妊娠20週 妊娠6ヶ月
【医師監修】妊娠20週 妊婦の基本情報
赤ちゃんの元気さを胎動で実感!
妊娠20週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
赤ちゃんが元気に育っていることを体感できる“胎動”。
こそばゆい? それとも力強い? パパと一緒に、赤ちゃんを存分に感じましょう。
子宮内の赤ちゃんの動き、胎動を感じるママが増えます
妊娠20週になりましたね。妊娠6ヶ月のスタートです。 胎動は感じられるようになりましたか? 20週を過ぎると、胎動を感じ始める人が増えていきます。おなかに触れてみると、早い人では赤ちゃんのいる位置がなんとなくわかることも。おなかの中で赤ちゃんが元気に育っているという実感が強く感じられるでしょう。 そろそろ全妊娠期間の中盤ともいえる時期です。体が妊娠という状態に慣れ、心身共に落ち着いてくるケースが多いようです。
子宮の大きさは、大人の頭をちょっぴり上回るくらい。子宮のてっぺん(子宮底)はママのおへそ近くにあるでしょう。 おなかが前にせり出してくると、直立時はどうしても反り返った姿勢になりがちです。体の重心がずれますから、腰や背骨に負担がかかり、腰痛や背中の痛みを訴えるママも!
骨や筋肉が成長して動きも大ぶりになってきます
おなかの赤ちゃんの成長【20~23週】
●臓器の機能がより成熟し、体の細部が発育してきます。
●骨がますますしっかりして、体の末端まで筋肉がついてきます。大きく体を動かす運動などもするように。
●聴覚が発達してきます。
●上下まぶたが離れ、顔立ちがはっきりしてきます。
消化器、泌尿器などの器官が成熟してきて、体の部位も細部の成熟へと向かいます。骨や筋肉がしっかりしてきて、動きが大きくなります。
妊娠20週ころの超音波写真
表情がよりわかりやすくなります
20週以降の超音波は、体の部位のアップが多くなります。赤ちゃんの上下まぶたの区別がついて、表情がよりわかりやすくなります。顔立ちがはっきりしてくる楽しみも!
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妊娠20週の生活アドバイス
家の中・外出時の注意点
階段やちょっとした段差などでころんだりすることがないように、ゆっくり落ち着いて行動しましょう。
転倒に気をつけましょう
ママの身長や体格など個人差によりますが、おなかも目立ち始めてくるころです。これからおなかはどんどん大きくなり前にせり出してきます。妊娠前と同じような感覚で動いていると、バランスを崩し、思わぬ事故につながりかねません。家の中やちょっとした外出でも、ゆっくりと少しずつ動くようにして、日常的に転倒に注意しましょう。
また、重い荷物を持ったり、無理な姿勢を続けているとおなかが張ることがあります。横になったり、安静にして治まるようであれば問題はありませんが、出血や痛みを伴う場合は、トラブルの可能性があるのですぐに産院に連絡をしてから受診しましょう。
家の中で注意したいこと
階段を勢いよく上ったり下りたりすると、踏み外しておなかを打ったり、転倒する可能性が。家の中で慣れているとはいっても、手すりにつかまり上り下りしましょう。大きい荷物や重いものを持ちながらはやめましょう。布団の上げ下ろしや、布団を持っての移動は腰への負担も大きいもの。勢いをつけて持ちたいところですが、なるべくゆっくりと足もとに気をつけながらやりましょう。可能ならば、パパに代わってもらって。
ふき掃除は適度な運動になって、おすすめですが、おふろ掃除はすべりやすいので注意が必要です。柄のついたスポンジやブラシなどを使って、腰をかがめなくても掃除ができる工夫を。 洗濯ものも一度に大量に洗うと、持ち運びに苦労します。ベランダに移動するときに、つまずいたり、ぶつけたりする危険性が。少しずつこまめに洗濯を。
入浴は、湯船につかるときと、湯船から出るときにすべって転ばないように気をつけましょう。とくに入浴後は立ちくらみしやすいので、浴室から出るときもふらつきに注意して。パパと一緒に入るのも事故防止になりますね。台所では、おなかが大きくなっているのを忘れて、キッチンの角におなかをぶつけたり、火にかけてある鍋にひっかかって倒してしまいやけどをする可能性もあります。おなかまわりに注意して。
ちょっとした外出で注意したいこと
ヒールの高い靴や歩きにくい靴はつまずきや転倒のもと。むくみや疲れの原因にもなります。おしゃれを楽しみつつも、妊娠中の体にやさしい服装で出かけましょう。雨の日は転倒にとくに注意。ビルの床や駅の構内などが傘のしずくで濡れ、すべりやすくなっていることがあります。すべりにくい靴を選んで、ゆっくりと歩くように心がけましょう。
エレベーターに最初に乗ると奥まで進まないといけません。混雑した場合、前の人から押されておなかが圧迫される可能性も。いちばん最後に乗り、混んでいる時は見送りましょう。段差、すれちがう人、自転車にも気をつけて。街中には思わぬ段差や死角があるものです。ひとつひとつに神経質になることはありませんが、おなかの赤ちゃんを守れるのはママだけ。まわりに注意しながら歩きましょう。電車に乗るときはラッシュ時間は避けましょう。満員電車のなかでおなかが圧迫されたり、気分が悪くなることも。空いている電車や時間帯を選ぶ工夫をしましょう。電車はなるべく座るようにしましょう。
ママの体形によっては、おなかが目立たず妊婦だとわかってもらえない場合も。マタニティマークを利用してアピールを。自転車はバランスをくずしやすいので、なるべくほかの交通手段を。 おなかがそれほど大きくないと、自転車に乗るときもつい妊娠前と同じようにスピードを出してしまうもの。バランスを崩しやすいので、なるべくなら歩くかほかの手段を。
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妊娠20週の気がかりやトラブル・病気
妊娠高血圧症候群
妊娠中期から後期にかけて起こる病気で気をつけたいものに、妊娠高血圧症候群と妊娠糖尿病があります。重症化すると母子ともに危険を伴いますが、どちらも定期的に健診を受けていれば、早期に発見でき、対策をたてられるものです。
妊娠高血圧症候群
血管に対する負荷が大きくなることで起こります
★どんな病気?
高血圧と尿タンパクが2大症状です
妊娠していることで、血管に対する負荷が大きくなることで起こる病気で、かつては「妊娠中毒症」と呼ばれていました。妊娠20週から産後12週までに「高血圧」が見られる、または「高血圧」に「尿タンパク」や全身の障がい(肝機能障がい、腎機能障がいなど)を伴う、さらに、妊娠20週までに高血圧が見られるときに妊娠高血圧症候群と診断されます。
★なぜなるの?
その理由はよくわかっていませんが、妊娠初期に胎盤がうまく形成されないと妊娠中期・後期に発症すると考えられています。中でも、もともと血圧が高めの人、高年妊娠の人、肥満の人、多胎の人、糖尿病の人などは注意が必要です。
★どうすればいい?
早期発見するためには健診をきちんと受けて、血圧や尿検査で定期的にチェックすることが大切です。血圧の安定が最優先されますので、第一に安静にし、ストレスのない規則正しい生活を送りましょう。塩分を減らし、バランスのいい食事をするよう心がけることも大切です。
●※妊娠糖尿病については第21週で解説しています。
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ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。
妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。
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