妊娠15週 妊娠4ヶ月
【医師監修】妊娠15週 妊婦の基本情報
胎盤が完成。赤ちゃんの動きはより豊かに

妊娠15週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
つらかったつわりが治まり、食欲が出てくるころです。
胎盤が赤ちゃんとママをしっかりつないで、赤ちゃんの発達を応援します。
ついに胎盤が完成! 赤ちゃんもすくすく育っています
妊娠15週になりましたね。妊娠4ヶ月の4週目で、4ヶ月の最後の週になります。胎盤の基本構造がほぼ完成するのは、妊娠15週ごろ。赤ちゃんの状態が安定してくるので、これからは流産の心配はあまりないといえるでしょう。15週の終わりには、子宮の大きさは幼児の頭くらいになり、おなかのふくらみが出てくるため、洋服の上からでもわかるようになってきます。この時期の子宮は、骨盤の上のほうに位置するため、妊娠のごく初期に起こる膀胱への圧迫が軽減され、頻尿などの症状が少なくなってくる場合もあります。
胎盤がきちんと形成されるころには、体内のホルモンの状態も安定してくるので、基礎体温が下がっていきます。熱っぽさやだるさから解放されるので、体はかなり楽になるでしょう。つわりは、16週くらいまでに治まる人が多いでしょう。15週の現在、まだつわりに悩まされている人も、数日後には突然気分がよくなる可能性もあります。つわりで食欲をなくしていた人も、そろそろ食事がおいしく感じられるようになるころです。ただし、食欲に任せて食べすぎると、急激な体重増加を招く心配も。太りすぎてしまうと、妊娠中のさまざまなトラブルや難産などの原因になるので、注意が必要です。つわりが終わったら、体重コントロールをスタートさせましょう。
15週ごろに胎盤の基本構造が完成します
おなかの赤ちゃんの成長【12~15週ごろ】
●器官の形成が終わり、これからは体や手足の骨、筋肉などが発達していきます。
●羊水の量が増え、その中で手足を動かすようになります。
●皮膚は不透明で厚くなります。
●男女の外性器ができます。
●目は閉じていますが、口は開けたり閉じたりしています。
器官の形成が終わり、体や手足の骨、筋肉などがこれから発達してきます。羊水量が増えてきて、手足の動きもしだいに活発に。15週ごろに胎盤が完成し、赤ちゃんの発達はさらにスピードアップ!

妊娠15週ころの超音波写真
胎盤の基本構造が完成! 成長がさらに進みます
ついに胎盤の基本構造が完成します。手足の骨や筋肉の成長が進み、羊水量も増えてくるので、赤ちゃんの動きは活発に。両腕を上に伸ばして、バンザイに見えるような人間らしいしぐさも発見。

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妊娠15週の生活アドバイス
注意したい栄養素
妊娠中はママが食べたものがおなかの赤ちゃんの栄養になることを意識して、栄養をとりましょう。
注意したい栄養素&食品
ビタミンAのとりすぎには気をつけましょう。動物性ビタミンA(レチノール)を多く含むうなぎやレバーなどを妊娠初期に毎日食べ続けると、赤ちゃんの成長に影響が出る可能性が高くなります。妊娠中期までのビタミンA摂取の推奨量は1日650~700μgRAE。緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンはとり過ぎても心配はいりません。
まぐろ・金目鯛など大型の回遊魚に含まれるメチル水銀は、赤ちゃんの中枢神経に悪影響を及ぼす場合があります。妊娠中の摂取目安は、金目鯛、めかじき、本まぐろは週1回1人前80g程度まで、キダイ、ミナミまぐろは週2回1人前80g程度まで。ただし、良質なタンパク質とDHAなどの高度不飽和脂肪酸が多く含まれるため、食べ過ぎなければ大丈夫です。また、ひじきのとり過ぎにも気をつけてください。2004年に「ひじきは有害な無機ヒ素が含まれるので注意が必要」という勧告が英国でありました。厚生労働省の調査では、「体重50kgの人が1日4.7g(乾燥)以上を連続して食べなければ問題ない」と発表したので、週に2回、小鉢を1杯程度を目安にしましょう。

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妊娠15週の気がかりやトラブル・病気
鉄欠乏性貧血といわれたら
妊娠すると、母体の循環血液量が増える一方、水分量も増えるため、必然的に貧血傾向に。「貧血くらい大丈夫」と思っていては大間違いです。重症になると出産時に大出血することも。甘く見ないで!
鉄欠乏性貧血
★どんな病気?
貧血とは、ひと言でいえば血液が薄くなってしまうこと。中でも「鉄欠乏性貧血」は、妊婦さんに多い症状です。妊娠すると、赤ちゃんと胎盤を成長させるためにより多くの鉄が必要になり、鉄欠乏性貧血になる確率が高まります。疲れやすい、めまいや息切れがする、頭痛がするといった症状があったら、その原因は鉄欠乏性貧血かもしれません。
★なぜなるの?
妊娠中は、循環血液量が増えるため、血液が水っぽく薄まります。赤血球まで増えるわけではないため、見かけ上、貧血状態になりやすいのです。あくまで生理的な変化なので、重症化しなければ大きな問題はありません。
★どうすればいい?
貧血を予防するには、治療も大切ですが、普段の食生活から改善していく必要があります。食事療法は副作用の心配もなく、妊婦さんが毎日の生活のなかでできる方法です。貧血を防ぐには鉄をしっかりとることが大切ですが、鉄は体内で吸収されにくい栄養素なので、ほかの栄養素と合わせてとるといいでしょう。
★どんな治療をするの?
貧血が食事だけでは改善できない場合には、鉄剤の内服薬が処方されます。ただ鉄剤には副作用があり、体に合わないという妊婦さんもいます。飲むのがつらい場合は、そのままにせず、必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。
鉄剤・こんな症状(副作用)も
●胃がムカムカする
鉄剤を服用すると胃がムカムカする、気持ちが悪いといった症状が出て、つらいという妊婦さんも。
●便秘や下痢になる
便がかたくなるために便秘になったり、逆に便がゆるくなって下痢になったりすることもあります。
ひどい場合は相談を。
●便が黒くなる
鉄剤は白っぽいのですが、中身は鉄。便をすると黒くてびっくりすることも。ただ、このこと自体は問題ありません。
貧血を防ぐ栄養素
●鉄
赤血球の色素成分であるヘモグロビンの原料になります。
●たんぱく質
鉄の吸収を助けます。鉄と結びついてヘモグロビンをつくります。
●ビタミンC
鉄と一緒にとると、吸収されやすくなります。
●ビタミンB6
たんぱく質の合成を助け、ヘモグロビンを生成します。
●ビタミンB12
葉酸とコンビになってヘモグロビンの生成を助けます。
●葉酸
ビタミンB12とのコンビでヘモグロビンの生成を助けます。緑黄色野菜などに多く含まれます。
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ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。

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