていますよ。

乳首や乳房をチェックしよう

産後すぐから始まる授乳に備えて、乳首や乳房の状態をチェックしておきましょう。

母乳育児のために妊娠中から準備を

最近は母乳育児のよさが見直され、母乳で育てたいと考えるママが増えてきました。しかし、産後、母乳が出ていないのでは? といった不安感から挫折してしまうケースも少なくありません。母乳が出ない体質の人もまれにいますが、赤ちゃんに吸われることで、ほとんどの女性は母乳が出ます。赤ちゃんが吸いやすい乳首をつくるために、妊娠中から乳首の形をチェックしておきましょう。

母乳育児のメリットはたくさんあります。赤ちゃんはママの温かいぬくもりやまなざしを全身で感じ、安心します。ママも、授乳を通して赤ちゃんへの愛情がいっそうわいてきて、絆(きずな)が深まります。母乳には赤ちゃんを病気から守る、免疫物質が多く含まれています。とくに初乳には免疫成分が多く含まれ、赤ちゃんをアレルギーから守ってくれます。赤ちゃんに乳首を吸われることで、子宮の収縮が促され、子宮が元に戻る(子宮復古(しきゅうふっこ))のを助けます。産後の早期授乳がママの体の回復にもなるのです。母乳は道具も準備もいらず、胸を開いて赤ちゃんに乳首を吸わせるだけ。手間がかかりません。また、特別に購入するものもありませんから、経済的です。妊娠中に増加した体脂肪は産後の授乳に備えるためと考えられています。実際、授乳中は妊娠前の体形に早めに戻る傾向が。母乳育児でやせる人も多いようです。母乳は赤ちゃんにとっての完全栄養食品。必要な栄養がバランスよく含まれています。また、消化吸収もよく、赤ちゃんの体に負担がありません。

乳頭・乳輪部のケア

助産師さんに相談しながら始めましょう。乳頭の先には数個から数十個の乳口(乳管の出口)があり、妊娠前は使われることがないため、栓をしたような状態になっています。この栓を取り除いて、乳管の出口を開ける役目をマッサージが果たすのです。

マッサージは助産師さんの指導のもと、妊娠36週以降から始めます。産院によっては指導する時期が遅い場合もあるので、相談しながら行いましょう。

乳頭・乳輪部のマッサージ

乳頭・乳輪部のマッサージは、マッサージをする側の手で乳房を支えるようにして、乳房の基底部と乳頭部が正面を向くように体の中央に乳房を寄せ上げます。反対側の手の親指、人さし指、中指を乳輪の外側に当てます。親指と人さし指・中指でCの字をつくり、指の腹を乳輪の外側に置きます。そのまま乳輪部の中心に向かって、やさしくしぼり出すような感じで圧をかけていきます。そのまま指を乳頭方向へずらし、そっと乳首をもみほぐします。指でほぐす場所を少しずつ替えながら、360度もみほぐします。指の腹を使って、ゆっくりそっと行うのがポイントです。

陥没・扁平(へんぺい)乳首のケアは妊娠36週以降のおなかの張りがない場合に行います。親指・人さし指・中指で乳輪部を含んだ範囲をゆっくりつまみ出すように乳頭を突き出させます。手の甲を乳頭側に倒し、人さし指と中指で乳輪部を挟んで圧をかけます。親指で乳頭の頂きを、円を描くようになでます。※自分だけで判断せず、産院や母乳外来などで相談して、指導を受けるようにしましょう。

妊娠36週の気がかりやトラブル・病気

臨月に入ってからの気になるトラブル1

いよいよ臨月、赤ちゃんに会える日を待つばかりと思うところですが、お産を間近に控えた時期でも、気がかりなことがあります。そのなかの一つがママの骨盤がおなかの赤ちゃんの頭の大きさよりも狭いケース。お産はどうなるのか、見ていきましょう。

児頭骨盤不均衡(CPD)

★どんな状態?
ママの骨盤が赤ちゃんの頭の大きさより狭い状態
経腟分娩では、ママの狭い骨盤を赤ちゃんの大きな頭が通り抜けなければなりません。通常は、赤ちゃんが産道を通る時に骨盤のつなぎ目がゆるみ、赤ちゃん自身も頭の骨を重ねるようにして小さくして生まれてきます。ところが、骨盤が狭かったり、赤ちゃんの頭が大きかったりすると、赤ちゃんの頭は産道を通りにくくなります。ママの身長が150cm以下など小柄な場合は、骨盤も小さく、狭いことが多いため、注意が必要です。

★どうやってわかるの?
疑いが強いときはX線検査で調べることも
ママの体形や超音波検査で赤ちゃんの頭の大きさを測った結果から、児頭骨盤不均衡が疑われる場合は、お産になる前にX線検査をして骨盤の大きさや形を調べることがあります。しかし、最近では妊娠中のX線検査はなるべく避ける傾向があるため、X線検査を行わないケースも増えてきました。検査をしたところで、あくまでも予測に過ぎず、実際はお産をしてみなければわからないのが現実です。検査の結果どうするかは、産院の方針によります。

児頭骨盤不均衡と診断されやすいタイプ
ママの身長が150cm以下で小柄な場合、骨盤も小さいことが多いため、児頭骨盤不均衡を疑われることがあります。ただ、ママが小柄だと赤ちゃんも小さめであることが多いので、問題ないケースも多いでしょう。

★出産はどうなるの?
お産が長引く場合には帝王切開分娩に
お産の前に検査をして、明らかに経腟分娩が無理だと判断されたときは、帝王切開分娩になります。しかし、多くはお産が始まってみないと、赤ちゃんが頭をどれだけ小さくして産道を通るか、どんな角度から骨盤に入っていくかわからないことが多いものです。お産がなかなか進まなかったり、分娩が停止してしまったりして初めて、児頭骨盤不均衡と診断されるケースも少なくありません。その場合には、注意深く経過を見ながら、必要に応じて帝王切開分娩に切り替えます。

妊娠中におススメの本・アプリ

いよいよ入院準備! お産までに読む本『後期のたまごクラブ』

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