1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 妊娠初期
  4. 妊娠初期(11週)

妊娠11週(妊娠3ヶ月)

【医師監修】妊娠11週 妊婦の基本情報

早くから便秘がちになる人もいます

妊娠11週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長

監修医師:かしわざき産婦人科 柏崎香織先生

ヒトの赤ちゃん、“胎児”としての成長がスタート!

つわりの症状が最もつらくなる時期。けれども、赤ちゃんは絨毛を通してママから栄養をもらっています。

子宮は大人の握りこぶしくらいの大きさになっています

 妊娠11週になりましたね。妊娠3カ月の4週目で、3カ月の最後の週になります。子宮は徐々に大きくなっていき、男性の握りこぶしくらいの大きさになります。ママのおなかの外見はそれほど変わりませんが、下腹部に手を置くと、少しふっくらした感触があるでしょう。子宮が大きくなるのに伴い、子宮の筋肉が伸びていくために下腹部がチクチク痛くなったり、子宮を支える靭帯がピンと引っ張られることで足のつけ根あたりに軽い痛みが走る場合もあります。

 子宮の圧迫やホルモンの作用が原因となり、骨盤内の血流がうっ血しやすくなるので、腰が重くなったり、外陰部や肛門の周辺などに鈍痛を覚えるようになったりする人も。また、同じ理由から、腸の働きに支障が出るため、便秘が始まったり、もともと便秘がちだったのがよりひどくなったと訴えるママが、どんどん増えていきます。 胎盤は、まだ完全には出来上がっていないので、激しい運動など無理な行動は避けましょう。つわりは今が苦しいときでしょう。ママが何も食べられなくても、赤ちゃんはママから栄養をもらっているので大丈夫! つわりは赤ちゃんがおなかにいる証拠ですから、あともう少し頑張りましょう。つわりはいつか必ず終わります。

ヒトの赤ちゃんとして成長をスタート!

おなかの赤ちゃんの成長【8~11週ごろ】

●胎芽から、ヒトの赤ちゃんである胎児と呼ばれるようになります。

●しっぽは完全になくなり頭、足、胴が発達して3頭身に。

●まぶたや唇、歯のもとになる歯胚などができてきます。

●手足の指が分かれ、つめが生え始めます。

●肝臓、胃、腎臓などが働きだし、赤ちゃんは羊水を飲み、尿を排泄し始めます。

いよいよヒトの形をした胎児としての成長をスタート。2頭身から3頭身になり、体の部位や器官ができて徐々に動きだします。臓器が完成すると、赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして排出し始めます。

このころの超音波写真

背骨もしっかりと発達してきました

赤ちゃんの姿が3頭身になり、小さな手足が見えます。まだやわらかいけれど、背骨がしっかりしてくるころ。赤ちゃんの体のわきで盛り上がった部分は、発達途中の胎盤です。

妊娠11週の生活アドバイス

監修医師:愛育病院センター長 中林正雄先生

妊娠中のセックスはいたわり合って

お互いに理解し合って、納得できるコミュニケーション方法を探しましょう。

清潔を心がけ「優しくソフトに」が原則

おなかの赤ちゃんに配慮して妊娠中はセックスを控えるパパとママは多いもの。でも実際は、妊娠5カ月ごろの安定期以降で妊娠の経過が順調なら、無理のないセックスをすることは問題ありません。ただし、おなかを圧迫するような体位を避け、おなかが張る、出血をする場合は中止しましょう。

妊娠によるホルモンの影響で腟は少しの刺激でも敏感なので、妊娠中は普段以上に清潔を保ち、優しくソフトに楽しんで。

おすすめ体位

前側位

お互いに向き合い、パパがママの体を支えて体の状態を安定させます。

後側位

ママがあお向けの姿勢から片ひざを立てて横向きになり、パパが背後に寄り添います。

<避けたい体位>

後背位

ママの体にパパの体重が乗って深く挿入してしまいがちなので注意が必要です。

屈曲位

体が曲がって不安定な体勢になるので、ママのおなかに負担をかけてしまいます。

セックスレスでも夫婦円満のコツ

挿入はなくても手でしてあげるなど、お互いの体に優しく触れたり、抱きしめ合うことでも気持ちを確かめ合えるはず。素直な気持ちを表しましょう。 一緒におふろに入り、背中を流し合ったり、楽しい会話をしながら入浴することも夫婦のスキンシップ。ただし、長湯は避けましょう。

