妊娠31週 妊娠8ヶ月
【医師監修】妊娠31週 妊婦の基本情報
生理的なむくみやおなかの張りが出てきます

妊娠31週の妊婦の症状、体の変化、赤ちゃんの成長
赤ちゃんは羊水を飲み込みながら、呼吸のような運動をしています。
聴覚が発達しているので、夫婦でどんどん語りかけましょう。ママのおなかは、さらに大きく重くなってきます。
生理的なむくみやおなかの張りが増えます
妊娠31週になりましたね。妊娠8ヶ月の4週目で、8ヶ月の最後の週になります。 子宮のてっぺん(子宮底)は、おへそを越えてみぞおちとの間くらいまで達します。妊娠8ヶ月ごろからは、おなかの中で赤ちゃんがどんな向きでいるのか、ママ自身にもかなりわかるようになります。 妊娠30週以降は、生理的におなかが張る症状が増えていきます。静かに横になるなど安静にして様子を見ていても、周期的な張りが続き間隔が短くなっていくときや、痛みや出血などの症状を伴う場合は、切迫早産の兆候であることも十分考えられるため、早急に産院に連絡する必要があります。
せり出したおなかが邪魔をして足元がますます見えにくくなってくるので、とくに段差のある場所を歩くときは、足元をさぐるように確認しながらゆっくり行動するようにしましょう。 手足にむくみは見られませんか? 妊娠後期は、下大静脈が大きくなった子宮に圧迫されるため、血液の流れが滞り、手足がむくみやすくなったり、気づいたら静脈瘤ができていたりすることも。とくに、妊娠中は体内の水分量が増えていくので、むくみを訴えるママは多いでしょう。夕方以降にむくみが発生しても、ひと晩経過したら治まっている程度なら、生理的な範囲内の症状なので心配はいりません。 また妊娠中は、ホルモンの変化の関係で、おりものの量が増えやすくなります。後期に入りお産が近づくと、さらに多くなることも。量が増えること以外で、においや色などに普段と違う変化が現れたら、産院で相談しましょう。
誕生後に備えて、肺呼吸の練習をしています
おなかの赤ちゃんの成長【28~31週ごろ】
●心臓や肺、腎臓などの内臓器官や脳などの中枢神経の機能が充実してきます。
●音刺激で心拍数が増加します。
●骨髄の働きもほぼ完全になります。
●誕生に備えて、横隔膜を上下させ呼吸に似た動き(呼吸様運動)をしています。
●体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に、大きな頭やおしりを入れて、縦の向きになります。
赤ちゃんは横隔膜を上下させる呼吸様運動をしています。これは外界に出たときの呼吸の動きに似ています。聴覚がほぼ完成し、赤ちゃんへ語りかけるチャンスです。体も成長し、縦向きに位置するでしょう。

妊娠31週ころの超音波写真
おしり側から外性器の形がわかることもあります
女の子の外性器は、おしり側から見たときにわかることが多いでしょう。女の子の外性器は比較的28~33週ごろに見えやすく、男の子の外性器は、臨月まで見えることがあります。

