妊娠18週 妊娠5ヶ月
【医師監修】妊娠18週 妊婦の基本情報
胎動? 赤ちゃんの動きを感じてみよう

妊娠18週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
監修医師:かしわざき産婦人科 柏崎香織先生
胎盤が完成して、妊娠そのものが安定する安定期に入ります。
赤ちゃんはさまざまな動きをするようになり、それを胎動として感じるママも出てくるでしょう。
早ければ、そろそろ胎動を感じ始める人もいます
妊娠18週になりましたね。妊娠5カ月の3週目です。 子宮は大人の頭に近いくらいの大きさになり、おなかのふくらみは、より存在感が増して目立ってきます。さらに、おしりや乳房を含め体全体にも脂肪がついてきて、妊婦さんらしくやわらかく丸みを帯びた体つきになってきます。 このころ、ゆったりした服装を好むようになるママも多くなるでしょう。産後の授乳に備えて、妊娠中から乳房が大きくなり、乳腺が発達していきます。バストは、妊娠前より2カップほどサイズアップする人が多いようです。バストを締めつけないハーフトップの下着にチェンジして、乳腺の発達を妨げないようにするのがおすすめです。
おなかの赤ちゃんが羊水の中でぐるぐる回ったり、子宮壁に触れたりする動きを、ママは胎動として感じることができるようになります。おなかに手を当てて、何か感じませんか? 「あっ、小さな魚が泳いでいる」「あら、腸が動いたのかしら」など、感じ方はさまざまなようです。常に動いている人、皮下脂肪の多い人などは感じにくいことがあります。 つわりが終わっても、油断大敵! 食欲が出てくるため、体重管理に失敗しやすいのもこのころです。体調に問題がなく安静の必要がない人の場合は、適度に体を動かして体重コントロールをしましょう。体調に問題なければ、ウォーキングやマタニティスポーツを始めましょう。
皮下脂肪がつき始め、体の動きはさらに大きくなります
おなかの赤ちゃんの成長【16~19週ごろ】
●骨が丈夫になり、筋肉がついてきます。
●皮下脂肪がつき始めます。
●体の動きが豊かになり、上体を後ろに反らす、足を前にグーンと伸ばす、首を左右に振る、手の指を握るなどの動きをするようになります。
●皮膚に厚みが出て赤みがかり、全身に胎毛が生えます。
●髪の毛が生えます。
●手を口元にもってくるなどのしぐさをすることも。
赤ちゃんの骨はやわらかい軟骨ですが、さらに丈夫になり、筋肉がついてきます。皮下脂肪がつき始めるのもこのころ。そのため、体の動きが少しずつ大きくなってきます。胎動をママが感じ取れるまで、あとちょっと!

妊娠18週ころの超音波写真
関節がわかるほど骨格も成長してきました
頭のまわりの白い線は、頭蓋骨に当たります。指1本1本が、関節ごとにくっきり。赤ちゃんは普段手を握っていることが多いので、手の断面は丸く写ることが多いでしょう。

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妊娠18週の生活アドバイス
監修医師:愛育病院センター長 中林正雄先生
胎動と胎教
胎動を感じたら、おなかをなでながら、赤ちゃんにやさしく話しかけてあげましょう。
赤ちゃんの動き“胎動”を感じ始めるころ
初めて妊娠した人の多くは、妊娠18~20週ころから、おなかの赤ちゃんの動き、「胎動」を感じるようになります。おなかの赤ちゃんはもっと早い時期から動いているのですが、このころから動きが活発になり、ママに伝わるようになります。胎動の感じやすさは個人差が大きく、ママの体形や赤ちゃんの位置、ママの姿勢や時間帯でも違ってきます。胎動があまり感じられないとしても、健診の際の超音波検査で、赤ちゃんの元気な姿が確認できていれば心配はありません。
胎動をきっかけに、より赤ちゃんの存在が身近になってくるでしょう。赤ちゃんの脳や五感もどんどん発達していますから、ママやパパが声をかけたり、おなかに触れることで赤ちゃんの刺激になります。また、ママがリラックスして気持ちよく過ごすことは、赤ちゃんにとっても気持ちのいいこと。イライラしたり、ネガティブなことはなるべく避けたいもの。常に赤ちゃんとともに生活していることを忘れずに、親子のコミュニケーションを楽しみましょう。