パパへの「ごめん」「ありがとう」を素直に伝えましょう。相手の気持ちになって自分の思いを言葉で伝えれば絆はより深まります。相手を気づかうことが大切です。さりげないスキンシップ、ボディタッチを行いましょう。日常生活の何気ない場面でスキンシップやボディタッチを。セックスレスでもお互いの気持ちが安定します。

妊娠11週の気がかりやトラブル・病気

監修医師:東京大学大学院医学系研究科 産婦人科学 教授 藤井知行先生

気をつけたい性感染症

性感染症はパパと一緒に治療することが大切です。性感染症についての正しい知識を得ましょう。

主な性感染症

●クラミジア
性行為感染、分娩時に産道感染
気をつけたい時期妊娠4~36週

★どんな病気?
自覚症状がなく感染者が増えています。クラミジア・トラコマティスという病原微生物が原因で、最近とくに感染者が急増しています。妊娠中に行われる血液検査でわかります。初期には自覚症状がほとんどなく、症状が進行し頸管炎や絨毛膜羊膜炎にまで及ぶと、流・早産の引き金にもなります。出産までに治しておかないと、赤ちゃんに産道感染する恐れも。

★治療法は?
出産までに夫婦で治療しましょう。抗菌薬を服用します。再発しやすいので薬は最後まで飲みきりましょう。また、パパも治療を受けないと、ママに再感染(ピンポン感染)する可能性が。出産までに夫婦一緒に治療することが必要です。

★赤ちゃんへの影響は?
産道感染したら新生児結膜炎や肺炎を起こすことも。
新生児結膜炎や咽頭炎になったり、まれに新生児肺炎になるケースもあります。肺炎になると、多くは発熱を伴わず、咳が出ます。

★パパと一緒に治療しましょう。
夫婦でしっかり治療し、コンドームの使用を徹底しましょう。妊娠初期の血液検査で初めてクラミジア感染が判明して驚くケースもあります。パパが感染したままでは治療にならないので、夫婦一緒に薬を処方してもらってください。コンドームをつけないセックスが増加の原因と考えられていますが、オーラルセックスでのどから感染し、さらに性器に再感染することも。完治するまでは要注意。

●サイトメガロウイルス
胎内感染、飛沫・接触、性行為感染
気をつけたい時期妊娠4~36週

★どんな病気?
妊娠中に初感染すると赤ちゃんに影響が。サイトメガロウイルスに感染して発症します。近年、若年層に抗体を持っている人が減ったために、妊娠中に初感染する人が増えてきています。発熱やせき、くしゃみなど風邪と似たような症状が現れ、一週間ほどで治まってしまうため、感染に気づかずにいるケースも多いようです。妊娠中に初感染すると、赤ちゃんへ胎内感染する恐れがあるので注意が必要です。

★治療法は?
そのまま安静にしていれば治まります。血液検査で抗体を持っているかを検査します。感染していると診断された場合、抗ウイルス薬を使用します。

★赤ちゃんへの影響は?
胎内感染しても多くは無症状ですが、胎内サイトメガロウイルス感染症を発症すると発育発達に影響し、ひどいと胎内で赤ちゃんが亡くなることもあります。とくに妊娠初期の初感染は要注意。