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妊娠31週の生活アドバイス
里帰り出産の準備をしよう
最近は産後に里帰りするママも増えているようです。パパや実家の両親と十分に話し合い、計画的に進めましょう。
里帰りするならいつごろまでに?
36週までには帰りましょう
里帰り出産を予定している場合は、実家までの距離にもよりますが、移動で体への負担がかからないように、妊娠36週までには帰るようにしましょう。帰る時期はそれまで通っていた主治医に相談して決めましょう。妊娠36週を過ぎるといつお産が始まってもおかしくない時期です。飛行機を利用する場合は、妊娠36週を過ぎると医師の診断書が必要になってきます。長距離の移動は早めの時期に、電車なら指定席、車は高速道路を利用するなど多少お金がかかっても時間が短縮できる手段を選びましょう。そして、里帰りするときはママ1人ではなく、パパ、もしくは家族につきそってもらうと安心です。
留守の間やっておくことをパパに伝えて
ママが里帰りをして自宅を留守にする間は、家のなかの最低限のことをパパにしてもらうことになります。ゴミを出す日、回覧板をまわす順番、印鑑の保管場所など、パパが困らないようにメモをしておきましょう。また、出生届や児童手当の申請など、赤ちゃんが生まれたら提出しなければいけない書類がいくつかあります。どの書類をどこに提出するか、夫婦であらかじめ確認を。上の子がいる場合は預けるか、預けるならば送り迎えはどうするか、ママといっしょに里帰りするかなども相談しておきましょう。
両親のサポートをあてにしすぎず、パパとも積極的に連絡を
里帰りのメリットは、育児の先輩である実母のもとで出産と産後を過ごせる安心感と、サポートをしてもらいながら、産後の体を回復できること。ママにとっては心強いですが、「見てもらって当たり前」という態度は考えものです。実家でのサポートをあてにしすぎず、赤ちゃんの基本的なお世話はママ自身でやるように心がけましょう。両親への感謝の気持ちも忘れてはいけません。そして、実家が遠方の場合は長期間パパと離れるため、パパは蚊帳の外、という事態になりがちです。メールやパソコンなどで、赤ちゃんの様子を送ったりして、積極的に連絡をとるように心がけましょう。
1人で抱え込まずにパパにも協力を頼んで
里帰りから自宅に戻る時期は、多くの場合産後1ヶ月の健診が終わってからですが、決まりはありません。ただし、いつまでも実家にいると、本来のパパ、ママ、赤ちゃん3人の生活ができません。
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妊娠31週の気がかりやトラブル・病気
静脈瘤・下肢静脈血栓症
妊娠後期に、ママの体に起こりがちなトラブルです。原因と予防、ケアについて知っておきましょう。
静脈瘤・下肢静脈血栓症
★どんな病気?
妊娠中に出る静脈のトラブルです
静脈瘤は、皮膚に近い静脈の流れが滞り、青いあざのように見えるものです。とくに腟や外陰部にできると、痛みを伴い、お産のときに出血する恐れがあるので注意が必要です。下肢静脈血栓症は、下肢の大きな深部静脈に血栓(血液の塊)ができる病気ですが、深部にあるため外見ではわかりません。
★なぜなるの?
下大静脈や骨盤内静脈が大きくなった子宮に圧迫され、静脈の流れが滞るためです
妊娠悪阻で脱水症状を起こしていたり、切迫流・早産などで長期入院して安静状態が続き、足を動かさないときなどに起こりやすくなります。
リスクが高いのはこんな人
[下肢静脈血栓症]
・ 肥満
・ 高年妊娠
・ 重症の妊娠高血圧症候群や妊娠悪阻、切迫流・早産、多胎、前置胎盤などで長期入院している人
・ 目立った下肢の静脈瘤がある人
[静脈瘤]
・ 生まれつき静脈の弁が弱い人 など
自分でできる静脈瘤の解消法
1.立ち仕事をしない
長時間立ちっぱなしでいると、血液の流れが滞り、静脈瘤を悪化させることに。立ち仕事の人はときどき休憩をとるようにしましょう。
2.弾性ストッキングを履く
弾性ストッキングを履いて足を圧迫すると、体の深部の静脈の流れを促すので血流がよくなり、症状が軽くなります。
3.足を高くして寝る
寝るときはクッションや座布団などを利用して、足を高くして寝るようにします。痛みをやわらげる効果があります。あおむけ寝はNG。
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ここでは「妊娠超初期」とは妊娠が判明する前の妊娠0ー3週頃のことを指します。生理予定日付近からそれ以降に妊娠検査薬で確認することで、妊娠がわかる人が多いですが、生理予定日前から基礎体温の変化や出血・眠いなど体調の変化が感じられる人も。
そんな「妊娠超初期」の体の変化や気をつけたいことをまとめました。

妊娠おめでとうございます。妊娠が判明し、ママの体は出産に向けて徐々に変化を始める時期。この頃つわりがピークを迎える人も多く、不安が大きい時期でもあります。不安なこの時期に気をつけることは?妊娠初期症状は?暮らしの中の注意事項は?妊娠がわかったころに知りたい情報をまとめました。

安定期と呼ばれる妊娠5カ月以降は、胎動が感じられたり、赤ちゃんの性別が分かる人も多い時期。ほっと一息つきがちなこの時期の注意事項は?気をつけたい症状は?安心しがちなこの時期に知っておきたい情報をまとめました。

出産まであと少し!お産のはじまりで気をつけることは?注意したい症状は?暮らしの中の注意事項は?赤ちゃんに出会える日への期待と不安が膨らむ妊娠後期に知っておきたい情報をまとめました。

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