胎動を感じたら、こんなことをしてみよう
おなかに赤ちゃんがいることを意識しながら、やさしくなでてみましょう。赤ちゃんの触覚は五感のなかで最も早く発達します。ママの手のぬくもりが赤ちゃんに伝わり、よい刺激になります。ママも赤ちゃんの動きや位置を感じられますね。赤ちゃんは子宮のなかで羊水に包まれています。ママがゆっくり散歩をすれば、歩くときの振動とリズムが伝わり、羊水をゆらゆらと動かして、赤ちゃんに適度な刺激を与えます。空や草花などの景色をいっしょに楽しむ気持ちで。
「おはよう」「おやすみ」などのあいさつや毎日の出来事を、どんどん赤ちゃんに話しかけていきましょう。何を話しかければいいかわからない、恥ずかしい、という人は声に出して絵本を読み聞かせるのもいいですね。
好きな音楽を聞いたり、映画を見たり、ママがリラックスする時間をつくりましょう。 ママの気持ちは、おなかの赤ちゃんにも伝わります。心穏やかに過ごしていれば、赤ちゃんも穏やかに過ごせます。なるべくストレスからは遠ざかって。
パパにもできること
胎動をきっかけに父親としての第一歩を
おなかに赤ちゃんがいることを身をもって実感できるママに比べ、パパは親としての自覚がなかなか芽生えないもの。赤ちゃんが生まれてから、ママといっしょに子育てをしていくなかでだんだんと自覚を持つ…でも遅くはありませんが、せっかくの妊娠期間、胎動をきっかけにおなかの赤ちゃんに声をかけたり、おなかに触れて“父親”としての第一歩を踏み出してみましょう。
目の前に赤ちゃんがいないのに、話しかけたり、おなかに触るのは恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。ですが、おなかの赤ちゃんはちゃんとパパの存在がわかりますし、おなかの赤ちゃんとかかわろうとする姿は、ママにとって心強く感じられるはずです。それはママとおなかの赤ちゃんとの絆(きずな)づくりであり、大切なコミュニケーションなのです。
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妊娠18週の気がかりやトラブル・病気
監修医師:東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学 教授 藤井知行先生
切迫早産や早産の原因になる感染症
たいした自覚症状がないのに、子宮が収縮してしまったり、早産を引き起こす病気がいくつかあります。どんな病気があるのか知識を持つことと、定期的に健診をきちんと受けておくことで防ぐことができるものも多いはず。
細菌性膣症
気をつけたい時期 妊娠12~36週
★どんな病気?
膣内の常在菌の乳酸菌がなくなり、代わりに酸素を嫌う悪玉菌(嫌気性菌やマイコプラズマなど)が増えた慢性の状態をいいます。自覚症状はほとんどありません。
★なぜなるの?
本来、膣の中にいる乳酸菌がなくなって、悪玉菌が増えた状態を細菌性膣症といいます。この細菌が、子宮の中に入って、炎症を起こすと考えられていますが、なぜそうなるかはわかっていません。
★どうすればいい?
細菌性膣症は、子宮頸管炎になり、それが拡大して早産の原因にもなる絨毛膜羊膜炎への感染につながるケースがあります。膣分泌物検査で悪玉菌が検出されたり、炎症反応が見られたとき、早めに抗菌薬(膣錠)の投与で治療すれば、多くは早産に至らずにすみます。
★赤ちゃんへの影響は?
細菌性膣症そのものは赤ちゃんに影響しませんが、子宮の中に感染が広がると早産になるなどの影響があります。

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妊娠18週 ママの悩みQ&A
妊娠中はおなかの赤ちゃんの成長、体重管理や体の悩みについて、育児中は赤ちゃんの発育、予防接種や健診、母乳・ミルク・離乳食、お世話や遊びなどなど、いろんな疑問や不安を抱えています。そんな妊娠中から育児中のママたちのお悩みに、産婦人科や小児科の医師、助産師、保育士など各分野の専門家がていねいにお答えします。
- 18週です。最近になり食欲が異常にわくようになりました。もともとストレスがたまると食に走る傾向があったので、ストレスかな?と思っていたのですが、何日も続くので、これは妊娠が影響しているのかと思い始めたのですが…。
- 妊娠中期に入ってつわりが治まり、ホッとしたことや、ホルモンの影響があるのかもしれ…
- 妊娠18週です。最近胎動を感じるようになりました。いつもおふろから上がり、寝るのに横になるとかなり元気にポコポコ動き始めます。赤ちゃんが夜行性になってしまっているのでしょうか?
- 18週ということなので、まだ胎動を感じ始めて間もないころですね。胎動もそれほど強…
- 現在18週の初マタです。先週あたりからだんだんと胎動を感じるようになってきましたが、3日前に一日中ポコポコと激しく動いたあと、パタリと動かなくなってしまいました。まだ感じるか感じないか微妙なくらいの胎動ですが…。赤ちゃんの元気がなくなっているのかと心配です。産院へ行って診てもらったほうがいいのか悩んでいます。
- まだ18週ですから、胎動が安定しない時期です。胎動を感じたり、感じなかったりする…
- 現在18週です。初期のころから腟がズキンと痛むことがあり、最近は頻繁に痛みます。痛みは一瞬なんですがたびたびあります。赤ちゃんは大丈夫でしょうか?痛みは出産まで続くのでしょうか?
- 下半身に生じる痛みは気になりますね。大きくなった子宮による圧迫と、それによって起…
- 現在妊娠18週です。先週、健診に行ったら赤ちゃんが小さいと言われました。確かに標準より4cmくらい小さいです。先生には「安静にしてね」くらいしか言われなかったけれど、いっぱい食べれば大きくなるのでしょうか?
- 今までの妊娠経過や、胎盤・羊水の様子、胎児の位置などの情報がわからないため、なん…
妊娠週数別基本情報
妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。
妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。
妊娠中期-妊娠16週~27週

安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。
妊娠後期-妊娠28週~40週

出産まであと少し!お産のはじまりで気をつけることは?注意したい症状は?暮らしの中の注意事項は?赤ちゃんに出会える日への期待と不安が膨らむ妊娠後期に知っておきたい情報をまとめました。
出産・分娩

出産まであと少し!お産のはじまりからの流れや出産方法、陣痛を乗り切るコツや方法、帝王切開についてなど、事前に知っておきたい出産のための基本情報をまとめました。
妊娠したら気になるお金、手続きについて、事前に知っておきたい情報をまとめました。
妊娠中期に関する用語
「たまひよ用語辞典」は、多くのママに好評の「たまひよ大百科シリーズ」を元に、たまひよnet向けに、短い時間で簡潔に概要がつかめるようにと全て一から編集した、みなさまのための用語集です。 用語は、「出産用語」「産後の体用語」「新生児のお世話用語」に分かれています。気になる部分を選んで、読み進めていってくださいね。
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