妊娠24週 妊娠7ヶ月
【医師監修】妊娠24週 妊婦の基本情報
赤ちゃんは羊水の中でぐるぐる動き回っています
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妊娠24週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
赤ちゃんの体の機能が発達してきた証拠に、羊水の中で向きを変えたり、ぐるぐる回ったりしてしきりに動きます。
ママは子宮の重みで、体への負担が大きくなってきました。
おなかが大きくなって、あお向けで寝るのがつらくなってきます
妊娠24週になりましたね。妊娠7ヶ月のスタートです。 子宮の上部は、おへそのラインを越えるため、下腹部だけではなくおへその上までなだらかな丸みを帯びてきます。おなかは一段と大きくなり、重みも感じ始めるころです。 夜は、十分に睡眠をとることができていますか? あお向けに寝ると、大きくなった子宮が下半身から心臓へと戻る大静脈を圧迫するため、息苦しさを感じ始める時期でもあります。寝るときは、体の向きを左下にした横向きなどの、楽な姿勢で休むようにしましょう。
ホルモンの影響で骨盤の関節が緩んでいるところに、大きく重くなった子宮が乗っているせいで腰や背中に負担がかかるため、腰痛がひどくなる人もいます。 おなかが大きくなるのに伴い、皮膚が引き伸ばされて皮下組織が断裂し、妊娠線ができやすくなります。乳輪部の色素沈着も進むでしょう。さらに、妊娠中は口内環境が悪くなります。ホルモンバランスの影響で、歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。ほうっておくと歯周病が進行しかねません。歯周病は早産のリスクを高めるので注意が必要です。妊娠中は口腔ケアを怠らないようにしましょう。
羊水の中でぐるぐる動き回っています
おなかの赤ちゃんの成長【24~27週ごろ】
●脳の発達がさらに進み、体全体の機能をコントロールするようになります。
●耳や目で得た情報を脳へ送る伝達経路が完成します。
●羊水の中で回転して自分で向きを変えられます。さかご(骨盤位)になることも。
●皮膚から血管が透き通って見えることが少なくなります。
●目のレンズ部分が現れ、ときどきまばたきをします。
●男女の外性器がわかることも多くなります。
脳が発達して体の制御機能が高まるため、体の向きを変えて動き回るようになります。頭が上、足が下になるさかご(骨盤位)になっても元に戻る確率は高いでしょう。男女の性別がわかることもますます増えてきます。
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妊娠24週ころの超音波写真
赤ちゃんは自分で向きを変えられます
赤ちゃんは羊水の中で向きを変えて、さかごになったり戻ったりしています。へその緒の付着位置が中央寄りであると、赤ちゃんに十分な栄養が届きやすいでしょう。
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妊娠24週の生活アドバイス
腰痛・肩こり・頭痛
おなかが大きくなってくると、腰痛や肩こり、頭痛に悩まされるママも。正しい姿勢やストレッチで痛みを緩和しましょう。
正しい姿勢やストレッチ、血行促進で痛みを緩和して
妊娠すると腰痛や肩こり、頭痛といった不快症状に悩まされる人も多いでしょう。腰痛は妊娠したことによるホルモンの影響で関節が緩み、筋肉やじん帯に負担がかかり、起こりやすくなります。また、大きくなるおなかを支えるために腰への負担はますます増えていきます。
肩こりは乳房が大きくなって肩への負担が増えることや、姿勢の変化で起こります。そして肩こりから頭痛を併発することも。頭痛は妊娠前から悩まされている人もいますが、妊娠中はホルモンバランスの変化が原因で起こる人もいます。いずれのトラブルもストレッチやマッサージなどで血行を促したり、姿勢を正すことで緩和できます。
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頭痛に悩まされたら
原因にもよりますが、まずは産科で頭痛の痛みの程度、痛い期間や頭痛以外の症状がないかなどを伝え、頭痛薬を処方してもらいましょう。
自分で市販薬を使うのは控えて、頭を冷やしたり、休むことで症状の改善を待ちましょう。
頭痛の原因
緊急度の高い頭痛があります。もともと高血圧の人は頭痛があったら注意が必要です。「妊娠高血圧症候群」と診断された場合も注意しましょう。親族にくも膜下出血の人がいたら要注意。普段頭痛持ちではないのに、急にガンガンと頭が痛くなった場合は受診を。急に高熱が出て、インフルエンザが疑われるときは、産院に連絡をしてからすぐに受診をしましょう。
以下の場合には緊急度は低いです
●つわり
吐きけや嘔吐(おうと)などの代表的な症状のほかに頭痛を訴える人も。思うように食べられず、血糖値が下がり起こります。
●風邪
頭痛のほかに、のどの痛みやせき、鼻水、発熱などがおもな症状。38度以上の熱がある場合は産院に連絡をしてからすぐに受診を。
●片頭痛
頭痛のなかでも大半をしめる原因です。慢性的に痛みが現れることが多く、数時間から2、3日程度続きます。
●肩こり
運動不足だったり、姿勢が悪いと肩こりが起こりやすく、肩こりが頭痛を招きます。
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妊娠24週の気がかりやトラブル・病気
切迫早産の気がかりを解消しよう
切迫早産についての気がかりをまとめてみました。
切迫早産Q&A
Q.赤ちゃんの成長には影響するの?
A.切迫早産そのものが赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすことはありません。ただ原因によっては影響する場合も。たとえば妊娠高血圧症候群や胎児機能不全など、原因そのものが赤ちゃんの成長を阻害する場合などがそうです。
Q.運動や立ち仕事などで切迫早産になる?
A.切迫早産の原因の多くは感染症です。ですから運動や立ち仕事が引き金になって起こることはありません。ただ、運動や立ち仕事をすることによるおなかの張りはあるでしょう。しかしこれも、安静にして収縮が治まれば問題ありません。
Q.入院安静から退院したら、動いてもいい?
A.退院の許可が出ても、引き続き薬を飲み続けなければならないケースもあります。退院時によく医師に話を聞き、指示に従いながら、徐々に動く範囲を増やしていきましょう。
Q.自覚症状がない場合もあるの?
A.多くはおなかの張りや痛み、出血やおりものの変化などの症状があります。ただ、子宮頸管無力症の場合は何も自覚症状がなく、気づかないうちに子宮頸管が短くなったり、子宮口が開いてきたりします。子宮頸管は短ければ短いほど早産になりやすく、何の前触れもなく破水することも。早期発見のためにも、妊婦健診を欠かさず受けることが大切です。
Q.早産で生まれた赤ちゃんはどうなるの?
A.原因はそれぞれですが、成熟しきっていない状態で生まれた赤ちゃんは抵抗力が低く、感染症にかかりやすいなど、何らかのトラブルが起こりやすい状態にあります。注意深く観察し、必要があれば治療をしていくことになります。
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ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。
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妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。
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安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。
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