●淋病(淋疾)
性行為感染、分娩時に産道感染
気をつけたい時期妊娠4~36週

★どんな病気?
淋菌という細菌が原因です。セックスなどによって感染します。外陰部にかゆみを感じ、黄色くにおいのきつい、膿のようなおりものが増えることがありますが、自覚症状がない場合も多いようです。重症になると、下腹部の痛みや発熱があり、子宮内に感染が広がって絨毛膜羊膜炎を発症して早産や前期破水を引き起こす恐れがあります。出産時までに治しておかないと、赤ちゃんに産道感染します。また炎症が卵管や卵巣にまで広がると、次の妊娠が難しくなるケースもあるので、注意が必要です。

★治療法は?
抗菌薬で治療します。ペニシリン系の抗菌薬を内服または注射しますが、再発することも多く、完治まで数カ月かかります。パパも一緒に治療を受けて、お産までに完治させましょう。完治するまではセックスは控えます。

★赤ちゃんへの影響は?
出産時に赤ちゃんに産道感染すると、結膜炎を起こすことがあります。抗菌薬の投与や点眼で治療しますが、そうなってしまう前に、妊娠中に完治させることが大切です。

●尖圭コンジローマ
性行為感染、分娩時に産道感染

★どんな病気?
ヒトパピローマウイルスが原因で起こります。いぼのウイルスにより、性器から性器に感染するので、セックスで感染することがほとんどです。性器から肛門にかけて、とがったいぼがたくさんでき、カリフラワーのようになります。かゆみや痛みはありませんが、悪化すると排尿痛や排便痛があることも。完治までに数カ月かかります。

★治療法は?
電気メスやレーザー、凍結治療でいぼを除去したあと、抗がん薬(外用薬)を使用します。完治させないと再発しやすいのでしっかり治療を。

★赤ちゃんへの影響は?
産道感染すると、赤ちゃんののどに咽頭乳頭腫といういぼができることがあります。

●トリコモナス膣炎
性行為感染

★どんな病気?
トリコモナスという原虫が原因です。これは男性の膀胱や尿道に寄生していることが多く、セックスで女性に感染しますが、まれに銭湯や便器、寝具などから感染することも。感染後1~2週間で発症します。おりものが増え、膣や外陰部に強いかゆみがあります。ただ今では妊婦さんの感染者はあまり見かけなくなってきています。

★治療法は?
膣の洗浄をして、内服薬や膣座薬が使われます。パパがそのままではすぐ再発してしまうので、夫婦で一緒に治療します。

★赤ちゃんへの影響は?
トリコモナス自体は感染しても妊娠・出産に影響はなく、産道感染の心配もありません。

●性器ヘルペス
性行為感染、分娩時に産道感染

★どんな病気?
単純性疱疹ウイルスに感染して起こります。このウイルスは治ったあとも体内に潜伏するために、体の抵抗力が落ちたときに再発を繰り返すことも。初感染では外陰部が腫れて痛み、発熱し、1~2週間ほどで米粒程度の水疱ができ、痛がゆさを感じます。水疱が破れてただれると、排尿時に痛みもあります。

★治療法は?
抗ヘルペスウイルス薬の内服や軟膏などで治療します。1週間ほどで治ります。お産まで完治すれば、赤ちゃんには影響ありません。

★赤ちゃんへの影響は?
完治せずに出産すると、新生児ヘルペスになる場合があります。症状は、皮膚や口腔に水疱ができるなど。早期発見・早期治療が重要です。

性感染症を防ぐために

1.セックスをするときはコンドームを使用
コンドームですべての性感染症を予防できるわけではありませんが、妊娠中のセックスでは必ずコンドームの着用を。

2.セックスの前にはシャワーで清潔にする
妊娠中は体の抵抗力が落ちています。性感染症以外の雑菌を防ぐためにもセックス前には体と手指を清潔にして。

妊娠初期(11週) ママの悩みQ&A

妊娠中はおなかの赤ちゃんの成長、体重管理や体の悩みについて、育児中は赤ちゃんの発育、予防接種や健診、母乳・ミルク・離乳食、お世話や遊びなどなど、いろんな疑問や不安を抱えています。そんな妊娠中から育児中のママたちのお悩みに、産婦人科や小児科の医師、助産師、保育士など各分野の専門家がていねいにお答えします。

妊娠11週になったころから、腰痛がひどくなりました。立ったり、座っていても痛くて、寝たきり状態です。骨盤が開くからしかたがないのかな?とも思いますが、緩和する方法はないでしょうか。骨盤調整ベルトなど、もう使用していいのでしょうか?
妊娠中に腰痛を訴える人は多いですね。骨盤ベルトは妊娠11週から使っても問題はあり…
妊娠11週です。先日初期健診を受けたのですが、超音波写真を見てみると、前回と違っておなかの中で赤ちゃんがかなり窮屈そうに見えました。私が少し太っているからでしょうか?ネットでほかの人の超音波写真を見ると、子宮の中はもっと余裕があるように見えます。先生は、順調に育っていると言ってくれていますが、気になってしかたありません。私がやせたら赤ちゃんも快適になるのでしょうか?
超音波を当てた位置や角度によって赤ちゃんの見え方は違ってきます。赤ちゃんが窮屈そ…
妊娠11週の初めて妊婦です。妊娠してから いろんなにおいに敏感になりました。つい先日、化粧水をつけてたら、何となくアルコールのにおいがしたので、メーカーに聞くと、成分に含まれていました。念のため、今は使っていませんが、化粧水などに含まれるアルコールが皮膚から吸収されて、赤ちゃんに何かしら影響があるといったことはあるのでしょうか?
皮膚から吸収されたアルコール成分がおなかの赤ちゃんに影響を与えることはありません…
11週ごろに切迫流産(せっぱくりゅうざん)と診断され、子宮収縮止め・出血止めの2種類を1カ月以上飲んでいます。症状は変わらず今も安静中ですが、薬を飲み続けたことで、胎児に悪影響はないのでしょうか?薬の種類には、影響を与えるものと影響がないものがあると聞きますが、どのような違いがあるのでしょうか?
産院で処方される薬は、おなかの赤ちゃんに影響を与えるものはないので安心してくださ…
妊娠11週の初マタです。最近吐きけはだいぶ治まってきたのですが、今度は食後の胃痛、胃の膨満感がつらくてしかたないです。医師に相談したら、まだ胃腸薬は出せないと言われ……。とにかく我慢して耐えるほかないのですか?薬なしでも症状が和らぐ方法はないでしょうか?食べ物、食べ方、食後の過ごし方などありましたら、アドバイスをお願いします。
胃が痛いと訴える妊婦さんは多いですよ。妊娠初期はとくにホルモンの影響で自律神経が…

妊娠週数別基本情報

妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。

妊娠超初期-妊娠0週、1週、2週、3週

妊娠1ヶ月

妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。

妊娠初期-妊娠4週~15週

妊娠
2ヶ月
妊娠
3ヶ月
妊娠
4ヶ月

妊娠中期-妊娠16週~27週

安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。

妊娠中期-妊娠16週~27週

妊娠
5ヶ月
妊娠
6ヶ月
妊娠
7ヶ月

妊娠後期-妊娠28週~40週

出産まであと少し!お産のはじまりで気をつけることは?注意したい症状は?暮らしの中の注意事項は?赤ちゃんに出会える日への期待と不安が膨らむ妊娠後期に知っておきたい情報をまとめました。

妊娠後期-妊娠28週~40週

妊娠
8ヶ月
妊娠
9ヶ月
妊娠
10ヶ月

出産

出産まであと少し!お産のはじまりからの流れや出産方法、陣痛を乗り切るコツや方法、帝王切開についてなど、事前に知っておきたい出産のための基本情報をまとめました。

出産

妊娠初期に関する用語

「たまひよ用語辞典」は、多くのママに好評の「たまひよ大百科シリーズ」を元に、たまひよnet向けに、短い時間で簡潔に概要がつかめるようにと全て一から編集した、みなさまのための用語集です。 用語は、「出産用語」「産後の体用語」「新生児のお世話用語」に分かれています。気になる部分を選んで、読み進めていってくださいね。